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【シャドバ/アンリミ】ついに覚醒した連携ロイヤル【RSL/構築記事】

 こんにちは、牡蠣食えば(@Cw3Vn)です。

 今回はアンリミの【連携ロイヤル】の構築を紹介します。

 従来の【連携ロイヤル】はボード形成・火力・コントロール力のいずれも他のデッキと比較して見劣りする序盤中盤終盤隙だらけの欠陥デッキであり、これまでは「どうしてこんなデッキを使わなければならないのか」と頭を抱えることがしばしばでした。

 しかし、2024年2月19日の能力変更で革命が起きました。

 《撲滅の兵団長》と《シュヴァリエ・マグナ》に大幅なテコ入れがなされたことで【連携ロイヤル】はようやく勝ちが見込めるデッキになり、正気を保ってランクマッチに持ち込むことが可能となりました。


 【連携ロイヤル】の構築は”思想”そのものなので結果的に記事がめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、お許しください。


⒈能力調整で連携ロイヤルに何が起きたか

(1)《撲滅の兵団長》

 こいつ1枚で【連携ロイヤル】が地上戦最強デッキへ進化しました。

 《撲滅の兵団長》のアッパーにおける最大の注目点は連携稼ぎと《選別の教員・ヴァイス》着地の調和にあります。

 《選別の教員・ヴァイス》は相手のファンファーレを封じるという他クラスにはない強力なロック能力を持っていましたが、これまでは大きく2つの問題を抱えていました。

〇《選別の教員・ヴァイス》の問題点

①4PPと進化権を使わなければならないため着地時の隙が大きい。
②連携軸とのシナジーが薄い。

 しかし《撲滅の兵団長》が連携10さえ達成していれば無料で三面除去を飛ばしながら《選別の教員・ヴァイス》を守護裏に隠せるようになったため上記①②の問題は一気に解決され、これまで連携稼ぎとの親和性から浮いていた《選別の教員・ヴァイス》が【連携ロイヤル】にちゃんと馴染むようになりました。

(2)《シュヴァリエ・マグナ》

 本体が永続する無条件の《安息の領域》へと覚醒。本体を着地させれば大半のデッキに特大打点でのOTKプランを諦めさせることができ、地上戦に引きずり込めるようになりました。
 また結晶も手札が減らなくなった上盤面除去までこなせるようになり、何枚積んでも痛くないロイヤル最強カードの1枚になりました。

 なお、《シュヴァリエ・マグナ》の価値が高まったことで融合素材確保の観点から採用カードを選定する際に「指揮官・カード」であることがこれまで以上に重要な意味を持つようになりました。

(3)まとめ

 《撲滅の兵団長》で地上戦を否定し、《シュヴァリエ・マグナ》で空中戦を否定するという二段構えで【連携ロイヤル】にもようやく”理不尽さ”が備わり、アンリミのデッキらしい風格を手に入れることができました。

⒉構築紹介

(1)デッキコンセプト

 【秘術ウィッチ】における《禁約の黒魔術師》のような飛び抜けて優秀なフィニッシュ札が存在しない【連携ロイヤル】はフィニッシュ手段をどう用意するかによって大きく3つに分類することができます。

〇【連携ロイヤル】の分類

①進化連携ロイヤル(安定性:×、火力:◎)
②コントロール型連携ロイヤル(安定性:〇、火力:×)
③ミッドレンジ型連携ロイヤル(安定性:△、火力:〇)

 今回は③ミッドレンジ型【連携ロイヤル】を選びました。その理由は以下の3点です。

・わざわざ進化軸に頼らずとも連携軸のみで十分勝ちが見込める。
・ロイヤルのカードプールで《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》の直接召喚までコントロールし切るのは厳しい(コントロール力に秀でたカードが他クラスに比べ少なく終盤のカードパワー勝負で不利)。
・”負けない”構築よりも”勝てる”構築の方が個人的に性に合っている。

 具体的には「守護の多面展開・兵団長の盤面処理・シュヴァマグのダメカ・ヴァイスのロックでゲームの主導権を握り、8ターン目にレーディエル+首飾りでリーサルを取る」という流れが今回紹介する構築の基本的なゲーム展開です。ダメカと盤面で粘って8ターン目にOTKという点で実質【秘術ウィッチ】と言っても過言ではないですね。

(2)採用カード紹介

<確定枠>

〇《グランスエンジェル》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 1/1
守護
ファンファーレ 相手のターン終了まで、相手のリーダーは「自分の直接召喚 能力は働かない」を持つ。

進化後:
攻撃力/体力: 3/3
守護
進化時 相手のフォロワー1体を破壊する。

 【連携ロイヤル】に《グランスエンジェル》入れてない人、全員バカです(笑)

 そもそも「1コスフォロワーを増やさないと連携稼ぎの速度が遅れデッキとして破綻するが、個々のカードパワーが低い1コスフォロワーを増やしすぎるとデッキ全体の出力が低下してしまう」というのが【連携ロイヤル】というデッキタイプの永遠の課題でした。

 しかし《グランスエンジェル》はもともと2コストで十分アンリミ環境で通用するレベルのパワカであり、その能力はそのままに1コストになっているわけですからデッキの出力の維持と1コスフォロワーの確保の両立を可能にしてくれます。《グランスエンジェル》よりも強力な1コスフォロワーを探すのは困難を極めるでしょう。

 さらに《グランスエンジェル》はメタ能力が有効に機能する対面は現在のアンリミ環境においても非常に多く、特に【狂乱ヴァンプ】や【葬送ネクロ】といった対面において【連携ロイヤル】が不得意な序盤の暴れを抑制し《撲滅の兵団長》の直接召喚までゲームを後ろ倒しにできる点でデッキとの相性も格別だと感じています。

 また《グランスエンジェル》は基本的に中盤が《撲滅の兵団長》のメンコ合戦になる【連携ロイヤル】ミラーにおいて相手の動きを縛って《選別の教員・ヴァイス》を通す上で不可欠な一枚になります。

 以上の要素を踏まえて私としては《グランスエンジェル》は【連携ロイヤル】の確定枠として良いと考えています。

〇《極彩の美剣士》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 1/3
ファンファーレ 相手のリーダーのクラスがエルフやロイヤルやウィッチやヴァンパイアなら、守護 を持つ。ドラゴンやネクロマンサーやビショップやネメシスなら、相手のターン終了まで、潜伏 を持つ。
ファンファーレ カードを1枚引く。連携 10; 自分のEPを1回復。

進化後:
攻撃力/体力: 3/5
進化時 相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに2ダメージ。連携 20; 2ダメージではなく4ダメージ。

 ファンファーレでの無条件の1ドローが本当に偉い。聞いてるかガウェイン

 序盤は雑に投げられる手札の減らない2コスフォロワー、中盤以降はEP回復とAoEまでこなせる超万能カード。潜伏が刺さることはほとんどないですが守護は活躍することが多い(主に【ホズミエルフ】対面で嬉しい)。

 また今回の構築ではEP数で優位に立てば強力な《ツインシスター・アスカ&シオリ》、ファンファーレロックの起動にEPが必要な《選別の教員・ヴァイス》、OTKにEPを要求する《武皇の執行者・レーディエル》を採用していることもあり、EP回復はいくらあっても困ることはないです。

〇《曙の乙女・セラ》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 3/2
守護
自分の場に兵士・フォロワーが出るたび、それは「相手の能力で選択できない」を持つ。自分のリーダーを1回復。

進化後:
攻撃力/体力: 5/4
守護
自分の場に兵士・フォロワーが出るたび、それは「相手の能力で選択できない」を持つ。自分のリーダーを1回復。
進化時 シールドガーディアン3体を出す。

 連携稼ぎ・回復・守護多面展開を1枚でこなす後4最強の女。

 3コスト連携4は破格。しかし面ロックには常に注意が必要で、何面展開するか考えるべき1枚。

 なお《盤上の圧政者》は2コストと軽いものの展開する内容が《ナイト》×3とすこぶる弱く、選択不可の守護を3面展開できる《曙の乙女・セラ》とは雲泥の差。

〇《千金武装の大参謀》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 3/3
・商人の鑑定
・麗しき美技
・二刀流
ファンファーレ チョイス した1枚を手札に加える。連携 10; ターン終了まで、そのコストを-3する。
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自分がスペルをプレイしたとき、進化する。

進化後:
攻撃力/体力: 5/5
(1)自分のリーダーを2回復。
(2)カードを1枚引く。
(3)自分のフォロワーすべてを+1/+1する。
自分がスペルをプレイしたとき、上記の能力が順に1回働く。上限は1ターンに6回。

 体力回復・リソース確保・EP回復・盤面処理・打点形成の全てをこなす攻守の要

 リソース面に不安があり、欲しい札を欲しいタイミングで用意することが難しい【連携ロイヤル】というデッキにおいて1枚で多くの役割をこなせる《千金武装の大参謀》は格別に優秀であると感じています。

 以下に書くように《千金武装の大参謀》は一枚で択が無限に発生するため性能を最大限引き出すのが難しいカードではあるものの、【連携ロイヤル】に欲しい要素を全て兼ね備えたスーパーカードであるためこのカードを抜くことはあまり考えにくいです。「大参謀が弱い」が「大参謀を使いこなせていない」と同義でないか検討する必要があります。

 ではチョイスできる3種のトークンスペルについて簡単に解説します。

トークン

黄金の杯1枚と黄金の首飾り1枚を手札に加える。
自分のEPを1回復。

 まず一番よく取るのが最終的に3枚のスペルを用意してくれる《商人の鑑定》です。

 今回の私の構築では《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》を採用しておらず、主な回復手段が《黄金の杯》に依存しているため、他の構築に比べても《商人の鑑定》の重要性は高いと感じています。

 また通常の構築だと有効な場面が少ない《黄金の首飾り》も今回の構築であれば《武皇の執行者・レーディエル》のフィニッシュパーツとして無駄なく使える点も非常に嬉しいポイントです。

トークン

自分のフォロワー1体は「攻撃時 相手のフォロワーすべてに「これの攻撃力」と同じダメージ」を持つ。

 次によく取るのが《麗しき美技》です。

 横に5点AoEを放ったり縦に10点刻んだりと盤面の切り返しでこれまではよく使っていましたが、盤面の処理を《撲滅の兵団長》に任せることができるようになったので使う場面が減っています。

 ただし肝心の《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》に対しては5点AoE+本体5点殴りで6点しか入れられないところはもどかしいところであります。

トークン

自分のフォロワー1体は突進 と「1ターンに2回攻撃できる」を持つ。

 最後に連携10達成前に《千金武装の大参謀》を出す時に選ぶことの多いのが《二刀流》です。

 というのも《二刀流》は《千金武装の大参謀》につけることがほとんどない上、連携10達成後に《千金武装の大参謀》から拾っても結局は5ppとられるため、連携10達成前に拾っておいて問題がないことが多いからです。

 またこのカードの使い方について、相手が処理しきれずに帰ってきたフォロワーに付けて打点を底上げすることが主な使い方になります。《千金武装の大参謀》が実質的な打点カードになることができる点が非常に強力です。《二刀流》がチョイス先にあることで《千金武装の大参謀》は単なる守りのカードではなく攻めも担えるグッドデザインカードになっていると考えます。

〇《選別の教員・ヴァイス》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 4/4


進化後:
攻撃力/体力: 6/6
これが場にいる限り、相手のリーダーは「自分のファンファーレ 能力を働かせることができない」を持つ。

 アンリミでロイヤルを使う意味の中核をなすカード。

 これまでは設置する隙を探すのに本当に苦労していましたが、《撲滅の兵団長》のアッパーでいともたやすく設置時の隙を消すことが可能になり、置くタイミングに困るということはなくなりました。

 《選別の教員・ヴァイス》の本当の強みは「相手を詰ませる」点ではなく、「相手の動きを止めて時間を稼ぐorリソースを消耗させる」点にあります。このカードを出されて処理に手間取るデッキは多くてもファンファーレを止められただけで詰むデッキはそれほど多くないため過信できません。

 《選別の教員・ヴァイス》を立てて1ターン稼いで《シュヴァリエ・マグナ》本体着地を間に合わせたり処理にリソースを割かせて次のターンの強固な盤面を突破しづらくさせる時にこそこのカードの真価が発揮されます。

 同様にファンファーレを封じることができるカードに《彷徨の旅人・エルタ》がありますが、上記の通りファンファーレロックだけでは勝てず、また《選別の教員・ヴァイス》とは異なり処理にさほど負担をかけられないため私は全く評価していません。

〇《シュヴァリエ・マグナ》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 5/9
融合 ; 指揮官・カード
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結晶 1; カウントダウン 1
ファンファーレ これに融合 していたなら、相手のフォロワーすべては、能力すべて(攻撃力/体力はそのまま)を失う。相手のフォロワー1体に4ダメージ。カードを1枚引く。
ラストワード カードを1枚引く。
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守護
ファンファーレ これに融合 していたなら、自分のリーダーと自分のフォロワーすべては「これが受ける4以上のダメージは3になる」を持つ。

進化後:
攻撃力/体力: 7/11
進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く)

 ミスター連携ロイヤル。

 ホズミやベレロが地上戦を否定するように《シュヴァリエ・マグナ》は空中戦を否定します。今回のアッパーによって地上戦が得意という【連携ロイヤル】のデッキコンセプトサ終直前になってようやく確立したと言っても過言ではありません。

 まず本体能力について、《安息の領域》や《虚数物体》と同等のシャドバ界で最上級のダメージカットを無条件で永続的に張り続けられる点がありえないくらい強力です。リーダーに能力を付与するタイプであるため、一度着地さえできれば相手はダメージカットを突破する手段がなく、デッキによってはリーサル手段を失わせることが可能になります。

 また「5/9守護、3ダメ以上カット」の肉体が普通にクソ固く、《シュヴァリエ・マグナ》+《撲滅の兵団長》の並びに対して処理に相当のリソースを相手に吐かせることができます。リソースの消耗戦において優位に立つことを目指す【連携ロイヤル】にとって単にダメージカットを展開するだけに6ppを支払うのは流石にキツいですが、本体を出すことそのものに意味があるので着地時の隙を大きく軽減できていると考えられます。

 次に結晶能力について、書いてあることが隅から隅までおかしいです。

〇《結晶:シュヴァリエ・マグナ》のココがすごい!

・融合しても手札が減らなくなった(その上1コスで2枚も山札を掘れるのが偉すぎる)。
・1コス確定4点火力とかいう前代未聞の除去性能を持つ。
・相手のフォロワーの能力を消すというクソキモい能力を何らアド損することなく使うことができる。

 本体は一度プレイできれば2枚目以降は腐ってしまいそうなところ、結晶能力が訳のわからない汎用性を持っているため3枚の採用が全力で肯定される点が構築としての無駄のなさにも繋がり非常に嬉しいポイントとなります。

 《シュヴァリエ・マグナ》の魔改造により融合の弾にできる「指揮官・カード」であるかどうかが非常に重要な意味を持つようになり、【連携ロイヤル】における採用カードの選定基準が大きく変わりました。すなわち同程度の役割が見込めるカードならば指揮官タイプを持っている方を優先するというのがこれからの【連携ロイヤル】の常識となりました。

〇《撲滅の兵団長》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 4/4
アクセラレート 3; スティールナイト1体とヘヴィーナイト1体を出す。
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直接召喚 自分のターン終了時、連携 10; これを1枚、自分のデッキから場に出す。
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守護
場に出たとき、これを含めない自分の連携 が10以上なら、ランダムな相手の場のカード3枚を破壊する。20以上なら、3枚ではなく5枚。

進化後:
攻撃力/体力: 6/6
進化前と同じ能力。

 常に後手後手に動かざるを得ず、相手の盤面を返すか自分の盤面を作るかのどちらかしかできないうちに結局押し切られてしまうという【連携ロイヤル】の日常を過去のものとした地上戦最強の女。

 「0ppかつ手札消費なしで虚空から3面除去を飛ばす4/4守護が生える」まで強化されれば流石の【連携ロイヤル】と言えどもアンリミ環境で勝てるようになりました。

 逆に現在の【連携ロイヤル】は《撲滅の兵団長》の直接召喚への依存度が非常に大きいため、素引きしてしまうとゲームプラン自体を大きく見直さなければならないためストレスがマッハです。

 また「場に出た時」能力になったことで《選別の教員・ヴァイス》のファンファーレ能力封じをすり抜けて除去を飛ばせるようになったため、【連携ロイヤル】ミラーでこちらの《選別の教員・ヴァイス》を通す際は必ず《グランスエンジェル》を隣に添えることを意識しましょう。

〇《尽忠の看守》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 3/4
結晶 1; カウントダウン 1
ファンファーレ 自分の連携 を+1する。
ラストワード カードを1枚引く。
----------
守護
ファンファーレ 尽忠の看守1体を出す。進化していない自分の尽忠の看守すべては進化する。

進化後:
攻撃力/体力: 5/6
進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く)

 手札を減らさず、盤面を埋めず、ただ1コストを払って連携を+1したという事実だけをもたらす最高に無難of無難な初動。

 従来は《辺境の騎士見習い》と競合する立ち位置でしたが、《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材となれる「指揮官・カード」である点で評価が急上昇し、もはや【連携ロイヤル】の確定枠と認めて良いと思います。

 本体はほとんど使うことはありませんが、「5/6守護」が二面立つのは普通に強力であり、また自動進化も《武皇の執行者・レーディエル》の進化7回要件達成が求められる場面においては重宝します。

〇《君臨する猛虎》ー3枚

確定枠:3枚

進化前:
攻撃力/体力: 4/4
アクセラレート 3; シールドガーディアン3体を出す。
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疾走
ファンファーレ このバトル中に破壊された自分のフォロワーが10体以上なら、自分の他のフォロワー1体は+2/+2されて、疾走 を持つ。

進化後:
攻撃力/体力: 6/6
進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く)

 序盤以外は腐りがちという欠点を《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材にできるという特性により解決したため、3枚入れない理由がなくなりました。

 本体はターン初めに直接召喚される《ミカエル》にバフかければ進化権込みで11点出せる点がたまに活躍するので覚えておいて損はないです。

<自由枠>

〇《劇的な撤退》ー2枚

自由枠

自分のフォロワー1体を消滅させる。
それと同名のフォロワー1枚をデッキに加え、そのコストを0にする。
カードを2枚引く。

 「盤面を自発的に開けられる」「手札が増える」「フォロワーを再利用できる」の3点を評価して今回採用に至りました。

 「盤面を自発的に開けられる」という点については同様の役割が《気鋭の一蹴》や《誅戮の武者》のアクセラ1でもこなせますが、両者とも【連携ロイヤル】が頭を悩ませるリソース不足をより悪化させるため個人的にはナシだと考えています。

 「フォロワーを再利用できる」という点については、例えば序盤にキャントリ目的で出したいがEP回復のために中盤以降にも使いたい《極彩の美剣士》や特定の対面において何枚あっても困らない《グランスエンジェル》に対して枚数を実質的に嵩増しできることが強みです。使用感としてはエルフのバウンス札に近いものがあります。

 場面に応じて必要な妨害札を継続的に構えてゲームの主導権を握り、最終的に相手とのリソース勝負に勝つことが本質である【連携ロイヤル】において潤沢な手札は強さの源泉であり、逆にリソース回復をおろそかにしていては一度手にしたゲームの流れを手放すことになりかねません。そのため私はリソース補充札を高く評価しており、後述する《ツインシスター・アスカ&シオリ》と合わせて《劇的な撤退》も【連携ロイヤル】には不可欠であると考えています。

〇《ミカエル》ー2枚

自由枠

進化前:
攻撃力/体力: 3/1
直接召喚 自分のターン開始時、連携 10; これを1枚、自分のデッキから場に出す。その後、自分のリーダーを2回復。
----------
突進

進化後:
攻撃力/体力: 5/3
進化前と同じ能力。

 「貴重な回復ソース」「0コス連携稼ぎ」「序盤の盤面処理」の3点を評価して今回採用に至りました。

 《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》を採用していないので直接召喚時の2回復がめちゃくちゃ沁みます。また、連携20達成を要求する《武皇の執行者・レーディエル》を採用している都合上、直接召喚により手札消費を抑えながら連携を伸ばせる《ミカエル》はかなり噛み合っていると感じます。

 さらに、素引きしたとしても「2c/3/1突進」というスペックで進化ターン前に最低限の盤面干渉をこなしてくれる点盤面を放置してくる対面に3点クロックで圧をかけられる点などで手出しで十分活躍できるため、おまけで直接召喚能力がついているフォロワーと捉えて十分採用圏内だと思います。

 また体力1が非常に偉く、ほとんど盤面を放置してくる【ホズミエルフ】対面で《腐食の絶命》を1回受けるだけで退場して盤面を圧迫しない点も優秀です。

〇《華の大将・タケツミ》ー3枚

自由枠

進化前:
攻撃力/体力: 2/2
ファンファーレ 伊達の大見得1枚を手札に加える。
連携 10; 自分のEPを1回復。

進化後:
攻撃力/体力: 4/4
進化時 自分の手札のランダムな伊達の大見得1枚のコストを-2する。

トークン

相手のフォロワー1体に5ダメージ。
連携 10; 相手のターン終了まで、自分のリーダーと自分のフォロワーすべては「能力によって受けるダメージを-1する(攻撃によるダメージはそのまま)」を持つ。

 「EP回復」「5点火力スペル」「ダメージバリア付与」の3点を評価して採用に至りました。

 《極彩の美剣士》の項目でも述べましたが、今回の構築はEPがいくらあっても困ることがないため「EP回復」という役割の評価は高いです。

 《伊達の大見得》は5点火力スペルとして【狂乱ヴァンプ】の3フラ煉の盤面を《シュヴァリエ・マグナ》の結晶と合わせて処理できたり《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》を突破する際の火力補助ができたりします。
 また連携10達成後は能力ダメージ-1のバリアを付与して《シュヴァリエ・マグナ》のダメージカットを下回ってチクチク削ってくるバーン(特に【狂乱ヴァンプ】)をシャットアウトできる点が優秀です。

 《華の大将・タケツミ》は《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材となれる「指揮官・カード」である点も踏まえるとほとんど確定枠として捉えてよいと考えていますが、やはり《伊達の大見得》のスペック不足が気になってワンチャン不採用もありかなとも感じています。

 というのも「そもそも素のコストが2でかなり重い」「空撃ちしてダメージバリアの付与だけ狙うことができない」の2点が使っていてストレスになることが多いからです。特に後者の空撃ちできない点は重症で、一番チクチクバーンを止めたい【回復ビショ】対面に打てないという致命的な欠陥を抱えています。許さんぞ《スケルトンレイダー》

〇《時空の提督・モニカ》ー2枚

自由枠

進化前:
攻撃力/体力: 1/1
ファンファーレ ナイト1体を出す。
ラストワード 連携 10; 自分のリーダーは「次の自分のターン開始時、時空の提督・モニカ1体を出す。それは進化する。この能力を失う」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。

進化後:
攻撃力/体力: 3/3
攻撃時 自分のロイヤル・フォロワーすべてを+1/+1する。

 2コストで連携を2進める札は連携稼ぎの速度の観点でやはり1種類は必要ですが、同じような働きができるカードが何種類かあるので以下で検討します。

 具体的には《シールドフォーメーション》、《ビクトリーブレイダー》のアクセラ2、《時空の提督・モニカ》、《気高き落涙》、《透過の剣士》の5種類のメリット・デメリットを簡単にまとめました。

《シールドフォーメーション》

〇メリット
・守護を立てられる。
・連携15達成で終盤でも腐らない。
・変なエンハンスもなく常に2コストで扱いやすい。

〇デメリット
・《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材になれない。

《ビクトリーブレイダー》のアクセラ2

〇メリット
・《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材になれる。

〇デメリット
・出てくるトークンが2体とも弱い。
・《ビクトリーブレイダー》本体が弱い(採用候補カードの項目で後述)。

《時空の提督・モニカ》

〇メリット
・《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材になれる。
・連携10以降であれば1枚から連携を3稼ぎ、連携20達成に貢献できる。
・全体バフで《武皇の執行者・レーディエル》の火力補助を担える。
・展開する1/1スタッツ×2が除去されやすく、すぐに盤面を開けられる。
・ある程度プレッシャーを与えて除去を誘発できる。

〇デメリット
・守護が立たない。
・《ナイト》が弱い。

《気高き落涙》

〇メリット
・守護を2面展開できる。
・貴重な回復ソース。

〇デメリット
・中盤以降出力不足。
・《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材になれない。

《透過の剣士》

〇メリット
・突進ですぐに盤面に触ることができる。
・エンハンス4で先4でかなり連携が伸ばせる。
・エンハンス8で最低限の終盤の行動も保証されている。

〇デメリット
・エンハンスが邪魔。
・盤面の制約でエンハンス4を先4でフルに展開できるタイミングがほとんどない。
・《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材になれない。

 今回私が《時空の提督・モニカ》を採用した理由は《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材となれる点と《武皇の執行者・レーディエル》との相性の良さを高く評価したからです。

 この枠はそれぞれのデッキごとに適当なカードを吟味すれば良いと思います。

〇《ツインシスター・アスカ&シオリ》ー2枚

自由枠

進化前:
攻撃力/体力: 1/1
ファンファーレ カードを2枚引く。自分の残りEPが相手より多いなら、自分のリーダーを2回復。自分のPPを2回復。(進化可能でないターンの残りEPは0)

進化後:
攻撃力/体力: 3/3

 《劇的な撤退》の項目でも述べたように【連携ロイヤル】はリソースの潤沢さが勝負の鍵を握るためやはり《ツインシスター・アスカ&シオリ》は必要だと感じます。

 《わがままな呼び出し》等のサーチスペルでも良いかなとは思いますが、「生き物であり連携が伸ばせる点」「《グランスエンジェル》などロイヤル・フォロワー以外も探しに行ける点」を評価して《ツインシスター・アスカ&シオリ》を採用しました。

 今回の構築であればEPは潤沢に用意できるため後4以外であってもPPと体力を回復する能力をアクティブにさせることは十分可能となります。

〇《武皇の執行者・レーディエル》ー2枚

自由枠

進化前:
攻撃力/体力: 4/8
疾走
守護
相手の能力で選択できない。
ファンファーレ 連携 20; 「1ターンに3回攻撃できる」を持つ。
ファンファーレ 相手のフォロワー1体を消滅させる。「このバトル中、自分のフォロワーが進化した回数」が7回以上なら、1体ではなく、すべて。

進化後:
攻撃力/体力: 6/10
進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く)

 同じ疾走打点のフィニッシャーを競合する《飛躍の双剣使い》との比較が必要になる枠だと考えています。

 これまでの《武皇の執行者・レーディエル》は序盤は手札で完全に腐ってしまう上、フィニッシャーとしても本体コストの重さや連携20達成にEPまで求める使い勝手の悪さから長らく《飛躍の双剣使い》の後塵を拝していました。

 しかし今般の能力調整により《武皇の執行者・レーディエル》も間接的に超絶強化されていました。

 序盤に手札で腐ってしまう課題は《シュヴァリエ・マグナ》に混ぜることで解決されました。この点は「兵士・フォロワー」である《飛躍の双剣使い》にはできない《武皇の執行者・レーディエル》ならではの主張点にもなります。

 また7ターン目(《黄金の首飾り》も合わせるなら8ターン目)までターンが回ってこないというコストの重さの課題も《シュヴァリエ・マグナ》のダメージカットや《撲滅の兵団長》の盤面制圧によってゲームを後ろ倒しにできるようになり解決されました

 さらに今まではほとんど評価されてこなったファンファーレでの消滅が《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》の処理を内蔵したフィニッシャーという唯一無二の価値を持つようになり、単体では《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》を超えられない《飛躍の双剣使い》との最大の差別化が可能となりました。

 一方、《飛躍の双剣使い》は扱いやすいフィニッシャーである点が強みであるものの、《シュヴァリエ・マグナ》が6コストになったことで早期にゲームを畳む必要がなくなったため《飛躍の双剣使い》ならではの強みは相対的に低下しているように感じます。また、自傷ダメージのおかげで《飛躍の双剣使い》の10点+αで仕留め切れた【狂乱ヴァンプ】が現在数を減らしており環境的な立ち位置の良さも薄れています。

<まとめ>

《武皇の執行者・レーディエル》

〇強み
・《黄金の首飾り》+本体というコンパクトなセットでOTKが成立する。
→ロイヤルの決定力不足を補うことができる。
・《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》を処理しながらリーサルを組める。
→【武装ドラゴン】に詰まされずに済む。

〇弱み
・序盤に手札で腐る。
→《シュヴァリエ・マグナ》に融合して解決。
・本体コストが重すぎる。
→《シュヴァリエ・マグナ》のダメージカットや《撲滅の兵団長》の盤面制圧により《武皇の執行者・レーディエル》が使えるターンまでゲームを引き伸ばして解決。
・OTKにEPが必要。
→《華の大将・タケツミ》、《極彩の美剣士》、《千金武装の大参謀》(《商人の鑑定》)のEP回復3点セットをフル採用して解決。
・連携20達成が大変。
→《シュヴァリエ・マグナ》等でゲームを遅延させて解決。

《飛躍の双剣使い》

〇強み
・連携15達成が容易で本体コストも軽く扱いやすい。
→早期にゲームを畳む必要性が減ったためメリットが縮小。


〇弱み
・20点を単体で削りきれない。
→【狂乱ヴァンプ】が減り、ちゃんと20点出せないと勝てない対面が増えてきたので現在の環境的に向かい風。
・《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》を単体で処理できない。
→【武装ドラゴン】をハナから諦めるのは論外。
・「兵士・フォロワー」であるため《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材になれない。
→フィニッシュ以外の役割がないのに序盤に手札にダブついた時にどうしようもないのは苦しい。

 以上により従来の欠点を克服した上、【武装ドラゴン】への優位性を持つ《武皇の執行者・レーディエル》こそが【連携ロイヤル】のフィニッシャーにふさわしいと考えました。

(3)採用候補カード

〇《辺境の騎士見習い》

・《シュヴァリエ・マグナ》に混ぜられない。
・《尽忠の看守》の結晶と異なり自然と退場してくれない。
・リソース方面に不安を感じてこのカード採用するくらいなら大人しくドロソを採用した方がいい。

〇《ラブロマンスレディ》

・1コスでテンポを逃さず連携を進めつつ手札に《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材を確保できる点が偉い。
・その他は基本的にカードパワーが物足りない。

〇《ビクトリーブレイダー》

・耐性面で上位互換の《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》のメタ札がそのまま刺さって困る。
・《選別の教員・ヴァイス》と《シュヴァリエ・マグナ》で妨害札は間に合っている。
・ミラーにおいて《撲滅の兵団長》で簡単に突破される。
・本体コストが重たくて他のカードとのくっつきが悪く扱いづらい。
・《ビクトリーブレイダー》でなければ勝てない対面が存在しない(【回復ビショ】対面で7ターン目来なくない?)。
・《ビクトリーブレイダー》が通るか祈ってる間に《武皇の執行者・レーディエル》を投げてさっさとゲームを畳んだ方がいい。
・アクセラ2の性能があくまで”本体のおまけ”であり、本体が弱いため救えない。
・《ビクトリーブレイダー》で《選別の教員・ヴァイス》を守るのが強い←ヴァイスが生き残ってターンが返ってきた時点でビクブレじゃなくても大抵勝ちです。
・フィニッシャーを《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》にした構築であれば受け方面に力を入れる合理性があるのでモニカよりもビクブレの方が好ましい。

〇《英傑の学園長・ガルドル》

・アクセラがついていない分《ビクトリーブレイダー》よりタチが悪い。
・基本的に《ビクトリーブレイダー》の下位互換であるので上記の《ビクトリーブレイダー》の問題点がそのまま当てはまる。
・固有の問題として盤面に付与されるダメージバリアが永続であるため場合によっては面ロックを誘発してしまい、かえって不利になることがある。

〇《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》

・《選別の教員・ヴァイス》のロックなどは強力であるにしても、ギルネ直接召喚ターンまで戦おうとすると終盤は【ユカリセイバー】や【カラミティネメシス】に対してコントロール力で差をつけられるため【連携ロイヤル】は10ターン目の直接召喚ターンよりも早いタイミングで勝負をつけられるように構築段階から意識するべき。
・中盤の回復量については《ミカエル》の採用や《千金武装の大参謀》の活用により《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》に頼らずとも解決できる。
・また《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》での回復と《選別の教員・ヴァイス》の設置は同一ターンにできないことは念頭におくべき。

〇《忠義の戦士・エリカ》

・いくら手札やPPがあろうと盤面の制約で火力が伸び悩む点が個人的に気に食わないので不採用。
・《シークレットスキル》は強いけど低コストフォロワーの多い【武装ドラゴン】などには簡単に踏み抜かれてしまうため信用度が低め。
・「兵士・フォロワー」であるため《シュヴァリエ・マグナ》の融合素材にできない点も評価を落とす要素。

〇《ラディカルガンスリンガー》

・《尽忠の看守》や《シュヴァリエ・マグナ》が結晶でアミュレットを出すので連携加速の観点で役割が持てそう。
・特に《忠義の戦士・エリカ》を採用する場合、《シークレットスキル》で連携を伸ばさないと《忠義の戦士・エリカ》が3コス連携1でテンポロスとなってしまうので《ラディカルガンスリンガー》もぜひ採用したい。
・「1コス1/1必殺」の時点で強いし進化時能力も強力だが、序盤に引けなかった時に完全に手札で腐るし、「兵士・フォロワー」であるため腐った場合に《シュヴァリエ・マグナ》に混ぜることもできないのが弱点。

〇《誅戮の武者》

・使いにくい、後引きで完全に腐る、腐っても《シュヴァリエ・マグナ》に混ぜられないの三重苦を抱えている。
・別にこいつが無限リソースになることよりラスワで1ドローしてくれた方が嬉しい。
・ミラーで相手の《シュヴァリエ・マグナ》の結晶でラスワを消された日なんかは発狂するしかない。

〇《気鋭の猛蹴》/《気鋭の一蹴》

・ローテの冤罪ナーフ、早く解決してくれませんか?

〇《天覇風神・フェイラン》

・素引きで憤死するので無理。
・”盤面+1/+1バフでボード作って強いでしょ”が通用するのはローテだけ。

〇各種サーチ札(《わがままな呼び出し》等)

・こんなもん打ってる暇があったらフォロワー出せ。
・手札増やしたかったら素直にドロソを打て。
・《グランスエンジェル》引けないの辛い。

〇《マキシマムジェネラル》

・結構構築にきつい縛りをかけてくる割に5ターン目までに引けてる時とそうじゃない時の偏差がデカすぎる。

〇《ルミナスヒーラー・リララ》

・特大打点カットという役割は《シュヴァリエ・マグナ》本体で十分事足りるようになったので解散。

〇《スパルタクス》

・《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》を採用する構築なら直接召喚時にもらえる《干絶の甘露》でデッキを掘りまくれるので勝つ手段の一つとして考えられる。
・ただ、ギルネ直接召喚まで漕ぎ着けているなら実質勝ちなので《スパルタクス》でダメ押しする意義がどこまであるかは検討の余地あり。
・現状の【連携ロイヤル】は《シュヴァリエ・マグナ》と《選別の教員・ヴァイス》を置くことでテンポ的な損失が精一杯であり、さらにもう一枚着地時の隙の大きなカードをプレイするタイミングを見つけるのが大変。

〇《グロリアスセイバー・オーレリア》

・実質1コストで3面触れて《選別の教員・ヴァイス》着地の隙を消せる強みが《撲滅の兵団長》のアッパーにより消滅。
・リソース補充に乏しい【連携ロイヤル】で手札消費を加速させるだけのこのカードの旨みがわからない。
・序盤引いても事故要員の癖に終盤引いても特に嬉しくなくて特に役割を持たせることができない。

⒊プレイング

(1)マリガン

〇全対面共通

・《尽忠の看守》
・《グランスエンジェル》
・《劇的な撤退》
・《極彩の美剣士》
・《君臨する猛虎》
・《シュヴァリエ・マグナ》
・《曙の乙女・セラ》(後攻時のみ)

(2)各対面の相性

〇相性の読み方

・有利:後攻からでも勝てる。
・五分:先攻取れれば勝てる。
・不利:先行取っても勝てない。

〇対【ホズミエルフ】

・相性:五分
・キーカード:グランス、アクセラ猛虎、セラ、シュヴァマグ

・できる限りの妨害でホズミの展開を遅延させて《シュヴァリエ・マグナ》本体の着地が間に合えばほとんどこちらの勝ち。

・《新芽の風・メイ》の採用構築が増えており、これまでのように多面守護展開だけでは詰ませることが不可能になっている点に注意が必要。

・基本的に相手は盤面を放置してくるので連携稼ぎは諦める(《腐食の絶命》を撃たれたら連携稼ぎのチャンス)。

・時間稼ぎの主な手段は以下の通り

・守護を並べたり《選別の教師・ヴァイス》を立てたりして相手の要求値を引き上げる。
・《グランスエンジェル》で山に直接召喚組を閉じ込めておく。

・《ドゥルガー》持たれてたら無理。

〇対【連携ロイヤル】

・相性:五分
・キーカード:グランス、ヴァイス

・《グランスエンジェル》で相手の《撲滅の兵団長》を止めてこちらの盤面を通してゲームの主導権を握ることが最優先(《グランスエンジェル》は絶対に序盤に雑に切らない)。

・盤面圧をしっかり掛けて相手に《シュヴァリエ・マグナ》本体を着地させる隙を与えない。

・試合が長引くと《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》を採用していないこちら側不利になることに注意。適度なところで《武皇の執行者・レーディエル》を投げられるように調整。

〇対【超越ウィッチ】

・相性:不利
・キーカード:ヴァイス、シュヴァマグ

・序盤は盤面を放置してくるくせにきっかり6ターン目にはゲームを畳んでくる【連携ロイヤル】の天敵。

・《選別の教員・ヴァイス》のロックも《反転する翼》で容易に解決されてしまい刺さりがあまり良くない。

・「《選別の教員・ヴァイス》が上手く刺さりゲームを遅延させ、《シュヴァリエ・マグナ》本体着地で《マジカルキャット》による早期リーサルを防いで守護の処理にもたついている間にLOさせる」という細い勝ち筋を掴むしかなくキツい対面。

〇対【秘術ウィッチ】

・相性:五分
・キーカード:シュヴァマグ、ヴァイス、兵団長

・《シュヴァリエ・マグナ》本体着地で《禁約の黒魔術師》を封殺。

・《燦爛の巫女・パメラ》での特大盤面による圧殺を返すために《撲滅の兵団長》は無駄使いしないように注意(アクセラで雑に切らない、大した盤面でもないのに直接召喚で呼ばない)。

・《選別の教員・ヴァイス》は《エクステンドマジック》1枚で突破されないように体力5以上をキープ。結構刺さりが良い。

・【秘術ウィッチ】側は最終的に山ほどスタックを溜めて《オリハルコンゴーレム》のアクセラ+《真理の術式》での連続バーンでの決着を狙うことになるため《伊達の大見得》を用意しておく。

〇対【ディスカドラ】

・相性:有利
・キーカード:ヴァイス、シュヴァマグ

・《選別の教員・ヴァイス》がかなり刺さるためマリガンで抱えて序盤から積極的に通していきたい。

・《シュヴァリエ・マグナ》本体さえ着地できればあとはLOまで粘るだけ。

〇対【武装ドラ】

・相性:不利
・キーカード:シュヴァマグ、大参謀、兵団長

・【狂乱ヴァンプ】や【葬送ネクロ】とは異なり《グランスエンジェル》で止められない序盤の猛攻にそのまま轢き殺されることがしばしば。

・《シュヴァリエ・マグナ》の結晶で相手の《ドラゴウェポン》の能力を消して武装カウントを遅らせることができるが、動きとしては実はあんまり強くない。

《シュヴァリエ・マグナ》の結晶はできる限り《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》に当てたい。

・序盤の猛攻を凌いだ後は《レーヴァテインドラゴンーディフェンスモード》を全力で処理しつつ《武皇の執行者・レーディエル》をアクティブにするために連携20を目指す。道中《シュヴァリエ・マグナ》の本体を着地できれば体力管理がかなり楽になる。

・相手のEPがなくなったタイミングで《選別の教員・ヴァイス》をぶつければ詰ませられる。

〇対【骸ネクロ】

・相性:五分
・キーカード:ヴァイス、兵団長、シュヴァマグ、大参謀

・相手の《骸の王》の到着より先に《選別の教員・ヴァイス》を立てて連携10達成までの時間を稼ぐ(連携10達成後であれば骸盤面は《撲滅の兵団長》で簡単に返せる)。

・《撲滅の兵団長》が相手の結晶を割ってしまうので直接召喚のタイミングには注意して連携数や盤面の空きを調整すべき。

・《シュヴァリエ・マグナ》の結晶で《深淵の大佐》や《スピリットイーター》の厄介な能力を消すことで処理がしやすくなる。

〇対【葬送ネクロ】

・相性:五分
・キーカード:シュヴァマグ、グランス、兵団長

・《シュヴァリエ・マグナ》本体が着地すれば盤面を処理しているだけで相手は勝つ手段を失う(先攻なら間に合うけど後攻だと厳しい)。

・《グランスエンジェル》は3ターン目の《リッチ》+《悪辣の残滓》+αの盤面を作らせないように投げる。

〇対【狂乱ヴァンプ】

・相性:有利
・キーカード:タケツミ(大見得)、グランス、セラ、アクセラ猛虎、シュヴァマグ、ヴァイス

・《グランスエンジェル》全力マリガンで3フラ煉を止める。止められない場合は《シュヴァリエ・マグナ》の結晶と《伊達の大見得》でフラ煉を迅速に処理。

・《伊達の大見得》が大活躍する対面。《紅き血の女王・ヴァンピィ》や《愛絶の飛翔》のバーンを全カットできる。

・多面守護がちゃんと刺さるため《君臨する猛虎》のアクセラ3や《曙の乙女・セラ》で守護の盤面を維持する。

・余裕があれば《シュヴァリエ・マグナ》の結晶で《愛絶の姦淫・ヴァーナレク》のラスワを消せれば嬉しい。

・最終的に《選別の教員・ヴァイス》を着地させて詰ませる。

〇対【ハンドレスヴァンプ】

・相性:有利
・キーカード:グランス、セラ、アクセラ猛虎、シュヴァマグ、ヴァイス

・不意の特大打点で死なないように《シュヴァリエ・マグナ》本体を置けると非常に楽に試合を運べる。

・《シュヴァリエ・マグナ》の結晶で能力を消すと《韋駄天のパシリ・マロン》の攻撃制限まで解除してしまうことに注意。

〇対回復ビショ】

・相性:不利
・キーカード:兵団長、大参謀

・盤面を触ってこない、かつ《選別の教員・ヴァイス》のファンファーレロックも《シュヴァリエ・マグナ》のダメージカットも効かないため非常に厳しい対面。

・《千金武装の大参謀》から《二刀流》を拾って盤面ロックの上から打点を嵩増ししてアグロするか、《撲滅の兵団長》で相手の《悠久の絶望》を叩き割ってリソース源を断ち切って干上がらせる以外に勝ち筋なし。

〇対【コンビショ(ユカリセイバー)】

・相性:不利
・キーカード:ヴァイス、兵団長、レーディエル

・《撲滅の兵団長》で相手の《安息の領域》を叩き割って枯らしてからできるだけ早急に《武皇の執行者・レーディエル》で仕留めたい。

・《絶望の安息・マーウィン》が《選別の教員・ヴァイス》のロックをすり抜けて盤面を破壊してくる上、次の《選別の教員・ヴァイス》を簡単に処理するスペルを回収してくるので天敵。

〇対【アミュビショ】

・相性:有利(ヤテラ)・五分(ウヌエル)
・キーカード:ヴァイス

・《栄華の加護神・ヤテラントゥ》をフィニッシャーとする構築の場合、序盤中盤で盤面を無視してくる点が苦しいが、《シュヴァリエ・マグナ》のダメージカットで完封できる。

・《翼天の執行者・ウヌエル》をフィニッシャーとする構築の場合、《雷導の神鳥》等で盤面を触ってくれるので連携を伸ばし、《撲滅の兵団長》で《黄金都市》を割ってOTKを阻止する。

・どちらも《楽園の双翼・ガルラ》のファンファーレに依存した構築であるため、《選別の教員・ヴァイス》での時間稼ぎが有効。

〇対【セラフビショ】

・相性:無理
・キーカード:ヴァイス

・《ペンデュラムアルミラージ》から《輝く熾天使・ラピス》を投げて6ターン目に特殊勝利をするデッキ。

・《信仰の一撃》等の確定消滅札が多数搭載されているため《選別の教員・ヴァイス》で《ペンデュラムアルミラージ》のファンファーレを止めることが難しい。

・一度《封じられし熾天使》を設置されると対策手段がないため詰み。

〇対【AFネメ】

・相性:有利
・キーカード:シュヴァマグ、兵団長

・《シュヴァリエ・マグナ》本体着地でほとんどOTKは防げる。

・《結晶:ギガスファクトリー》は《撲滅の兵団長》で割れるから嬉しい。

・《撲滅の兵団長》着地前に《加速装置》でブン回されたら負け。

〇対【共鳴ネメ】

・相性:五分
・キーカード:グランス、タケツミ(大見得)

・序盤の《勇気の少年・カシム》が取れないと詰み。

・《シュヴァリエ・マグナ》本体を置ければ《マグナゼロ》でのゲームエンドを避けられる。

〇対【カラミティネメ】

・相性:五分
・キーカード:グランス、レーディエル

・コントロール勝負になった場合はこちらが負けるので早期に《武皇の執行者・レーディエル》で決着をつけたいが、体力上限上げがキツい。

⒋おわりに

 長文になりましたがここまでお読みいただきありがとうございました。

 今回伝えたかったことは今期の【連携ロイヤル】はガチだということです。

 【連携ロイヤル】は構築の型がさまざまあるので色々試しながら自分の手に馴染むリストを探るのがとても楽しいデッキタイプなので、この記事をきっかけに【連携ロイヤル】で遊んでみようと少しでも思ってもらえたら幸いです。

 当ブログでは【連携ロイヤル】をはじめとしたアンリミのテーマデッキについての構築記事を書いておりますので今後とも何卒よろしくお願いします。

 また、今回の記事について何か質問・ご意見等がありましたらコメント欄か私のTwitterアカウントまでお寄せください。なんでも良いので反応をいただけると嬉しいです。


 ではまた。

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