見出し画像

アブソリュートミリオンライブ

 皆さんミリシタやってますか? 私はとても楽しんでます。特にスターダムロードシアターがめちゃくちゃ楽しみです。この前のイベントではPR取りました。TSV揃ってる以上取るしかないと思いました。
 前置きはここまでにして、本題に移りましょう。スターダムロードシアターがこれまでのミリオンライブの集大成であり新たなるミリオンライブである、ということです。ミリシタ内のコミュは全て繋がっており、その積み重ねは色々なところにも生きています。例えば、サンライザーのコミュで他の天体公演に言及し、ミリオンスターズからASに渡されたバトンであることを律子に語らせたりと地続きの話として描かれています。けれど基本的には言及こそあるもののエピソードの独立性が高く、どこから見ても問題はないという風になっています。(セクシービーストが出てくる二作はちょっとよくわからないかもしれない。いやセクシービーストの存在そのものがよくわからないから一周回って平気の可能性もある。)そのストーリーのつながりの緩さがミリシタの魅力でありやさしさでした。しかし、今やっているスターダムロードシアターのイベントコミュは違います。連続性を意識し、明確に次回への引きを作り、続きが気になるように描かれているのです。劇中劇も、アイドル達のドラマも今後の布石や次回へのクリフハンガーが使われて続きを意識したものとなっています。突如持ち込まれた新要素にP達は驚きがらも概ね楽しんでいます。特に、次の展開への考察や予想、配役当てなど従来のミリシタとは違った楽しみ方が生まれています。しかしそれを紐解いていくとこれまでミリシタに合った要素を複雑に混ぜ合わせた集大成であることがわかるのです。例えば、劇中劇はミリオンライブにとって大きな持ち味でありグリマス時代からずっと楽しまれてきました。劇中劇の続編というのもアイドルヒーローズでやっています。また、規模は若干小さいですがプラチナスターテールのイベント期間中にコミュを順次解放するという方式をとることで情報量を制限し次話の展開を考察させるやり方もありました。また、Twitterで劇中劇の断片的な情報を公開しそこからストーリーやモチーフを予想させる宣伝手法も行っており、それらからファンダムにおける考察勢と呼ばれる集団の熱量を運営が認識したことは推測できます。それらの積み重ねがあり今回の全9幕の連載形式という形に踏み切れたのだと私は思います。そして何よりもスターダムロードシアターはオンゴーイングである事を最大限に活用しており、オンゴーイングの面白さが、醍醐味が、詰まっているのです。まず、アイドルマスターの中でアイマスらしくないアイドルものをやるというコンセプトが面白い。ミリシタの根幹にある、優しさ、仲間、未来への楽観とは相反するようなシビアな物語、今回投じられた一石である同業者という立場でアイドルに恋愛を意識させるメインキャラ「真田湊」など正史では扱えない要素をここぞとばかりに使っており、運営の気合が伝わります。まるで正史の根幹となる希望を反転させ、絶望の象徴たるダークサイドが根幹となる宇宙で正史において核となるものが欠けたヒーローたちを描くDCコミックスの新プロジェクト「アブソリュートユニバース」を髣髴とさせます。どちらも既存の枠を尊重しながらも新しい風を取り込む事を目的としています。NEW52の時は肯定意見も多いものの急さや時系列の混乱、一部キャラのリストラやバットマンは要素が続投しているものが多く扱いの差などで色々と問題も抱えていたので今回はもっと上手くやって欲しいですね。
 ミリシタの、ミリオンライブの良さとはゲーム部分の緩さ、必須コンテンツの少なさだと私は思います。音ゲーの判定が優しく更にはオートパスやお仕事を使えば音ゲーしなくてもスタミナ消費ができるしプレイ時間も少ない。メインコミュはどこから見てもいい。イベントコミュも続き物が少ない。多少見落としてもなんとなく楽しめる緩さやデイリー報酬が最悪取り逃しても諦めがつくものである、イベント報酬も後日取り直せることやガシャの限定カードも待てばプラチケで確実に手に入るのもちょっとさぼって好きな時に復帰するみたいなことを許容するようになっている。このゲームデザインの緩さが好きです。アクティブ5万程度なのにイベントボーダーが上がってたりリアイベでグッズ在庫が枯れたりちょくちょく需要に箱のキャパが追いついてなかったりするのもそこに一因があると思います。一方で昨今のゲーム業界は深いテーマを持った長編ストーリーを見どころとしているものも多く、ミリシタの良さと流行りが乖離しているのではとの危惧もあり、まあ危惧っていうか通常営業かもしれないけど。それに対して、根幹の部分は変えずに流行りにも対応したコンテンツを実装する。ミリシタの答えはこれでした。常に挑戦をしながらもユーザーをよく見て既存ファンも大事にする。そのバランス感覚が素晴らしい。そして何よりもスターダムロードシアターのストーリーも曲もすごくいい! だから褒め称えたい! そして、みんなに知って欲しい! そんな思いで記事を書きました。あと、全9幕やりきってくれる、39人全員出すまで続けてくれるという信頼がないとこの企画は成り立たなかったと思います。それは10年の歴史の中で一人も手放さないという信念を貫いてきたからこそ生まれたものです。ミリシタを知らない人、合わなくて去ってしまった人、とりあえず今ちょっとだけでも触れてくれないでしょうか。すごく面白いんです。本当に……。
 あとアブソリュートユニバースも楽しみです。ウォリーがいるので。そっちもできれば読んでください。原書読みたくないんだったら翻訳待ちでもいいので。バットマンとスーパーマンは来ると思うけど他はちょっとわからないしいち早く読みたいので私はアブソリュートフラッシュ原書読みます。まあちょっと今Amazonの洋書関係ゴタついてるので心配ですが。
 それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?