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アメリカ永住権申請と費用

永住権申請だけで200万円越え!?

 まずはグリーンカード(永住権)申請にざっくりいくらいかかるのか費用について簡単にご紹介したいと思います。どのカテゴリーで応募するかで多少変わってくるので、第1優先枠(EB-1)と第2・3優先枠(EB-2、EB-3)に分けて説明したいと思います。いずれにしても自力でこの申請を行うことはほぼ不可能なので、1.勤務先にスポンサーをしてもらって、そこから弁護士費用をだしてもらうパターンと、2.自分で弁護士を探してその人に対応してもらうパターンに分かれます。自分で弁護士を探す場合は成功報酬で対応してくれる弁護士もいて、その場合は永住権申請が承認されなければ弁護士費用を一部、もしくはほぼ全額返却してくれます。

第1優先枠(EB-1)

 EB-1であれば申請は2段階申請になります。最初に Form I-140(移民ビザ/永住権の請願書)の書類を提出し、次に(もしくは同時に)Form I-485(在留資格/ステータス変更の申請書)を提出します。
 Form I-140の申請には相場として弁護士費用$5,000申請費用$700が必要で、審査のスピードをあげるためにpremium processing(特急審査)を依頼する(15日後には結果が分かるらしい)と追加で$2,500(最近値上がりしています)必要になります。私の場合は弁護士にpremium processingをお願いしましたが、これをするとRFE(Request for Evidence)を要求される可能性、つまり本当に卓越した能力があるのか追加の証拠書類を要求されることがあってめんどくさくなるからやめてほしいと断られました笑
 Form I-485は家族も含めた在留資格の申請になるので、弁護士費用が$1,500-2,000家族1人につき$800-1,500申請費用は1人当たり$1,225(14歳未満は1人$750)必要になります(この金額は依頼する弁護士によって変わってきます)。

第2・3優先枠(EB-2、EB-3)

 こちらは3段階申請になります。求人活動+労働認定証の申請(Form ETA 9089)Form I-140、そしてForm I-485です。
 求人活動、つまり労働省からLabor Certificationをとるのに弁護士費用$4,500 、求人広告費用$1,500〜3,000くらいと言われています。お金もそうですが、求人広告は職場に10営業日掲示し、州の労働局に30日間掲載する必要があるそうです。それが終わった後に、EB-1と同様にForm I-140、Form I-485の申請となりますが、それにかかる費用は基本的にEB-1と同じになります。前回の記事で紹介しましたが、EB-2 NIWで申請すると労働認定証の申請はスキップできるのでForm I-140の申請から始まります。また、今まではpremium processingはEB-1のみでしたが、2022年7月1日からはEB-2 NIWでもpremium processingが申請できるようになったようで、費用が$2,500審査期間が45日と言われています。

 私の場合はEB-1Bというカテゴリーの審査で家族構成は5人になります。そのため最初のForm I-140の申請には弁護士費用$5,000と申請費用$700の計$5,700がかかりました(大学もち、たぶんラボの経費から出してもらってます)。Form I-485の申請は私の分は弁護士費用$1,500 、申請費用$1,225、事務手続き費用$50、家族分は弁護士費用$1,000×4、申請費用$1,225×3+$750(14歳以上3人+14歳未満が1人)なので合計$11,150 (約150万円)となりこれは手出し(クレジットカード)で支払っています。全部自分で支払っていたとすると$16,850(約230万円)になります。ちなみに申請が却下されるとこの費用は成功報酬弁護士に依頼したケース以外は返ってはきません。

 ちなみに私がグリーンカードの申請を考えて行動を始めたのは2019年の10月くらいからです。まずは州内の日本人の移民弁護士さんにどんな応募方法があるのか、費用がどれくらいかかるのか相談させてもらいました。その後、友人から無料でどのカテゴリーで応募できそうかアドバイスをもらえる移民弁護士グループのサイト(https://www.wegreened.com/)を教えてもらい、そこでかかる弁護士・申請費用や受理までにかかる期間などの助言をもらいました。最終的には所属している大学がスポンサーをしてくれて、弁護士費用も出してくれるとなったので、そこにお願いして手続きを始めることになりました。次の記事からは実際に私の申請がどのような感じで進んでいったのか順を追って紹介していきます。

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