『フランケンシュタイン』   同性愛アレゴリー・ホラー

2019年10月7日に日本でレビュー済み
形式: Prime VideoAmazonで購入
例によってレヴューがDVDと統合されているが、プライム・ヴィデオで視聴。著作権切れパブリック・ドメイン作品。画質は、まあまあ。
メアリー・シェリーの原作にはあまり忠実ではないが、一昔前まで「フランケンシュタイン」といえば、これが一番知られたストーリーだっただろう。
冒頭の5分で、これからヘンリー・フランケンシュタインがやろうとしていることが、自然の摂理から逸脱し、神に背く、いかに反キリスト教的行為であるかを感じさせる。監督のジェイムズ・ホエールが同性愛者であったことを考えると、非常に興味深い。
神を冒涜するマッド・サイエンティスト映画の原型というような評価が日本では一般的だと思うが、実は現代のアメリカでは同性愛暗喩作品と言われているのだ。そういう意味ではリメイク版『サスペリア』の原型とも言えよう。

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