都にうまれて

私の故郷について話そう

生まれは東京の新宿区。
平成のある年のゾロ目に産声をあげた
だがそれで運を使い果たしてしまったようだ

2005年の3月、小学校3年間近で
千葉に引っ越すのだが
ここはいい思い出がほとんどだった。

いくら都内と言えども下手な田舎よりも
らしかった気がする。
池袋から数駅離れた所が最寄り駅、
たぬきの看板が目印のおもちゃ屋に
不二家のプリンが旨かったし
駅の反対側のTSUTAYAは通いつめた、
西友は改装されたが結局今でもある。

ただこの時は変に過保護気味で
学校以外は自由にお出かけすることが
できなかった。

なので「理由」をつくった

妹は2コ下なので私が小学生で
彼女は保育園に通っていた。

そして送り迎えを母方の祖父がしていたので
ついていく事にしたのだった、
時間帯もちょうど帰宅してから向かうので
より都合が良い。
自販機で「ビックル」を買うのが習慣で
帰りの登り坂で祖父の自転車を
押してあげるのもルーティンだ。

鉄道模型を販売しているカトーという会社の
モデルルームも運良くあった。
鉄道チルドレンだった私は目を輝かせて
外から見つめていたこと…
そして図書館。何を読んでいただろう?

ちなみに隣町は漫画界では知らぬ人が居ない
とても有名な「アパート」があった。
そのアパートに住んでいた漫画家の一人と
私の祖父は大学で同級生だったそうだ。
信憑性はあまりない…

ポケモンも遊戯王も私は未だによく知らない
でもそんな必要なんてないほど
私には満ち溢れた時間があった。

この町で育てば自分の夢なんて
自然となれるはずだと疑わなかった私がいた

当時やっていたブラックジャック、
月光花を聞くと亡くなった祖父を思い出す。

バックトゥザフューチャーのドクみたいな
人だったから自然と私もマーティを演じて
いたのかもしれない。

あの時の希望はいつ消えたのだろう?
それとも…奪われたのか?


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