【詩】路傍の石

僕の目には路傍の石にしか見えない石を

僕は路傍の石の様にしか扱ってこなくて

それでも、どこかの誰かさんにとって

その石はかけがえのないもので

大事なもので

貴重なもので

そんな話を聞いて僕は

いまは失われてなくなってしまったその石を

懐かしく思い出すけれど

時はもう戻らず

その石の影も見えない

もうこんな想いはすまい

新しい自分になろうと考えて

でも、またきっとなにかを路傍の石の様に扱って

また後悔

そんな事をぐるぐると繰り返し続けて

それがきっと人生ってものだ

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