また逢える日まで、できれば醒めない夢の中で。 -TRIGGER VALIANT-

TRIGGER LIVE CROSS "VALIANT" 2日間が終了した。余韻が冷めない中での独り言であり、遺言なので細かいことは突っ込まないで頂けるとありがたい。レポじゃない。

2021年3月31日、私の23歳の誕生日。
それはあまりに唐突に告げられた。コロナ禍の中、そしてうつ病の中の私にとって希望としてはあまりに大きすぎて、簡単に信じられることではなかった。
「アイドリッシュセブン」初の単独ライブがTRIGGERになるなんて夢にも思っていなかった。この状況で開催することが悲しくてたまらない日もあったが、それ以上にTRIGGERにまた逢えるのが嬉しかった。

「TRIGGERが単独やるってマジ?」と何回もツイートした(フォロワー何度もごめん)。開催を疑ったまま当日を迎え、気づいたら終わってしまった。ありがたいことに2日間地元のライブビューイング会場で堪能することができた。同じグッズを持った人たちと同じチケットを手に持って列に並んで入場するという、当たり前だったことも久しぶりの時間でとても愛おしかった。スマホの電源を切り、ペンライトを準備して会場が暗くなるのを待つ、あのドキドキする時間も大好き。

2日間見たのにライブの記憶はあまりない。これもいつものこと。断片的に覚えている推しの瞬間を思い出してはうわ言のように呟くのが好き。
シクナイの天のパクパク…(1、2日目SECRET NIGHTより)龍之介のここ空いてますよ...(1日目Treasure!より)八乙女楽の家の薔薇...(2日目MCより)蹴りの打点が高い八乙女楽...(1、2日目DAYBREAK INTERLUDEより)

忘れないうちにここにもいくつかうわ言を残しておく。
1日目の「My Precious World」でのダンスマカブル再演
やるとは思っていたけど、衣装完全再現は聞いてないよ...。八乙女楽は爽やか笑顔で歌っていたけど、龍之介はクヴァルだった。ユニティーオーダーの衣装が真っ白でとても綺麗だったのもそうだけど、毅然とした表情でカメラを見据えていたのがいつもの龍之介らしくなくて、印象的だった。
フルボイス且つあれほど世界観や人物像を作り込まれた劇中劇を私は知らない。一番くじの施策にしては勿体無いので映画化してはどうでしょうか?
記憶が飛んでいるので81のツイートで改めて衣装を見たが、リーベルトヴィダがいる。おかしい。ここは何次元だ?

そしてその衣装のままバラツユを歌われたので心臓が止まった。ベールが降りてきて3人を包む。あの演出は「美女と野獣」の薔薇を参考にしたんですかね?とか思った。薔薇に慎重にカバーを被せる野獣の姿が浮かんだためだ。真実の愛ならここにあるぜ。
落ちサビ前の指を鳴らすところはもう私の理想通りの演出でペンライトがまたしても止まった。シンメ2人だけで指を鳴らすのがまた天の異質さを強調していてTRIGGER全開だった。バラードとか言ってる場合じゃない。
八乙女楽のハイトーンが聴けるのに加え、楽紡推しの私は歌詞を読んで泣いた。八乙女楽さん、幸せでいてください。
八乙女楽のハイトーンが聴けるのに加え、楽紡推しの私は歌詞を読んで泣いた。八乙女楽さん、幸せでいてください。

いっそこのまま 夢の狭間で ずっと覚めないで 揺蕩って
 -「バラツユ」TRIGGER

1日目、「Treasure!」の初披露。
この曲については母とデコトラか大漁旗かイメージに合うのはどちらかで長いこと話し合った。私はデコトラ派です。
聴きなれないピアノイントロだなーと思って聴いていたら、まさかの出てきたのがホーンセクション。声が出せないので気が狂うかと思った。他の曲の演出で予想していたのはいくつかあったが、これはあらぬ方向から爆撃を食らった感じだった。母曰く「こんな豪華なTreasure!があっただろうか?いやない(反語)」いつか生で聴きたいなあ。再演待ってます。

2日目の「Last Dimension」
ダンマカは変えてこないだろうな〜なんて鼻歌歌っていた自分を蹴り飛ばしたい。アイドリッシュセブンは毎回私の陳腐な想像力なんぞ軽々超えていくコンテンツだといい加減学習したほうがいい。
My Precious Worldに構えていたのに、八乙女楽が本当に天使のような衣装で立っているのでペンライトなんて振っていられなかった。白くて長い、ふわりとした衣装が羽多野さんにこの上なく似合っていた。あんな衣装着ているのはとてもレアなのではと思う。

個人的にTRIGGERのライブで1番やって欲しかったのは、3人だけで歌う「NATSU☆しようぜ!」だった。ストーリー1部で曰く付きになってしまったこの曲だが、3人とも大好きな曲だと言っていた。ナナライでみんなではしゃぐのも楽しかったが、TRIGGERのいるところではあれはTRIGGERの曲だ。IDOLiSH7のもので春樹のものかもしれない。でも申し訳ないけどTRIGGERには珍しい夏うた、絶対にやって欲しかった。vibratoで3人のNATSUが聞けたのがとても嬉しかった。六弥ナギありがとう愛してる。
今回1st単独ライブにして、ホーンセクション入りといういきなり最高の形で叶ってしまった。「ちょ!待っ!!」のうちわ芸という謎の伝説をおまけに残して。

DAYBREAK INTERLUDEでライブを締めてくるとは思わなかった。文字通り「夜明けの前奏曲」。これもホーンを迎えたグレードアップバージョン。そして何よりARでの演出が配信ならではの感動をくれた。

画像1

私のツイートが的中してしまった。まさかあそこまでやるなんて思わなかった。ナナライですでになす術をなくしていたので、今回もペンライトを振る余裕がなかった。私たちは紛れもなくFSCホールでTRIGGERの再起を見守った目撃者だ。TRIGGERがそうしてくれた。そしてまた会えると言う約束を掲げて、夜明けまでの道を拓いてくれた。これに応えずして何がファンだ。夜明けまでTRIGGERの背中を追うと決心した。

夢だったのではないか?というほどTRIGGERが詰まった素晴らしいライブだった。「醒めない夢を共に」という言葉の通り、未だに現実味がない。
覚えていることはまだまだたくさんあり、全部を言葉にするのは難しい。でもこの記事はセットリスト以外何も参照せずに自分の言葉で書けている。他人の言葉を借りてしまうことが多いので、今のところ満足している。と言っても所詮はオタクの独り言。拙い文章を読ませてしまったのなら申し訳ない。

RTIに人生を変えられてからはや3年。世界は変わってしまったし私も変わった。それでもエンタメは、アイドリッシュセブンは、TRIGGERは変わらずそこにいる。寄り添って、背中を押して、勇気をくれて、心を突き動かしてくれる。心を動かすということが一旦「不要」とされてしまったこの世界だが、私はこのワクワクやドキドキのない世界ではきっと生きられない。何度もツイートしているかもしれないが、推し、エンタメの為に生きているのではなく、それらに生かされている状態だ。心が動かなくなっていた時、どうしようもない虚無感や寂しさに幾度となく襲われた。自分は何が好きで何者でどうなりたいのかを見失っていた。アルバムのリリースやら個人的事情やら様々なことを経てやっと自分を取り戻せてきている。そのタイミングでこんなライブが見られて本当に救われた。私はTRIGGERが大好きで、心動くことが大好きで、誰かの心を動かせるようなことがしたい!RTIで感じたことを、再び感じることができた。
きっとまたいつか。その日まで、TRIGGERがくれた醒めない夢の中で私も気楽に、少しずつ前に進んでいこう。


2021.7.5 8:28 バラツユ一部、DAYBREAK INTERLUDEの章を追筆。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?