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金子マリ&バックスバニー

金子マリ&バックスバニー[76]

CBS/SONY(FIRST PRESS ORIGINAL)*見本盤

女性ロック・ヴォーカリストの存在自体がまだ物珍しかった70年代前半の日本に於いて本格的なロックを歌う歌姫たちはその道のシンボル的存在のJanis Joplinに比喩されることがお決まりだった。我が国における女性ロッカーのパイオニアである麻生レミは(日本のJanis)と呼ばれたフォークからロックに転向した時期のカルメン・マキも(和製Janis Joplin)として紹介されることが多かった。南正人が名付けたと言われる(下北のJanis)で親しまれた(金子マリ)高校時代にはロック・バンドに参加。そのバンドで日比谷野音のコンサートに出演したことがきっかけとなって知り合ったCharの誘いで彼が鳴瀬喜博たちと結成した[Smoky Medicine]のヴォーカリストになり73年11月にステージ・デビューした。ファンキーなR&B/ハード・ロックをミックスした独特なサウンド/Charの天才的なギター・プレイ/マリのパワフルなヴォーカルで脚光を浴びたSmoky Medicineだったがレコード・デビューすることもなく短期間で解散。マリと鳴瀬は元ジプシー・ブラッド~サディスティック・ミカ・バンド(一時期脱退した高中正義の後任)のギタリスト永井充男/学習院大学の軽音部でEL&Pコピー・バンドを率いていた難波弘之/慶應大学の音楽サークルで活動していた橋本英晴と共に(金子マリ&バックスバニー)を結成する1976年5月にレコード・デビュー、活動期間わずか3年にもかかわらず、ジャパニーズ・ロック・シーンに強烈な印象を残したスーパーバンド今から40年以上前にデビューした金子マリ&バックスバニー。*Albumには生田敬太郎/斎藤ノブ等が参加*その後ドラムがジョニー吉長/キーボードがラッキー川崎に代わり、活動期間中にはスタジオ作品3作品、ライヴ・アルバム1作品をリリースした。Smoky Medicineのソウル・ファンク要素をさらに鮮明に打ち出したファンキーなリズム・セクションとソウルフルなヴォーカルにプログレの出自も窺わせるキーボード・プレイなどが融合したサウンドは同傾向の音楽性を持つ関西のグループ[SOOO BAAD REVUE]と共に音楽業界の注目を集めていった。

晴れのち曇り
てれかくし
韋駄天Bunny
化石の街
夕焼けの詩(西岸良平に捧ぐ)
迷路
最後の本音
遠い日々へ

MARI & Bux Bunny(1976年)※金子マリ&バックスバニー
ライブ We Got To(1977年)※金子マリ&バックスバニー
Shoot the moon(1978年)※金子マリ&バックスバニー
The Super-natural(1979年)※金子マリ&バックスバニー
 
*金子マリ名義
MARI FIRST(1983年)
JUST LOVE(1993年)
River of Life(1995年)
B-ethics(2006年)
金子な理由(2008年)
MARI SINGS ALONG WITH SHIBUYA SAN(2008年)
Mari Kaneko Presents 5th Element Will Featuring Kyoichi Kita(2014年)
*SOOO BAAD REVUE
1976年当時のキャッチフレーズ(地上最大のソウルバンド)ウエスト・ロード・ブルース・バンド~チキンシャックのギタリスト山岸潤史/ギタリスト石田長生が在籍した8人編成の大阪のブルース~ソウル・バンド関西ブルース・ロックの雄

*Smoky Medicine
1973年から1974年にかけて活動したアマチュアバンドであったが、メンバーがChar/金子マリ/鳴瀬喜博といった後に著名となるミュージシャン揃いで伝説のロックバンドCharと鳴瀬喜博が在籍していた(Bad Scene)というアマチュアバンドの解散後にCharが面識のあった金子マリを誘い結成された。アルバムは一作も残さずメジャーデビューしないまま解散した
Char - ギター
金子マリ - ボーカル
鳴瀬喜博 - ベース
藤井章司 - ドラム
佐藤準 - キーボード

*Live!SOOO BAAD REVUE[77]SOOO BAAD REVUE
*Char[76]竹中尚人
*MYTHTIQUE[71]鳴瀬善博
*OWN LINES[76]麻生レミ
*LIVE We Got To[77]金子マリ&バックスバニー
*PARTY TONIGHE[81]難波弘之
 
https://youtu.be/i9hgYNjWJtI?t=11
 
金子マリ - Wikipedia
 
 

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