かわいい後輩ちゃん

今年から自分の手伝いとして、派遣会社から1人来ることになった。一個年下の男性。こうなった「これだ」というきっかけはわからないが、思い当たることはある。上司と「あいついつも帰るの遅いけど何やってるんだろ?」という話をしてた時に、「だいたい19〜20時ぐらいまでいるんですけど、何やってるかはわかりません。」って会話がきっかけだったと思う。ほぼ全員の退社時間を把握しているということは、誰よりも帰るのが遅いということ。それに気づいた上司が騒いでくれたおかげだと思う。急に仕事がはばけた。これだから上司のどんな無茶振りにもこたえてしまう。文句は言うけど。当初は60代の人が来る予定だったのを彼に変えてくれたのも上司だ。パソコンを覚える気のないおじいちゃんに来てもらっても申し訳ないけど何の意味もない。というより、こういう大事なことを当事者を入れないで話すすめるってどうなのかね。

そんなことはさておき、今の会社に入ってから初めての年下。一個年下なだけだけど。新卒採用もしてなければ、同期もいない自分にとっては貴重な存在。待ち侘びた存在なだけあって、余計にかわいく感じる。社員だろうが派遣だろうが、そこを区別するつもりもない。教えられることは全部教えようと思う。

上司や先輩とお昼に行く時に後輩を昼飯に誘うことにした。「あれ?あいつレンジローバー乗ってるじゃん」と先輩が言っていたので、調べてみた。新車で買おうと思ったらほとんどが1000万超え。とても買えるような車ではない。お店について注文を終えた後、後輩が財布テーブルに置いたままトイレに行ってしまった。不用心な人だなぁと財布に目を落とす。こ、この財布は…DIORじゃないか…(DIORのコラボスニーカーは、やけに高いという程度の認識しかない)。急に後悔した。ごめんな…昼ごはんにみよしのに誘って…(みよしのはカレーぎょうざのチェーン店。めっちゃ安いけど美味しい)。誰も行きたいところがないということで、「みよしのの気分なのでみよしのに行きましょう」と言ったのは自分だった。もしかして試されていたのか?テーブルに財布を置いていったのは故意で、「安い店に誘ってんじゃねえ」って意識表示なのか?これ以上彼に踏み込むのは怖すぎてやめようと思ったが、先輩の質問攻めは止まらない。

先輩「1人暮らししてるの?」

後輩「まぁ1人暮らしというか、彼女と同棲してます。」

自分「…(DO★U★SE★I!?そこまで聞いてないのに…」

先輩「へぇ〜。じゃあ晩御飯も彼女に作ってもらってるんだ?」

後輩「そうですね。」

自分「いいなぁ(いいなぁ)」

先輩「オリオンなんて日曜日に自分で作った作り置き食べてるのに」

自分「あはは…(いらんこと言うな!あとこういうこと言う先輩も悪いけど、露骨に困った反応をしたらダメだぞ後輩よ。)」


あの日食べたカレーの味を僕は知らない。確かにカレーの味はしなかったはずなのに、あの味を今でもたまに思い出す。会社は自分を助けたいのか、いじめたいのかわからなくなる。部長に「携帯もパソコンもないんだけどどうする?」って言われたけど、どうする?じゃねぇわ。手配してくれ。愚問がすぎる。仕事にならん。

それはそれとして、仕事に関しては自分がセンスゼロでやってるところもあり、かなりのセンスを感じる。もし、自分の全てを教えたら、自分の足元をすくってくれる存在になるだろうか?それは楽しみである。もし契約期間が終わって違う業種だったり、立場が変わったとしてもこの会社で働いた経験が活かせるようにはしてあげたい。


冬に食べるアイスがおいしく感じるように、冬に聴く夏の曲もいい。Base Ball Bearは夏の曲が多いが、冬に聴きたくなる時もある。この曲は夏に特化したわけではないが、冬に聴くには清涼感がありすぎる。だけど、それがまた良かったりする。


除雪で体力をやられ、後輩の何気ない行動で精神をやられ疲労困憊な年明けだった。ただ後輩は何も悪くないから責めないでおくれよ。


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