人生は宝の山である。
人生というものは、どこかにあるたった一つの宝物を探す旅。
そう思って生きてきました。
目指すべき宝を得るためには、全てを犠牲にすべきだと考えていたし、人もそうあるべきと考えて生きてきた。
でも、
宝はそこらじゅうに山とあるんですね。
一つ一つの出会いが、時間が、かけがえのない宝。
たった一つなどではなかったのだ!
たくさんの大事な思い出を積み重ねてよかったのだ!
それでもここは人の世で、
そんな時間も終わる時がくる。
開けた宝の箱をそっと閉じなくてはならない時がくる。
それが無性にむなしかったのですけれど、
宝物と戯れた時間そのものが宝とも考えられよう。
そういえば、
「この場所が大好き」
そう言って、去って行ったあの子も、たくさん宝物をみつけられたかな。
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