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自作布マスクの洗濯方法   緊急投稿(2)

自作に限りませんが、布マスクを使用するうえでの注意点として

●毎日、洗濯する

●人ごみから帰ったら、洗濯済みのマスクと交換する

●仕事などで長時間着用する場合は、食事や休憩などのタイミングで洗濯済みのマスクと交換する

などの配慮が必要です。

布マスクに限らず、サージカル・マスク(もっとも一般的な不織布三層構造のマスクのことです)でも交換するタイミングですね。

コロナウイルスは「エンヴェロープ」を持つウイルスです。エンヴェロープは脂質からできた二重の膜で、脂質を溶かす石鹸やアルコールに弱く、容易に不活性化します。

新型コロナウイルスも洗剤や石鹸に弱いことは予想できたのですが、ホワイトハウスのコロナヴァイラス・タスク・フォースの会見で、国土安全保障省(DHS)の科学技術総局が、NBACC(国立バイオディフェンス分析対策センター)の日光や気温・湿度などの環境が及ぼす影響と、家庭用の漂白剤や消毒用アルコールなどの効果について研究結果を発表。

予想通り、新型コロナウイルスも洗剤に弱いという結果で、これを受けてトランプ大統領の注射発言が出たわけですが、2時間に及ぶ長時間の会見の中で一言二言、思いついたことを疑問形で口にしただけのことです。

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国土安全保障省科学技術総局はサイバーテロ、バイオテロ、化学テロなんかへの対応を研究している部署で、NBACCは名前の通り、生物兵器による攻撃、バイオテロからの防衛を研究しているのでしょう。

また、エンヴェロープを持つウイルスは紫外線や放射線に対する耐性が低く、コロナウイルスも紫外線や放射線で直ちに死滅(専門用語では「失活」)することも分かっていたのですが、ウイルスに対して有効と言われる波長の短いUV-Cは大気中で減衰し地上には届かないので、病院などで使われる紫外線を照射装置でなく、自然の太陽光がコロナウイルスに対してどれほどの効果があるか、専門家の間でも疑問だったようですが、太陽光でも効果があるという研究結果でした。

ということで、前置きが長くなりましたが、布マスクの洗濯方法は

・普通の洗剤(洗濯洗剤)でじゅうぶん。

・エンヴェロープを溶かすため、つけ置き洗い。

・塩素系漂白剤はコロナウイルスに対して効果が高いが、色柄物には使えない。

・ 天日干しが良い。

・清潔な手で扱えば、洗濯後にアルコールスプレー等は必要ない。

IPA(イソプロピルアルコール)をスプレーすれば、マスクを洗濯しなくても使い続けられる、と言っている人がいるようですが、イソプロピルアルコールはコロナウイルスには高い効果があるものの、エンヴェロープのないノロウイルス、アデノウイルスなどには効果がありませんので、注意が必要です。

ところで、自分の手を洗う時も普通のせっけんやハンドソープでじゅうぶん。コロナウイルス対策では、抗菌・殺菌成分配合である必要はありません。石鹸を付けて20秒まってから、すすぐだけ。20秒というのはコロナウイルスのエンヴェロープを溶かすための時間です。手洗い後のアルコールスプレー等も必要ありません(過剰な脱脂で手荒れの原因になります)。USHHS(米保健福祉省)では、手洗いの後はハンドドライヤーの使用で問題なしとしています。

放射線で急速に不活化されるということは、郵便物や紙幣に使うことも検討されるでしょう。実際、アメリカ政府の重要機関への郵便物(封書など)は、炭疽菌事件以降、放射線で殺菌処理されています。


※なお、本記事は個人の感想であり、その内容を保証するものではありません。万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いません。

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