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給与の”デジタル払い”解禁

今春から、企業が給与を銀行口座を介さずに、スマホ決済アプリに支払えるようになります。昨年のコロナを契機として、スマホ決済アプリが日常の買い物に多く利用されているようですが、皆さまはいかがですか?私は、もっぱらスマホのタッチでお支払い機能を使用しているので、決済アプリは利用していません。

スマホ決済アプリを給与支払先にすることで、給与を受け取る皆さまは、銀行から引き出す手間がなくなります。生活資金の管理は楽になるかもしれませんね。

銀行預金とスマホ決済アプリへの違いについて整理していきます。


◇運営機関:スマホ決済アプリの運営機関は、金融庁に登録した「資金移動業者」でいわゆる銀行などの金融機関とは違います。

◇預金機能:金融機関ではないので、預金という概念はありません。(疑似預金)従って、利息もつきません。

◇口座開設の有無:外国人労働者などの銀行口座の開設のハードルが高い方への支払手段として活用できます。

◇支払期間:企業に銀行への支払う手数料がないため、非正規労働者などの少額でも短期的に支払を希望する方への対応へもしやすくなります。

◇リスク:金融機関が破綻した場合には、預金保険制度が適用され、一定の預金は保護されます。「資金移動業者」には未だ制度は未整備のため、一部しか資金が戻ってこない可能性もあります。本人確認体制もこれからです。

これから始まる制度のためリスクもありますが、給与を受け取る側も支払う側にも便利な仕組みとして活用が広まるのではないでしょうか。今一度、お給料の使途を考える良い機会になりそうですね。

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何か、準備は必要?
資金移動業者が発行するプリペイド式の給与振り込み用カード「ペイロールカード」の導入することが想定されています。米国ではこの仕組みが広がっています。

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