『ヴィクトリア女王 最期の秘密』(2017)   ヴィクトリア女王と実在したインド人従者アブドゥル・カリムを描いたコメディ

2020年1月1日に日本でレビュー済み
形式: Prime VideoAmazonで購入
ヴィクトリア女王の死まで14年間仕えた実在のインド人(ムスリム)、アブドゥル。アブドゥルとヴィクトリア女王が一緒に収まった写真は何枚も残っているし、意外かもしれないが、本作品は概ね実話である。
女王の足に口づけしたというのも実話で、ヴィクトリア女王の日記に記されている。
またヴィクトリア女王の日記や手紙によると、実際にアブドゥルのことを大層気に入って厚遇したようだ。映画の中ではアブドゥルは殆んど自分の妻のことを忘れていたようだが、実際にはインドの妻の元へ帰りたいと言うアブドゥルに対し、それなら妻をイギリスに呼び寄せなさいということだったようだ。

ヴィクトリア女王にそっくりなジュディ・デンチの演技はさすがだし、マイケル・ガンボンなどイギリス演技派俳優陣のコメディは観ていて飽きない。
主演のインドの山口智充ことアリ・ファザルは2009年公開のインドの映画『きっと、うまくいく』の他、今年公開予定の『ナイル殺人事件』にも出演とのこと。

ところで、ヴィクトリア女王といえばフィンガーボウルの逸話が有名で、史実かどうかは不明なのだが、イギリスでも実話と信じている人が多く、やはりヴィクトリア女王の人柄を表したエピソードということなのだろう。
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