検索ワード、なんとかならんか?

…おや?僕と目があったね。僕のことが見える人は久しぶりだよ。僕は残業して最後まで会社に残ってる人にだけ見える妖精さ。仕事を手伝ってほしい?それはできかねるよ。僕だって周りに影響を与える順で仕事をやって、自分だけで完結する仕事ができるのがこの時間なんだ。代わりに魔法をかけてあげよう。社内全員に送られているはずのメールの宛先に自分の名前がなかったり、社内にいるのに携帯電話に着信があるもんだからその人の席に行ったら「会社にいると思わなかったから電話かけちゃった」ってその人の席から見えるのに言われる魔法さ。え?そんなのいらない?わがままな人だなぁ。妖精全員が全員、その人に見えたら幸せを運んでくれるっていうのは間違い。幸せになりたかったらさっさとお家に帰れよ。

実話に基づいた冗談はさておこう。やりたいことを考えていたときに、気分が落ちている時は読書をしていたことを思い出した。読書自体は好きじゃないというか、あまり集中力が続かない。(本を読まないから自分の文章は稚拙だということは理解している)。その本を書いた人には申し訳ないが、本を読んでいるうちに飽きて、「他にやりたいことがないかなぁ」と考えた時に買ったのにやっていなかったゲームをやる。それをやっているうちに元通りになっているというのがいつものパターン。今回はそうもいきそうにないが、蔓延防止期間も伸びて外に出れないし、やりたいこともないから本を読んでみることにした。OK、Google、「プライベートでやりたいことが見つからない時に読む本」。…検索ワード、なんとかならんか?いや、本当にそうなんだけど、そうじゃないよね。その中で読みたいと思った本から読んでいくとしよう。まずはこの本。

なんで?休みの日も仕事したいの?とにかく自分の直感を信じて読んでみる。何かを成し遂げたい時には基本に戻って、基本を忠実にこなせるようになることが以外と近道だったりもする。仕事面を見直して、少しでも自分の時間を増やして、その時間を有意義に使う方法を考える順番でいこう。お客様の前に出ればその道のプロなわけで、一流でいて損はない。

結局読み切った。noteのネタがないと思うと最後まで読んで感想を書いてみようと思いはじめた。自分のキャリアステージ別に、仕事の仕方から自己実現まで5つの章に別れて書いてある。本に前置きが書いてある通り、小難しい話はないし、目新しいことは今の自分の置かれている状況においてはなかった。目新しいことばかりだったらどうしようとドキドキしていた。ここまでは間違ってないらしい。

「自己実現」という点では目から鱗というか、考えさせられることはたくさんあった。「何のためだったら仕事をやめられるか」。今はないかな。「仕事を辞めるときに何人引っ張って会社を辞めれるか、ついてきてくれそうなお客さんは何人いるか」。今仕事をやめるとして、困りそうな人は何人も浮かぶけど、ついてきてくれそうな人はいない。「自分が満足するための決定的要因は何か?」これだ。仕事では「担当していた物件が無事に終わる」ことだけど、プライベートてはこれが足りてない気がする。何をしたら満足するだろうか。少しきっかけみたいなものは掴んだかもしれない。

「メールを読んだらすぐ返信をする」ぐらい簡単な、すぐにはじめられることばかりなので、気になる人は読んでみてはいかが?


本を読んでから仕事の中で何をやるべきで何がクソなのかがはっきりしても、自分でコントロールできないクソみたいなことは起きるものだ。昇格が決まったAから「2人で話をしたい」と呼び止められた。「こういうことしたいんだけどどう思う?」勝手にしてくれ。やりたいことあるんだったら自分のやりたいようにやってくれ。俺に意見を求めるのは、うまくいかなかった時に俺のせいにするための保険だろ?俺はつい最近、グレーゾーンにあったものを引き摺り出してホワイトだと証明したところだぞ。お前にそれができるか?結局は自分のために、自分が上司であることを第三者から見てもわかるように事実を作りたいだけで、中身や結果なんでどうでもいいんだろ?何でそう思うか?お前はやり方を統一して自分が管理しやすいようにしているからだ。本当に部下のことを考えて、部下の能力を最大限生かしたいなら、そんなやり方はしない。長々と昔話しやがって。「飲み会とは言わないけど、お互いのこともっとわかったらもっと上手く回ると思わない?」って、俺はビジネスライクな付き合い以上になりたいとは思えない。俺より先に上司になること以前に、結果が同じだったとしてもやり方が気に食わない。職人に何を言われてるかも知らず、職人に散々迷惑をかけておいて、社内では感謝よりも先に「失敗したことないんで」って米倉涼子みたいなこと言いやがって。職人は駒じゃねぇ。他人が何のために、どんなモチベーションで、どのぐらいの熱量で仕事をしてるかは知らない。自分自身も正しいかどうかはわからない。だけど、俺の上に立って俺を使おうって言うなら話は別だ。お前が楽するために俺は力を伸ばしているわけではない。俺を超えてみろ。こうやって俺を丸め込もうって何回もしてるけど、そんなじゃ揺らぐことはないぞ。そんなに俺が怖いか?そんなに俺が邪魔か?それもそうだろ。何度も言うけど、お前とは何もかもが違う。

彼は言いたいことを言って満足して帰った。こんなんで1時間も帰るのが遅くなるなんて本当にくだらねぇ。そう思いながら席に戻ると、支店長と自分の2人しか会社にいなくなっていた。「ちょっといいかな?」と支店長に呼ばれて、席まで行った。「どうやら俺があなたのことを管理職に上げてやるからなって言ってるのが冗談ぽく聞こえてるみたいだね。本当は誰にも見せてはいけないデータがあるんだけど見せてあげるよ。全国の社員が給与体系のどのランクにいるかがわかるデータだよ。こっそり社長に推薦してランク上げといてあげたよ。ちなみに次で一般職のランクは天井だから。一般職の中なら、東京で超大型物件を担当してるどんな人よりもあなたは上なんだよ。今年31歳で管理職になった人と比べてみようか。彼はすごく仕事はできるんだけど。彼があなたと同じランクになったのは29歳。ここに来るまで6年かかってる。それを3年目の今年であなたはこのランクまで来たんだよ。それぐらいあなたのことは評価してる。この先、数年はランクが同じになるかもしれないけど、ちゃんと理由がある。一般職の次のランクに行って管理職になるのはかなり難しいし、そこから管理職になったら給料が安くなってしまう。その落とし穴にあなたを落としたくない。だから次はいきなり管理職に行ってほしい。今回のことはショックだったかもしれないけど、腐らないで頑張ってほしい。もうすでに頑張ってるのはわかってるけど。あなたが管理職になるころ俺はもういないだろうけど、俺がいる間は全力でサポートしてあげるから。あなたが望めば管理職どころか支店長にだって、執行役員にだってなれると思うよ。そのぐらいの実力はあると思ってる。もし評価とあなたが実際に思っている実力に乖離があるなら早く埋めて、部下を上手く使える練習をしておくんだよ。」

「納得いかねぇっす」って言ったことが支店長の耳にまで入ってたらしい。正直こうなっているとは思わなかった。自分の実力もそこまであるとは思ってなかった。人間を卒業するのも近いかもしれない。もしかしたらバケモノの領域に片足を突っ込んでしまっているかもしれない。それは社長に「東京に来い」なんて言われてしまうわけだ。でもちょっと自信が出てきた。もしかしたら東京で渡り合えるのかもしれない。早めに東京に行くのもありかもしれない。できれば仕事が増えるから全国デビューはしたくないし、東京にずっといるつもりもない。「どこで仕事をするか」というのも自分にとってはかなり大事な要素だから。まぁ、実力を試したり、さらに大きくなるためには行ってみてもいいかもしれない。

言ってみるもんだな。


寝れない夜はやけに思考が冴える。自分が納得するための答えを見つけようとすれば、周りは好いてくれそうにない気もするし、「全てが正しくて全てが間違っている」と答えのような答えじゃないような結論に至ることもよくわかる。ただ納得いかないのは、窓をぶち破って外に飛び出してはいけない。どんなに急いでいようが、窓は優しく閉めて、ドアから出入りしないと。

大学1年生の時に「新入生歓迎会のブースが近かったから」とか、「練習室でドラムを叩かせてくれたから」そんな理由でサークルに入ったけど、そうじゃなかったら、「そういえば先輩方はこのバンドを聴いてたような気がする」なんて思ってこの曲を聴いてなかったんだろうな。ジャンルは違えどみんな音楽が好きで、席を置いて座っていたらいつの間にか自分の居場所があって、その居場所を脅かす人はいない。誰でも自分の居場所を作ることができた。来るものは拒まず、去るものは追わず。少なくとも自分の知っているサークルはそうだったと思うし、いいサークルだったと思う。今後もこうあってほしいとは思うけど、そうならなくなったら自分が見せる背中が良くなかったのかもしれないし、そもそも自分が入るはるか前はそういうサークルじゃなかったのかもしれない。あまり関与しちゃいけない。

ちょっと思い出しただけ。

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