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だるまルーキーズ2023「煙が目にしみる」を終えて

9月25日をもちまして、だるまルーキーズによる「煙が目にしみる」は千穐楽を迎えました。
皆様、本当にありがとうございました。

約4年ぶりとなるアトリエでのお芝居を自分たちの芝居、しかも僕の大好きな「煙が目にしみる」という名作でやれたことは本当に嬉しかったです😭

ほぼほぼ若手だけで運営した今回のだるまルーキーズ(もちろん先輩方の多大なるサポートはありました)、
上手くいかないことも多くて大変だったので、後書き的な感じで稽古開始~本番まで自分がどんな感じだったのかを書いていければと思います。

上手くいかないスタッフワーク

今回のだるまルーキーズは大道具、小道具、衣装など各スタッフも出演する若手メンバーだけでやると決めて準備を行ってきました。
これが本当に大変でまずそれぞれの部署を経験したことある人はいてもチーフをやったことある人は皆無なので、まず何をやらないといけないのかを先輩方に確認することから始まります。
それを把握してからもそもそもスキルがない、人手が足りないなど問題は山積みでした…

そんな中で僕が担当したのは演出助手。
役割的には演出の剣持さんのサポートですが、具体的な作業内容としては①全員のスケジュール管理、②稽古当日の進行、③各スタッフチームとの連絡。etc…
普段なら絶対にやれないからと思って、演出助手をやると決めたんですけど、いざやってみると何も上手くいかず。
予定通り稽古が終わった日なんて1日もなかったんじゃないかっていうくらい最初に立てた予定は役に立たず、1日ごとに次の日の稽古内容を組み直すみたいな日々でした…
一緒に演助を務めた浩介役のハム君とどうにかスムーズに稽古を進められるようにと色々考えたんですけど、全て空回りしてる感じで辛かったです。

一番良くなかったのはやることの多さにパンクしちゃって皆に心配させてしまったことですね。

亮太と正和という2役

話を演技のことに移して、僕は八重桜チームでは野々村亮太を、山桜チームでは原田正和を演じました。
それぞれの役を演じてのことを話せたらと思います。

まずは亮太。


亮太は去年の若手公演でも演じて今回が二回目でした。
去年、亮太を演じたときは自分でも全く納得出来ないまま勢いで演じ切ったという状態だったので、今回はリベンジのつもりで臨みました🔥

実際のところ、去年より自分なりには上手くできたとは思っています。
そりゃそうですよね。成長してなかったら今まで何してんのってことですから💦

特に意識したところが4つあって、「登場シーンとドライさ」、「家族と話すときのぎこちなさと雑さ」、「父親に似てしまっている部分」、「蝶の谷のイメージの共有」というのが僕の中のポイントでした。

登場シーンは、剣持さんからの演出もあり、登場シーンでそれまでの雰囲気とは全く別の空気感を纏って出てこられるように意識していました。
そのために自分がしていたことは父親が死んで悲しいではなくて、インドネシアから帰ってすぐ父の死を聞いて、受け入れられずただすぐ家族のところへ行かないといけない、そんな興奮状態の人間として登場できるように気持ちを作って登場していました。
そういう訳でセリフもあくまでウエットにならずドライにっていう感じでした。

また家族と話すときはあくまで家族ならではの雑さというかかしこまった言い方にならないことを意識して、自分の家族に話すときのようにしていました。礼子役の水月さんも亮太には少し雑な感じでやってもらえてたので凄くやりやすかったです。妹の早紀に対しては早紀役のみそらちゃんが生意気可愛いところがあるので、言い合うところとか楽しそうになってしまいそうになるのをグッと抑えて、あくまで久しぶりに会って距離感が分からない空気を出せるようにと思っていました。

僕は亮太を父親の生真面目さと母親の優しさを持った息子だと捉えていました。母親譲りの優しさは作中で存分に感じてもらえるかなと思ってましたが、本人としては不本意な父親に似ている部分を表現するために早紀の髪色を指摘する部分なんかは浩介役のハム君が最初に北見さんのヒゲを指摘するときの言い方を真似てました。
コメントでお父さんに似てるという言葉を貰えたときは嬉しかったです🥰

最後の蝶の谷のシーンは去年どうしても上手く出来ないまま終わってしまったところで、今回はみんなに蝶の谷のイメージをしてもらって、自分が見たその素晴らしさを伝えたいという亮太の想いを実現したいと思っていました。自分では分からない部分なので、いかがだったでしょうか?劇中の登場人物たちは、皆さんは蝶の谷を見た亮太の感動をイメージできたでしょうか…

続いて正和

今回、二役目として正和を新しく演じましたが、難しかったです。やりたい役だとは思ってたんですけど、非常に難しかったです。

難しかった点としては、正和と泉は話の展開上、芝居のテンポを作っていく役どころなのでそこの息を合わせてテンポ良く進めていかないといけないのですが、泉役を演じていただいた小鮒さんが本番の2週間前まで別の舞台に立たれているというハードスケジュールでお互いに合わせることが出来ず…

もちろん僕がリードしていく必要があったのですが、僕自身がその段階でまだグダグダで、逆に本番では毎回僕が何かしらやらかすというダメっぷり。本当に申し訳ないし、情けないです😭

また正和はちょっと笑いに走ってしまう部分があるというか、ネタポイントがあるのでそこでどうしてもキャラを作って狙ってしまう部分がありました。

本人としては至って真剣に、でもそれがズレてるから面白い。頭では分かっているのにできない。未熟さを感じました。

何よりダメだったのが、初めての役で自分に必死になりすぎて、相手の芝居を受けて芝居をするという基本の基本ができていなかったことです。
舞台上の全て、自分のイメージも含めた全てから色々なものを受け取って芝居を作っていく。それを改めて徹底したいなと思います。

次に皆さんの前に姿を見せるときには成長した姿を見せられるようにします。

終わりに

今回のルーキーズ、稽古とバイトの都合で3日間家に帰れなかったり、余裕無くなって他の人に当たって閉まったりと辛くて大変なことも多かったですが、本番を終えてたくさんの人に喜んで貰えて充実感を感じています。

アトリエまたは配信でご観劇いただいた皆様、今回お世話になった皆様、共演者の皆様、本当にありがとうございました。

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