まつにい@note

お疲れさまです! ☆ライフシフト実践中のミドルシニア ☆ファイナンシャルプランナー&元…

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お疲れさまです! ☆ライフシフト実践中のミドルシニア ☆ファイナンシャルプランナー&元ケアマネジャー ☆電子書籍出版 ☆1児のパパ ☆ココナラにて家計管理法PDF提供 ☆オリジナル雑貨販売 ☆プログラミング教室運営 https://lit.link/muribushimiyako

記事一覧

「最後まで愛し合った夫婦」の話

そのご主人は、思ったことをすぐ口に出す方だった 医者の診察や態度に納得がいかないと食ってかかったり、 介護サービスに何か気に入らないことがあるとケアマネジャーの…

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「親が要介護」だと運賃が安くなる話

遠距離で親の介護をする方は多くいらっしゃる 中には飛行機で親の住居へ訪問されている方も少なくない 今回は飛行機を利用して介護されていた方のお話 80歳の彼女は東京2…

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「潔い生き方」を貫いた女性の話

「私は女としてはダメな人生だったわ・・」 テーブル横のいつもの席に座りながら彼女はつぶやいた 当時、彼女は82歳 僕が介護の担当になってから数年ほどたった頃だった 結…

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「家を売る」と介護サービスや医療費の負担が増える話

「家を売ったら看護師さんに払う料金が高くなってしまった」 以前、介護の訪問先で76歳の男性が、ため息まじりに話していたことがある 彼は糖尿病で片足を切断し車いす生活…

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「医療費」と「介護費用」の自己負担が高額になった場合に合算して申請するとお金が戻ってくる話

「高額療養費制度」はご存じだと思います 「高額介護サービス費制度」については以前の記事を参照して頂ければと思います 両制度とも月額単位での申請です。 これらを年…

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「訪問看護も(民間)医療保険の給付対象ですよね?」と聞かれた話

定期的な管理が必要な疾患などを持ち、自宅で療養されている方にとって、訪問看護や訪問診療の支援は重要です 僕が以前、介護を利用されている方の自宅に訪問した際、ご家…

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認知症の方も障害者手帳が申請できる話

認知症の方が申請可能な障害者手帳があります 「精神障害者保健福祉手帳」です 申請条件に年齢制限はありません 何らかの精神障害があり、日常生活又は社会生活に長期で支…

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「ありがとう」の言葉で伝わる幸せな生き方

介護の仕事の一環で、ある高齢者の自宅を訪問していた時の話 その方は92歳の女性 中重度の認知症で意思疎通は困難だが、歩行の足取りは達者な方だった 毎食、ヘルパーさ…

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息子が生まれて変わった価値観

20年ほど前、NHKで「ちゅらさん」というドラマが放映されていた 沖縄を舞台にしたストーリーだ 人気のあったドラマなので覚えている方も多いと思う 当時20代だった僕は、…

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親が「寝たきり状態」になってしまった際に支給される手当がある話

親の介護生活が始まると、疾患等の状況によっては寝たきりになってしまうことがあります 寝たきりになってしまった親の介護は、お金がかかります トイレと食事が一人では…

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「介護休業」と「介護休暇」の活用法

「育児・介護休業法」に介護休業・介護休暇という制度がありますが、 育休と違い最大で93日しか取得できません なぜ、そんなに短いのでしょうか それは目的の違いによるか…

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「胃ろう」や「失語症」でも住宅ローンが保険で一括返済になる話

住宅ローンの支払いは債務者が死亡すると保険金により残額が一括清算されますが、 死亡以外の状態でも精算される場合があります よく知られているのは寝たきりになった場…

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小学生の息子が毎月、学校を休んでいる話

うちの息子は不定期に学校を休んでいる 息子から、 「体育があるから休みたい」  「溜まっている宿題をやりたいから休みたい」  「家庭科のエプロン作成が遅れているから休み…

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医療費の「高額療養費制度」みたいなのが介護費用にもある話

「高額療養費制度」とは医療費の自己負担額が高額になった場合、 一定の金額を超えた分が、あとで払い戻される制度です。 それに似た制度が介護費用にも存在します 「高額介…

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年金生活の親に届く重要な書類「扶養親族等申告書」

 高齢者の自宅へ訪問した際によく見かけるのが、テーブルの上などに散乱している郵便物です  その中には大事な書類が紛れていることは珍しくありません  視力の低下し…

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ひとり親家庭で育った話

まだ小学生だった頃、僕には治療を必要とする歯が18本あった 歯磨きをほとんどしたことなく、ケアの意識が全くない生活をしていた 僕がお腹の中にいる時に母は離婚した …

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「最後まで愛し合った夫婦」の話

「最後まで愛し合った夫婦」の話

そのご主人は、思ったことをすぐ口に出す方だった

医者の診察や態度に納得がいかないと食ってかかったり、
介護サービスに何か気に入らないことがあるとケアマネジャーの僕に電話をかけて文句を言ったりする。
ただ、ご主人の文句は相手に嫌みを感じさせない。
言い終わったら、「はい、おしまい」で終了する。
そのあとは、人なつっこい表情で気さくに話しかけてくる。
そんな不思議な魅力を持った方だった

そんな気っ

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「親が要介護」だと運賃が安くなる話

「親が要介護」だと運賃が安くなる話

遠距離で親の介護をする方は多くいらっしゃる

中には飛行機で親の住居へ訪問されている方も少なくない
今回は飛行機を利用して介護されていた方のお話

80歳の彼女は東京23区でひとり暮らし
彼女の息子さんは伊豆諸島の中のひとつに住まわれていた

ひとり暮らしの彼女のため、何かあるたびに息子さんは訪問されていた

いつも明るく声も大きい彼女は、絵を描くことが大好きで、
所属していた絵画サークル主催の展

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「潔い生き方」を貫いた女性の話

「潔い生き方」を貫いた女性の話

「私は女としてはダメな人生だったわ・・」

テーブル横のいつもの席に座りながら彼女はつぶやいた

当時、彼女は82歳
僕が介護の担当になってから数年ほどたった頃だった
結婚をせず、独身を貫きながら事業を興し、信念を持って生きてきた彼女から、そんな言葉が出てくるとは意外だった

「結婚もしないで子どもも作らなかった・・女としてはダメだったわね」そういって彼女は、ほくそ笑んでいた

 

美人3姉妹の

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「家を売る」と介護サービスや医療費の負担が増える話

「家を売る」と介護サービスや医療費の負担が増える話

「家を売ったら看護師さんに払う料金が高くなってしまった」

以前、介護の訪問先で76歳の男性が、ため息まじりに話していたことがある

彼は糖尿病で片足を切断し車いす生活をおくっている
妻との二人暮らし

妻は小規模の弁当屋を営んでいて収入はあるが、店の家賃などの経費があるため、残った利益はわずかになるらしい

生活していくお金が少ない、とのことで長年住んでいた家を売ったとのこと
その後、中古のマン

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「医療費」と「介護費用」の自己負担が高額になった場合に合算して申請するとお金が戻ってくる話

「医療費」と「介護費用」の自己負担が高額になった場合に合算して申請するとお金が戻ってくる話

「高額療養費制度」はご存じだと思います

「高額介護サービス費制度」については以前の記事を参照して頂ければと思います

両制度とも月額単位での申請です。
これらを年間単位にし、両方の自己負担分を合算することができます

例えば、
「高額療養費」適用後の自己負担分の年間総額

「高額介護サービス費」適用後の自己負担分の年間総額

を合算します

合算した年間の自己負担分には限度額が設定されています

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「訪問看護も(民間)医療保険の給付対象ですよね?」と聞かれた話

「訪問看護も(民間)医療保険の給付対象ですよね?」と聞かれた話

定期的な管理が必要な疾患などを持ち、自宅で療養されている方にとって、訪問看護や訪問診療の支援は重要です

僕が以前、介護を利用されている方の自宅に訪問した際、ご家族から質問された

「訪問看護も医療保険からの給付がでますよね?」

その方は転倒事故で入院していたが、状態は落ち着き、自宅に戻って療養されていた

自宅には看護師さんが定期的に訪問し
創部の処置を行っている

よくある民間医療保険は入院

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認知症の方も障害者手帳が申請できる話

認知症の方も障害者手帳が申請できる話

認知症の方が申請可能な障害者手帳があります

「精神障害者保健福祉手帳」です

申請条件に年齢制限はありません
何らかの精神障害があり、日常生活又は社会生活に長期で支障がある方を対象としています。

認知症も、その症状によっては審査対象に含まれます

認知症の理由で精神障害者保健福祉手帳が交付となった場合ですが、
若い年齢の方ほどメリットは大きいです

75歳以上になると多数の方が1割負担になるの

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「ありがとう」の言葉で伝わる幸せな生き方

「ありがとう」の言葉で伝わる幸せな生き方

介護の仕事の一環で、ある高齢者の自宅を訪問していた時の話

その方は92歳の女性
中重度の認知症で意思疎通は困難だが、歩行の足取りは達者な方だった

毎食、ヘルパーさんが食事の準備で訪問する

そのたびに彼女はヘルパーさんに

「ありがとう」
と、笑顔でお礼を言う
入れ歯をせずに、歯がない状態で歯茎だけで食事をしながらモゴモゴと話す

ヘルパーさんが部屋の掃除をすると
「ありがとう」

トイレの介

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息子が生まれて変わった価値観

息子が生まれて変わった価値観

20年ほど前、NHKで「ちゅらさん」というドラマが放映されていた

沖縄を舞台にしたストーリーだ

人気のあったドラマなので覚えている方も多いと思う

当時20代だった僕は、仕事に行く前に毎日かかさず視聴していた

このドラマはヒロインの成長を中心に、笑いあり、人情劇ありと、とにかく明るく楽しめる内容だった

その中で、ひとつだけ疑問に思ったヒロインの行動があった

それは、ヒロインが4歳の息子に

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親が「寝たきり状態」になってしまった際に支給される手当がある話

親が「寝たきり状態」になってしまった際に支給される手当がある話

親の介護生活が始まると、疾患等の状況によっては寝たきりになってしまうことがあります

寝たきりになってしまった親の介護は、お金がかかります
トイレと食事が一人では出来ないからです
さらに医療管理も必要です
そのためヘルパーさんや訪問看護を中心に多くの方に支援してもらう必要があります

その費用が結構かかります

そんな寝たきり状態の方に支給される手当が存在します
「特別障害者手当」といいます

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「介護休業」と「介護休暇」の活用法

「介護休業」と「介護休暇」の活用法

「育児・介護休業法」に介護休業・介護休暇という制度がありますが、

育休と違い最大で93日しか取得できません

なぜ、そんなに短いのでしょうか

それは目的の違いによるからです

育児休業は子どもの養育のためですが、

介護休業は、単純に介護をすることが目的ではありません

そもそも介護は数年単位で続いていくものです

たった93日で終了するようなものではありません

介護休業・介護休暇は、介護を

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「胃ろう」や「失語症」でも住宅ローンが保険で一括返済になる話

「胃ろう」や「失語症」でも住宅ローンが保険で一括返済になる話

住宅ローンの支払いは債務者が死亡すると保険金により残額が一括清算されますが、

死亡以外の状態でも精算される場合があります

よく知られているのは寝たきりになった場合ですが、

実は「胃ろう」や「失語症」でも適用になる場合があります

保険の適用になる要件は「所定の高度障害状態」に該当するかどうかです

住宅ローン契約の際に加入する団体信用生命保険では

①両眼の視力を全く永久に失ったもの
②言語

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小学生の息子が毎月、学校を休んでいる話

小学生の息子が毎月、学校を休んでいる話

うちの息子は不定期に学校を休んでいる

息子から、
「体育があるから休みたい」 
「溜まっている宿題をやりたいから休みたい」 
「家庭科のエプロン作成が遅れているから休みたい」 
「とにかく休みたい」
などの申し出があると、僕が息子に休んで良いという許可を出す、
そんな流れだ

現在、息子は月に1回、心理臨床センターに通っている

人前や慣れない状況に身をおくと
表情がなくなり人と会話がしにくくな

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医療費の「高額療養費制度」みたいなのが介護費用にもある話

医療費の「高額療養費制度」みたいなのが介護費用にもある話

「高額療養費制度」とは医療費の自己負担額が高額になった場合、
一定の金額を超えた分が、あとで払い戻される制度です。

それに似た制度が介護費用にも存在します

「高額介護サービス費」といいます

1か月の介護保険サービスなどにかかった自己負担額の合計が
一定の上限額を超えたときは申請をすると、その超えた額が支給されます

ただ注意点は、介護保険の支給範囲内でのサービスの利用料が対象となります

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年金生活の親に届く重要な書類「扶養親族等申告書」

年金生活の親に届く重要な書類「扶養親族等申告書」

 高齢者の自宅へ訪問した際によく見かけるのが、テーブルの上などに散乱している郵便物です

 その中には大事な書類が紛れていることは珍しくありません
 視力の低下した高齢者は郵便物を確認するのが苦手です

 是非ご家族で郵便物の確認をすることをおすすめします

 
年金受給で課税対象者には「扶養親族等申告書」という書類が年に一度届きます。

各種控除を受けるために提出しないといけない書類です
 

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ひとり親家庭で育った話

ひとり親家庭で育った話

まだ小学生だった頃、僕には治療を必要とする歯が18本あった

歯磨きをほとんどしたことなく、ケアの意識が全くない生活をしていた

僕がお腹の中にいる時に母は離婚した

まだ幼かった兄と姉を連れ身重の体で住んでいた家を出た

そんな苦労人の母に僕は育てられた

いろんなところで、ひとり親家庭は貧困問題の一例として取り上げられることが多いと感じる

貧困と言っても、食べる者に困るような絶対的な貧困だけ

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