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ここだけ30年前のヒットチャート(1994.05.03)

今から30年前のオリコンシングルチャート。父親がレンタルCD屋で借りてきたシングルをカセットテープにダビングして、それをラジカセで繰り返し聴いていた当時9歳。
では今週もさっそく見ていきましょう。

1 Nights of The Knife  TMN
2 夏が来る  大黒摩季
3 IT'S ONLY LOVE  福山雅治
4 ア・ブラ・カダ・ブラ  米米CLUB
5 人魚  NOKKO
6 君だけを見ていた  To Be Continued
7 愛が生まれた日  藤谷美和子・大内義昭
8 君の笑顔を守りたい  織田哲郎
9 冷たいキス  ICE BOX
10 Good-bye Tears  高橋由美子

約一ヶ月にわたる春の福山王朝を倒したのは、リリース・タイミングで活動終了を発表したTMN『Nights of The Knife』。ミディアム・テンポのリズム・トラックにシンセサイザーのクリーンな音色が乗っかるドリーム・ポップ。
なんというか、これで終わりだよっていうムードを聞き手に突き刺してくる感じね。コーラスの歌詞も《終わりのない夢 終わりのない情熱 これからもずっと走り続けるさ》って感傷的。小室哲哉ってこういう歌詞とか楽曲のムードでセンチメンタリズムを包み隠さないタイプのエンターテイナーですね。
サラッとラジオで「解散します」って言っちゃうブルーハーツ的な磁場とはやっぱり違ったんだなぁと。


2位も初登場で大黒摩季『夏が来る』。
これはねぇ、夏ソングとかビールのCMだとかで気軽に聴けるポップソング扱いを、本当はしちゃダメな壮絶な曲ですよねw。
歌詞カード片手に(←完全に死語かw)聴いてると、聞き手は「絶対にやって来ない夏(この曲の場合は恋の成就≒結婚)」を確信し、しかも最後には《わたしーの なつーはーーー きっと、くーるぅぅ♪》という断末魔まで聴けるという。30年後のいま、より切実に聴こえてくる名曲ですこれ。


気になる曲があったらぜひ聴いてみてください。
ではまた。