楽曲の好きな所をひたすらぼやく 「破顔」
破顔という言葉が好き
どうしようもなくその瞬間やその人が愛おしくて楽しくて、くしゃっと顔が綻んでしまう感じのイメージで馬鹿騒ぎして笑ってるというより、エモさを含む柔らかい笑みっていう感じで、ああ日本語って素敵だなと思う
自分の体感的にこの言葉は日常生活で使う言葉ではなくて、小説とか読んでて語彙に良く触れる人しか使わないんじゃないかと思ってたから、これを曲のタイトルに持ってくる所がハイセンスすぎて好き
好きな所をひたすらぼやく
情景描写
「四輪二輪魚の群れ」
車とバイクのことをこれ以上素敵に言い表わすことができるだろうかっていうくらい素敵な表現
私のイメージだと夜の都会の街中の大きな道路にある歩道橋的な所から道路を見下ろしてて、暗闇に車のライトが浮かび上がってるっていう感じ
その状況、めっちゃ良い、好き
昼より車の一台一台の色は見えないから、それが人間の自我とか個性は見えなくて、全部同じ見た目の、魚のようなただの集合体に見えるって感じに表現されてて、冷たさというか無機質感が伝わってくる
比喩を使うことでこの曲の主人公が世界を無感情にモノクロみたいに眺めてるように私は受け取れた
後半になると「ライト」とか「照らす」っていうワードが出てくるし、曲調の展開と共に暖かく色付いてくる感じがするんだよなぁ
サビ
やっぱり自分としても一人だと何にもできなくて、辛いときには親とか友達に頼らないとやってけないし、自分が別に面白みのない人間だから面白い友達と一緒にいて初めて大笑いできるんだよなと
周りの人の暖かさと大切さを感じてしまう
この歌詞で「誰そ彼」って初めて知って、調べてみたら、
夕暮れ方。夕方。夕方、薄暗くなって向こうにいる人が識別しにくくなった時分。
「誰(た)そ彼(かれ)」で、「誰(だれ)だ、あれは」といぶかる意。
だそうで、ここで古語を使うセンス!天才!
たぶんだけど、夕暮れ時の情景と街の誰かも分からない大勢の人達の両方を表現してて、そういう大勢の人達にも無数の人との素敵な繋がりがあると思うと途方に暮れてしまうよってことだよね
う〜ん、やっぱり天才!
ちょっとずれるかもしれないんだけど、電車に乗ってる時に大きいマンションを見るとあの一つ一つの部屋に家族なり人がいて、自分と同じようにそれぞれが生活していて人生があって、と思うと、それこそ無数に人の時間軸というかバックグラウンドがあるんだと思って途方に暮れるようなことを考えてた
「君のあなたのお前たちの」
二人称の羅列で藤原さんにとっての大切な人が奥さん、家族、バンドメンバー、友達とかかなと想像できるし、大切で大事な人たちだって伝わってきて、関係性とか愛が込められてる気がして、暖かい気持ちで胸がいっぱいになる
自分としても周りの人に恵まれてて、ほんとにその人らに助けられてるなって日々思うからここの歌詞は自分にも響いてしまう
互いを照らし合っては笑う
類は友を呼ぶっていう諺にもあるように、私と私の友達は、悩んだり、気疲れするポイントが似てることが多くて、そういう気質を背負った者同士なんだなと
だからこそ、笑い合うことができているんだなと、この曲の題名の伏線回収ですね
ここで素敵なのが「互いに照らし合う」って所
前半の歌詞は、相手から受け取っていることに焦点を当てた歌詞だったけど、それで終わらないのが藤原さんの優しさというか素晴らしさ
自分の存在も、相手を照らし笑顔にさせている
んだよってこと
自分には何もないって思ってたところに、そんなことないよ、あなたも誰かに影響を与えているんだよって言ってくれてるような気がして、本当にこの曲の暖かさに救われる
ちゃんと届きました。ありがとう。
終わりに
歌詞に焦点をあてて好きな所を書いてみたけど
もちろん歌い方とかメロディラインも素晴らしくて、文章で上手く表現できないのが悔しい
どうにか音楽性の部分を言い表せるようになったらまたこの曲について書いてしまうと思う
それくらいお気に入りの曲
髭男についてもいつか語りたいな…
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