VRoidスタイリストという可能性

人がアバターを所有するハードルというのは、年々低くなっている。

よって、ヴァーチャル空間の人口は増えていく。

人口とは無論マーケットであり、増加と共に需要と供給が膨れ上がる。

そしてビジネスが多様化する。

そんな黎明期の現在に生まれた新しい肩書き。



「VROID STYLIST」



この言葉が生まれた瞬間に立ち会った私は度肝を抜かれた


ヴァーチャル経済圏について、皆さんは意識出来ているだろうか。何も新しい概念ではない、昔からある。「FarmVille」という牧場ゲームを作る「Zynga」という会社は、1年間で5億ドルの利益を上げた事を講演で発表した。しかしそれだけでは講演参加者は驚かないだろう、開催地がシリコンバレーだからだ。5億ドルの利益程度では驚かない彼らが重要視する要素とは「何によってもたらされた利益なのか」である。その詳細を知った時、テック業界の最前線で戦う彼らは呆然としたという。

利益のほぼ全額がヴァーチャルアイテムだった。

Zyngaはゲーム内のアイテムだけで5億7000万ドル、対して広告での売り上げは2300万ドルだった。仮想世界でアイテムを売る方が圧倒的に儲かるのだ。つまり、ヴァーチャルでの経済活動を人は喜んで行うと言える。今もヴァーチャルワールドを楽しむ為に、リアルマネーを投じて服や家具を買っている。

そんなの無駄だと思っていませんか?

冷静になって考えれば、現実世界でも無駄な買い物をしているはずだ。それを咎めるつもりはない。そもそも「無駄な買い物」というものが大事なのだ。なぜなら、それこそが経済にとって重要なファクターだからだ。例えるなら「無駄である段階」は新しく生まれる経済圏の蛹、卵のようなものと考えている。スマートフォンが出始めた頃、ガラケーを使っていて事足りてると思っていた人が居たのではないだろうか。しかし現在スマホはインフラレベルの重要なガジェットに昇華し、豊富なアプリケーションが生活に馴染み、まさに経済圏を成している。付け加えるなら「無駄なモノ」に内包される「遊び心」はまた新たな「遊び心」を生み、変容し、変質し、変化する。ヴァーチャルアイテムとはそもそもリアルワールドの「無駄な買い物」が変容変質変化したものとも言えるのではないだろうか。そしてそこには絶対に経済が関わる。たとえ「生きるのに最低限」の範囲を逸脱したモノでも、人の求めているものである以上、「必要なモノ」と解釈する事も出来る。

リアルワールドの仕事を仮想化せよ

さて、本題はただ私が特定のモノに対し完膚なきまでに崇め奉るという趣旨なので、そろそろその作業に入ろうと思う。今回のターゲットはお世話になっている「マイナル」氏だ。

↑ BOOTH

基本的にアバターはモデラーが管理する物だと思っていたが、彼がアバターに対しメイクアップアーティスト宛らの活動をしていたと知ると、この多様性と拡張性はまさにアバター社会の可能性を感じずには居られないだろう。彼が「VROIDSTYLIST」を名乗った瞬間、スタイリストという職のアップデートのひとつの形を脳内に落とし込めた瞬間でもあった。私は度肝を抜かれた。彼の優位性は膨大な教材がリアルワールドに転がっていて、比較的少量の工夫で見事に再現出来る事に加え、生まれたばかりの職である故に、未採掘金鉱のように可能性が転がっているということだ。それに仮想空間ネイティブな新しい形のファッション(スタイル)が生まれるかもしれない。少々妄想が行き過ぎたが、そういった意味で活躍に期待せざるを得ない。

人間性

無茶ぶりに対して即座にチャレンジしてくれる傾向がある。私もお世話になったことがある。ある時には画像を作り、ある時にはモデル作る。いったいなにが彼をそうさせるのかは不明だが、とにかくすごいチャレンジ精神だ。私も見習いたいものである。

なんかいろいろと趣味が似てると勝手に思ってます。ゆるギャルっぽいの…いい…

ゲームのブログもやってるみたいで多才でございます。

最後に

なぜ最初の記事を「マイナル」氏にしたかというと、なにかいいブログは無いかと探していて、私が「どこ使ってるのー」的な事聞いたら、ここを教えていただけたので彼の事を書こうと思ったのです。今後も誰かの事を突然書いたりするので怒られない程度に細々とやろうと思ってます。てなわけで「VROIDSTYLIST」という肩書が生まれたことで思った感想を主軸に、彼の人間性もレビューしてみました。如何でしたでしょうか。彼とはうまくやっていけそうだと勝手に勝手に勝手に思っております。

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