あきない世傳金と銀 早瀬篇 / 高田 郁

呉服屋の女衆としての奉公人から放蕩店主の後添いに。シリーズ第２編。
退路が無いという立場でもあり、逆風に向かうしか無いのだけど、少ないながらも応援者がいるから救われる。
知恵は何もないところから生まれない、知識という蓄えがあってこそ絞りだせるのが知恵、というくだりは良いね。
さらに言うなら、知識だけあっても他人の尊敬は得られない、そこから善なる知恵を絞り出せるかが大事なのだけど、凡人には難しい。
どこまで続くのかわからないけど、次作は読みたくなる。

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