式神評価・全カード取得イベントで誰を選ぶかの指標(になるといいな)(幸運良縁パックまで)





はじめに 

エルです。
 百鬼異聞録にて、計12体の式神を選んで全カード取得できるイベントが始まったので、対象となる幸運良縁までの式神の評価を書きます。順番はデッキ組むときとかの上から順です。
 noteは初めてなのでお手柔らかにお願いします。改行とかスペースの取り方とか甘いのは許して。
 ※投稿者が月額プランに加入しないと、投稿した記事に他の人がコメントを付けられないっぽい?現状その気は無いので、コメント等はTwitter(@ELL_dcg)までお願いします。
 下書き完成日:2023/11/24


大事なこと

 既に16枚揃っている式神のカードを全部分解したうえでその式神を交換すると、分解で手に入った御札分まるまるお得になる。今回の交換範囲外のカードを御札で作りたい場合や、交換範囲内で持ってなくて気になっている式神が居なくなった場合に。
 ただし、誤って交換範囲外の式神を全部分解すると悲惨なのでしっかり確認してね。

 百鬼異聞録では、フレンド対戦の際に相手のデッキを借りることができる。
 自分の試したいデッキを相手に組んでもらえば好きなデッキを試せるので、何を交換するか迷ってる初心者さん等は特にこの機能を活かすのがおすすめ。
 お試しに付き合ってくれる相手はTwitterとかで捕まえよう。#百鬼異聞録 を付けてその旨をツイートすれば誰かしら付き合ってくれるぞ。

 この記事では、主に「環境で見る(≒今のインフレ具合で戦えるパワーがある)かどうか」と「SSR・SRの重要度が高い(=御札で揃えるのが大変)かどうか」で交換おすすめ度を判断してる。


この記事で使ってる用語について

以下、全て公式用語ではない。
 相手の待機区域にいる式神を倒すことを「裏処理」と呼んでる。裏にいるやつを処理する、みたいな。
 その派生で、相手式神にダメージを与えることを目的としたカードを「処理札」と呼んでる。相手を処理するための札。
 妖刀姫・呪刃や青坊主・塵世など、既存キャラのリメイク的に(?)出てきた新式神を「if〇〇」と呼んでる。if妖刀姫。if青坊主。
 形態カードを使うことを「〇〇(カード名)に乗る」と呼んでる。ちょっと分かりにくいかも。ごめん。
 幻境をいくつも建てることを「幻境を積む」と呼んでる。デッキに積む(採用する)みたいなことではなく、プレイヤーの顔の上に積んでる。




古典(クラシック)パック

頭数が多すぎてちょっと見切れてる

頭数が多く、パックから狙った式神のSSRを引くのが非常に困難。そのため、交換おすすめ度は全体的に高め。かもしれない。


白狼

 

目を閉じてるレア白狼さん

おすすめ度3/10

 基本技の効果で無理やり相手の顔を削るのが強み。アグロデッキとか相手の顔に脆弱を付けるなどして、とにかく無理やり顔を削りきってさっさと勝ちたい人向けの式神。
 そういうデッキ以外への汎用性は非常に低い。

 SSRは使えないこともないが、サクサクゴリ押しデッキの都合上レベル3のカード自体あまり必要ないから微妙寄り。
 残心はそこそこ。覚醒はSSRと同じ理由で弱い寄り。援護はたまーーーに見るけどまあ弱いと思う。



兵俑(へいよう) 

おすすめ度 9/10

狙いたい動きは主に二つ。
 一つ、覚醒を使ってアホほど鎧を溜めて塵の刀でぶっ飛ばす。
 二つ、主に不動如山がシンプルに強い。

 直近の上方修正によって化け、非常に強い式神になった。分かりやすく強いし、ランダム要素も無いので、かなり初心者おすすめ度が高い。
 SSRである覚醒は2枚必須。引けないとだいぶ悲しい。他のSRもまあ入れても良いぐらいの性能はある。

 とりあえず、塵の刀, 不動如山,覚醒を2枚ずつ採用して、あと2枚は塵縛の陣以外で良さそうなやつを入れて試してみよう。他の式神でドローや裏処理を補ってあげよう。鎧の付与もしてあげると楽しいよ。

 直近でナーフが入ってしまったものの、それでも強い。おすすめ。


茨木童子


またしても目を閉じてるスクショ

おすすめ度1/10

 残念ながら、よほどの愛が無いなら使う理由は無い。
 よほどの愛があるなら、SSRはロマン方面で有用。愛する茨木を魔改造しよう。あとは黒炎の腕と八つ当たりを入れて、残り2枠に悩むのがデフォルトの型かと思われる。鬼の腕でも入れるか、覚醒でロマンに振り切るか?



大天狗

「どう見ても夏祭り楽しんでるけどこれ期間限定ver.の姿か?」と思ったソシャゲ脳

おすすめ度3/10

 風神の一振りが唯一無二の性能だったが、if大天狗に立場を奪われた感。あちらの方が汎用性や全体的なスペックが高い印象。
 今の大天狗のアイデンティティは、レベル3最速のターンで刃羽の嵐を2回ぶん投げること。«刃羽の嵐を2枚»または«刃羽の嵐と覚醒を1枚ずつ»揃えることで成立する。実はこれはif大天狗よりも揃う可能性が高いため、レベル3開幕でクソゲーを押し付けてしまおう。
 これを目的にするなら、SSR(覚醒)も2枚入れてクソゲーが揃う確率を上げたい。他SR、風神の一振りはとりあえず入れていい。我こそ正義は忘れていい。暴風の主は弱いが、クソゲーが全体6点から8点になるのは評価点。



鳳凰火

おすすめ度8/10

 基本技で投射1点を飛ばす、非常に分かりやすい能力。

使われ方は主に二つ。
 多くを占めるのは、鳳鳴,引火,鳳火,炎舞を2枚ずつ採用したバランスの良いプラン。鳳火の5ダメージでそれなりの裏処理も可能で、鳳鳴や引火で上手く炎舞のダメージを上げてぶちまける。楽しいし実際強い。
 「これ相手(の鳳凰火)が炎舞2枚引いてたら負けか…」は鳳凰火対面あるある。
 
 二つ目の使い方は、覚醒を活かす方法。味方式神であれば誰が法術を使用しても投射1点が飛ぶようになるので、ゴリゴリの法術デッキにして遊ぶと楽しい。鳳凰火の2形態を合わせると投射2点になる。もっと楽しい。もっとも、覚醒鳳凰火で遊ぶデッキは現環境では強いデッキには至らないが。
 
 どちらの使い方でも、SSR(炎舞)は2枚欲しい。引火や覚醒がSRなので、交換おすすめ度は高め。出雲は入場時のアニメーション以外無いものと思っていい。



姑獲鳥(うぶめ)

*一般的には「こかくちょう」とも読む。
おすすめ度3/10

 ゴリゴリのアグロデッキで使われる。
 レベル1から影翼に乗って、傘剣なども合わせて相手が対応できないうちに爆速で顔を削るのが持ち味。そういう系のデッキ以外では残念ながらよほどの愛が無いと以下略。ただ、そういう系のデッキではちょこちょこ採用される。

 SSRは非常に優秀。強い。あまりに優秀なので言うことがない。
 他SR、影翼も強い。直撃もアグロデッキのコンセプトに合ってて良い。覚醒は活かしたくなるユニークな効果だが、残念ながら全く強くない。
 個人的には交換するほどではないかなあ… 典型的なアグロデッキと言っても採用候補の式神は非常に多いので、姑獲鳥を入れたい!となるかと言われると。なかなか。



海坊主

おすすめ度4/10

 主な使われ方は、覚醒と3形態を使って味方全員のスタッツを大幅に盛る運用。決まると楽しい。祝福の水や荒波でさらに盛ろう。もっと楽しい。ただ、気絶している味方には何の意味も無いため、意外とそんなに気持ちよく決まらない。
 SSR(覚醒)は2枚必須。レベル3形態(読めん)も2枚入る。あとは祝福の水,荒波,水竜巻からお好みで。残りのカードは… まあ入らんか。
 レベル3で暴れるタイプで、実際楽しいが、現環境で通用するかというと… いや全く話にならないわけではないんだけど… うーん…  こんなかんじの評価。




*「かく」または「さとり」どっちでもいいらしい。ユーザー的には、「かく」って読んでる人の方が多い印象?

おすすめ度6/10

 直近で上方修正された。それ以前はよほどの愛が以下略だったが、今ではコントロール式神としての十分な陰湿さを手に入れた。

 ≪覚醒+SSR(覚醒効果で瞬発化する)≫のコンボが非常に陰湿で、上方修正により覚醒の基本技が常時発動になった。つまり、自分がSSR形態の覚醒・覚を置いていれば、相手が相手ターン中にドローしたカードも全て見れるし、それら含め全てのカード(瞬発除く)が鬼火追加消費を持つ。すごい。
 覚の元々の体力は5(覚醒後の元々は6)だが、覚醒の基本技により相手が何かカードを使うたびに1/1ずつスタッツが伸びていく。7や8程度まで伸びればもう一般的な処理札では届かず、高攻撃力の狩猟などが必要になる。

 ただ一応欠点もあり、判官の死の宣告など、いくら覚の体力が高くても効いてしまう処理札は存在する。
 また、「鬼火使用を1増やす」という性質上、瞬発カードや鬼火を消費しないカードに対しては無力。相手が瞬発の強いカード豊富だとそこまで効いている感は無いかもしれない。もっとも、瞬発を使っても覚醒・覚に1/1バフが入るが。

 実際、SSRかつ覚醒した覚を処理せずに試合に勝てるケースはけっこう少ない。
 SSRと覚醒を両方最速ターンまでに引ける自信があるならどうぞ。と言いたいところだが、コントロール風に組んで(他式神の)ドロー札もしっかり採用すれば実際わりと引けちゃう。なんてこった。
 他SR、野球爆弾も強い。根に持つも使いどころはあるか。SRやSSRの重要度はかなり高い。
 他、霊視による回復効果もそれなりに有用。物真似は、覚醒等でスタッツが高くなれば十分な暴力になるが、強く使えるターンが少し遅すぎるか。

 コントロールらしく、どっしりと腰を据えて戦う姿勢が学べるかも。そういうのに触れてみたい人はわりとおすすめ。もちろん、覚の他にしっかりと勝ちを取れるフィニッシャーを採用しよう。
 また、鬼火を縛るという独特かつ超陰湿なプレーがしたい人にはおすすめ。



酒吞童子

おすすめ度1/10

 if酒吞童子が暴れているのもあり、現在はかなり影が薄い。酒吞童子を推してる人はif酒吞童子を使おう。
 それでも、意地でも元々の酒吞童子を使いたいなら、一番のアイデンティティはSSRだと思われる。味方も巻き込む大災害。これを上手く使えるようなデッキを組んでみよう。任せた。



判官

おすすめ度2/10

 こちらもif版に役目を奪われつつあるが、まだ仕事はある。

 奪魂の筆や覚醒による攻撃ダウンはなかなかの仕事をする。
 奪命による特殊勝利も存在する。特殊勝利なので決めるのは大変だが。とはいえ、ただの必殺戦闘カードとしてもそれなりに優秀。ifに似たような、もっと優秀なカードがあるが。

 死の宣告による問答無用の処理は、持っていることの安心感がすごい。実際撃たれると嫌。ifにレベル3でなくても使える、実質上位互換のカードがあるが。
 泣けてくるな。
 まあ、覚醒や筆の攻撃ダウンで生きていこう。実際ちょっと厄介だし。



青坊主

おすすめ度4/10

 if版が登場したが、役割があまり被っていない。

 というのも、青坊主最大のアイデンティティはその基本技。1回復や2回復でも発動するので、プレイヤーが細かく何度も回復できるデッキで採用される。青坊主自身も多めの回復を提供でき、耐えに寄与できるうえ、覚醒すれば回復するたび全体1点になり非常に強力。しかも覚醒時に8回復。あまりに隙が無い坊主。

 SSR捨命は唯一無二のカード。ただし、この効果で回復が得意な青坊主が気絶するので、考え無しに採用しても結局負けることが多い感。実際そこまで活躍しない印象。
 しかも、青坊主を気絶させてからプレイヤーにトドメを刺せば(捨命を持っていたとしても)確実に勝てるので、手札によってはしっかり青坊主を気絶させてケアできちゃう。
 このカードを使ったことがなくて、試してみたいとしても、4800御札は高すぎるなあ… と言いたい。
 
他SR、禅心と覚醒は2枚入る。輪廻は忘れていい。輪廻は「プレイヤーの残り体力を〇〇にする」という効果なので、回復とみなされない。つらい。

 総じて、回復ゴリゴリの耐え耐えデッキが好みは人にはかなりおすすめ。



青行燈(あおあんどん)

おすすめ度6/10

 if版もそこそこ暴れているが、こちらもしっかりアイデンティティを保っている。
 基本技、百物語の火による自動鬼火残し、青燈怪談によるデッキ堀り、百聞一得によるレベル上げ、ついでに吸魂燈によるそれなりの火力。全て立派なアイデンティティ。すごい。

 最近登場した「季」(これ一字で しき と読む)との相性が凄まじく、季がかなり強いことから、if版が活躍しているにもかかわらずこちらの青行燈もしっかり存在感を示している。

 SSR・SR共に優秀。覚醒は9割方忘れていい。たまに使ってる人がいるけど、ほぼ間違いなく「百物語の火、青燈怪談、百聞一得を入れて残り2枚。全部強くないけど何かは入れないといけない」という理由で入ってる。



磁器蛙(じきがえる)

おすすめ度1/10

 残念ながら、よほどの愛が以下略。運勢キャラらしく基礎スペックが足りていない印象。
 意地でも使いたいなら… 何? たぶん、アグロデッキに入れてイカサマと嶺上開花で序盤からゴリ押しするのが良いのか?  

*言うまでもなく、彼(?)は運が良い人にしか振り向いてくれません。



清姫

おすすめ度 1/10

 清姫自体は、鈴鹿御前と合わせたデッキで出番がある。しかし、その採用カードは蛇行撃,毒塗り,無名の毒,愛の焔。これが圧倒的主流。SSR無し、SR2枚。

 これ以外の使い方は、よほどの愛が以下略。よって交換おすすめではない。



犬神

おすすめ度 3/10
 
 分かりやすく、使いやすく、実際のスペックもまあ低くはない式神。それ以外の評価は無い。およそどんなデッキにも一定の親和性があるが一方で「このデッキには犬神が一番嚙み合う!」となるデッキは存在しないかもしれない。

 ただ、トップクラスに単純な式神なので、カードゲーム自体初心者という人は触ってみると良いかも。まずは、心剣,帰心,悪即斬,守護の2枚ずつで試してみよう。
 SSRは忘れていい。数ある忘れていいSSRカードの中でもトップクラスに忘れていい。あまりに弱いので、もはやアイドル的な扱いをされているとかいないとか。



山童(やまわろ)

おすすめ度 4/10

 貫通ゴリラ。怪力で早々に4/4もしくは5/4のゴリラになり、不器用でさらにゴリラになり、砕岩でゴリゴリし、たまに覚醒で非戦闘ダメージ無効になる。あとは、たまーに無鉄砲や伺うでゴリゴリする。

 SSR(覚醒)は使われると厄介なこともある。相手のデッキ次第だが。不器用+覚醒だとさらに面倒ゴリラ。硬すぎて取れないゴリラ。ただし必殺付きの戦闘ダメージで終わるゴリラ。

 アグロデッキで使うか、味方式神の攻撃力を上げる能力に長けた式神と合わせて貫通ゴリラする使い方がほとんど。

 紹介があまりに単純ゴリラだが、実際強い寄りのゴリラ。
 怪力が引けると強いから頑張って引いてくるゴリ。



山兎

おすすめ度 2/10

 運勢式神。基礎スペックは低め。汎用性はもっと低め。ただし、SSRかわいいは正義を使って相手が処理できなかった場合は急速にゲームを破壊できる。

 SSR・SRの強さでいうと相当上位。
 SSRは2枚必須で、なんならSSR・SR4種2枚ずつでそのまま組んでも良い。
 *SSR・SRの重要度は高いが、強い/使いやすい式神を使おうと思って山兎を交換すると99%後悔することになるので注意。

 結局、よほどの愛が以下略寄りの式神ではある。



書妖(しょよう)

おすすめ度 3/10

 アイデンティティは、ドローに長けていることと、覚醒によるデッキ切れ勝利。

 前者を活用するなら、比較的汎用性は高いほうか。雑にデッキを掘ってもらおう。SSR覚醒は不要。
 
 後者については、デッキ切れ勝利だけを狙うデッキを組むことになる。
 後方ニチャニチャデッキ堀り堀り特殊勝利コントロールに興味があるなら、覚醒書妖はおすすめかもしれない。書妖LOで検索してみよう。(LOとはライブラリアウトの略で、つまりデッキ切れのこと)

 他SRについて、墨染は優秀。2枚入れよう。万象の書は強い寄りだが楽しい。ランダムとはいえ1枚ぐらいは当たりが引ける。
 聞達は忘れていい寄りだが、隠し武器ぐらいのノリで採用するとたまーに活躍することも。特に味方式神が気絶しまくっててピンチなときとかに、最後の手段として突然ゴリラになる妖怪。



桃の精

おすすめ度 10/10

 トップクラスにおすすめ。蘇生に長けているのが特徴で、気絶時限の管理がまだ難しい初心者・中級者には特におすすめ。シンプルに使いやすく優秀なので上級者にもおすすめ。
 
 SSR輝く桃花は非常に強力なカード。自分が気絶していても使える全体蘇生は唯一無二。さらに全員に疾走が付く。この効果で蘇生した式神だけでなく、味方全員に付く。さらにターンを跨いても疾走は消えない。本当に強力なカード。マジですごい。

 他SR、花信風は瞬発で特定式神のカードを1枚ランダムにデッキから持ってくる優秀なカード。覚醒は若干ロマン寄りだが優秀。鼓舞のやつはまあ… 他のカードの方が強いな。

 とりあえず、花信風,春告げ桃,輝く桃花を2枚ずつ入れて、あと2枚は覚醒が結実でお好み。これで試してみよう。
 
 難点があるとすれば、桃の精依存症になる可能性があること。
 蘇生… 便利… とりあえず輝く桃花… 即立て直し… 便利… うへへへ…



キョンシー弟

おすすめ度 2/10

 よほどの愛が以下略寄りの式神。
 
 アイデンティティは、覚醒による永続体力バフ、幸せな痛みによる瞬発誘発戦闘、SSR屍毒体質による脆弱撒き、硬直アタックによる貫通打点。多いな。
 
 実際使ってる人はほとんどいないけど、使ってみるとわりと楽しいよ。ただ、交換おすすめではない。もっとおすすめな式神がいくらでもいる。



雪女

おすすめ度 3/10

 若干うーん寄りだと思う。

 アイデンティティは、覚醒で疑似的に永続目眩にできる(ただし雪玉で瞬発を使わなきゃいけないのが思ったよりしんどい)ことと、氷の心2枚で雪玉の威力を上げて頑張れば雨霰(あめあられ)2枚で30点ぐらい出せること。

 コントロール要員になったり、一人でフィニッシャーを担ったりできる。 
 が、他のよく見るコントロール式神に比べるとあんまり使われてない印象。雪玉で瞬発使うのつらいよ…

 SSR(覚醒)は雪女を使うなら欲しい寄り。ただ雨霰ワンパン型なら要らないかも?
 他SR、氷壁はそこそこ。氷嵐はたまに嫌がってくれるけど基本そんな強いカードではない。



雪童子

執筆者の推し(ゴリゴリの私情)

おすすめ度 4/10
 
 主な使い方は二つ。

 一つ、アグロデッキ。霜風で相手の顔に目眩をかけて霜舞で殴る。相手は出撃できない。困る。

 二つ、目眩シナジー。覚醒の目眩は相手の顔にもかけられるので、それで遅延してうまいこといいかんじに。直近で上方修正された。

 他SR、雪走はそれなり。目眩させてから戦闘するので戦闘ダメージ無効。ただし、戦闘ダメージ無効だけのカードとして使う場合、これほんとにレベル2のカードか?って疑問が出る。
 朧月雪連斬はロマン枠。と見せかけて、覚醒で顔に目眩かけてこれを使うと相手戦闘区域の式神ごと相手の顔を削れるなど、微妙に使い勝手が良いような。いや良くはねえか。あとは名前が良い。エフェクトも良い。イラストも良い。

 SSR雪解け時は楽しい。目眩シナジーで組むなら欲しい寄りだが、今なら覚醒で打点を増やせば足りるような気もする。一方で、一度に3ダメージまでしか食らわない効果は刺さると非常に強力。刺さればの話だが。相手のデッキと相談しよう。



妖刀姫

刀で髪が切れちゃったりしないのかな

おすすめ度 1/10

 使い方は二つ。

 一つ、アグロデッキ。これはifに持ってかれた。

 二つ、覚醒と妖刀万華を利用したワンパン。これは面白いワンパンデッキだが、残念ながら環境にはいない。

 他SR、見切りは優秀。ただしifに持ってかれた。禁錮の刃は面白いが、あまり見ない寄り。殺意はワンパン運用で入れると面白い。オーバーキル気味だけど。



妖琴師

おすすめ度 8/10

 直近で上方修正され、元々強かったけどさらに良くなった。
 使い方は二つ。

 一つ、普通に使う。採用するのは入陣歌,大合奏,神楽歌,魔狂琴心を2枚ずつ。神楽歌の効果が特に強く、入陣歌やデフォルトの効果もそれなり。魔狂は相手の時限を延ばす禁断のカード。気絶時限も延びる。ぶっちゃけズル。

 二つ、覚醒書妖のデッキ堀り。鎮魂歌と余韻を採用し、大合奏も使って全力で鎮魂歌を擦る。デッキ堀り、鬼火も増える。強い。

 他SR、魔音乱心は相手にとって厄介なカード。レベル2以上の妖琴師が突然鬼火を残してターン終了すると実に面倒。だが、軽い瞬発などで踏まれると妖琴師側としても嬉しくない。まさに「強くはないが厄介」という表現が合う。

 わりとパワー高くておすすめだけど、時限云々は初心者には強さが分かりづらいかも?



一目連(いちもくれん)

緑川ボイス

おすすめ度 1/10

 かつては汎用枠として活躍したが、今では… 
 
 アイデンティティは、気軽に形態を乗り換え、その度に受けたダメージをリセットして戦闘区域に居座れること。もっとも、倒されたら無理だが。

 自分の顔に鎧を張るカードがあったりして面白いね。



以津真天(いつまで)

おすすめ度 7/10

 主な使い方は二つ。

 一つ、普通に使う。覚醒すると瞬発で好きなところに2点飛ばすことができ、これがそこそこ優秀。
 また、たくさん羽を飛ばすと風の舞がとんでもない威力になる。千本羽もなかなかの大打点が狙える。

 二つ、if行燈と合わせたワンパン。if行燈の説明は割愛するが、彼女が自動で鬼火を3個に増やしてくれるので、≪形態どちらか+黄金の羽+千本羽2枚(&金風流羽2枚)≫で凄まじいダメージが出る。

 他、後述の鴆と合わせて、盤面無視で無理やり顔を削るデッキも存在する。が、環境で見るかというと…

 普通に使うならSSR2枚必須。
 if行燈と合わせて30点ソリティアが揃うことを全力で狙うなら、形態4枚+千本羽2枚+金風流羽とかになるか? でも覚醒も入れて良くないか?と難しい。
 
 他SR、許すまじはそこそこ。ワンパンプランにおいては以津真天の攻撃力がとても大事なので、レベル2でありながらレベル3流浪の羽と同じ攻撃力を持つのは偉い。
 
 総じて、それなりにおすすめできる式神だと思う。



蛍草

英名は「kusa」 草。

おすすめ度 3/10

 「分かりやすいが、別に強くはない」の代名詞みたいな式神。

 形態3種はどれもそれなりの性能、覚醒で形態の性能を少し増すことも可能、基本技による瞬発ドローを持ち、誘発で相手の攻撃を0にすることも可能。癒しの光はみんなの与ダメージが小さいレベル1帯では十分強力、あとは鼓舞もできたり、鬼火補助もできたりする。

 が、環境にはいない。悲しい話。
 とはいえ簡単ではあるし、SRに優秀なカードが揃っているので、初心者にはおすすめできるかも…??

 SSR(こうげい って読む気がする)はなんともいえない。戦いを覆す力は無い。リソースを回復し、ドローに繋ぐことはできるので、 …できるので? 結局は他のカードで勝たないといけないので、忘れろとまでは言わないがとても褒められたカードではない。
 
 総じて、やってることは弱いとも言い切れないのだが、結局のところ相手の厄介なやつを倒したり、自分で勝ちに持っていったりする能力が無いので厳しい印象。
 また、非常に相性の良い式神として鈴彦姫が存在し、彼女自身も強力だったので一時期は蛍草もランクマッチで見られたが、彼女はナーフされてしまった。悲しい。



鴆(ちん)

おすすめ度 2/10

 相手の顔に脆弱を付けることができるので、白狼や以津真天のように無理やり相手の顔を削ることができる式神と合わせて使われる。
 また、元・脆弱界の救世主である鈴鹿御前とも相性が良い。
 が、それら共々環境ではあんまり…
 
 SSR(覚醒)はあんまり。元々はヤバめのカードだったが、ナーフの連続によって厳しくなった。そんなに時限回すのを黙って見守ってくれる相手はいない。 

 他SR、鴆の羽はそこそこ。戦闘ダメージ無効で殴れたら強いね。毒蝕は優秀。甘い罠で回復する動きも優秀、また鈴鹿御前との相性も良い。毒の華は… 100年に1回ぐらい刺さるかもね。



座敷童子

おすすめ度 1/10

 使い方は一つ。
 山兎のかわいいは正義と合わせて運勢の暴力。かわいいは正義があれば福徳繁栄で必ず鬼火を増やせるので、これを利用してめちゃくちゃな動きができる。
 
 もちろん、汎用性も安定感も全くないので、交換はおすすめできない。
 座敷童子への愛に溢れてる人は… Twitterで誰か捕まえてデッキを教えてもらおう。



妖狐

おすすめ度 1/10

 使い方は一つ。
 覚醒すると味方式神が法術を撃つたびに基本技のダメージが飛ぶので、これを活かした法術デッキ。

 環境にはいない。たまに遊ぶと楽しい。

 SSRはちょっと面白いが、増強はけっこう難しい。増強しないと強くない。
 他SR、集気は2枚入れよう。
 運命の人は相手が処理してこなければわりと優秀。実は、「微妙に厄介だけど大抵は他式神の形態の方が厄介だから、わざわざ妖狐に処理札を切るのもなあ…」ぐらいの絶妙な強さ(弱さ)だったりする。



キョンシー妹

スクショのタイミングが秀逸

 この交換イベントでは交換不可。よって割愛。
 ちなみに環境にはほぼいない。




不夜の火パック

 鼓舞とチャージと鈴鹿御前。鈴鹿御前だけ浮いてるように見えるのは、一人だけ遅れて実装されたから。


烏天狗

スクショのタイミングが下手

おすすめ度 3/10

 式神自体は今でもそれなりのパワーがあるが、SSRが強くない。SRもそこそこ。

 ≪風追い+(誰かで出撃)+正義必勝≫でダメージを出したり、正義の薙刀で味方を攻撃させたり、羽の軌跡で妨害したり、群烏の乱舞で耐えつつ相手全体を削ったり。ちょっと優秀、ぐらいのカードが多い。

 他SR、覚醒はサブプランぐらいのノリで入れるとたまに強い。鼓舞を乗せてほしそうな顔をしているが、鼓舞をメインにしたデッキは環境にいない。

 交換おすすめ度は低めだが、式神自体はそれなりに強いし汎用性もあるし簡単なので初心者が触るにはおすすめかも。



不知火

スクショにコメント考えるのが面倒になってきたから辞めます(行き当たりばったり)

おすすめ度 2/10

 大昔はけっこう強く、最近もちょっと活躍したが今は…

 強いのは真意の歌,自由の歌,覚醒を2枚ずつ、あとは別れの舞かSSR(きょうこうの舞?)をお好み。SSRやSRの要求がちょっと多い。

 大昔はな、別れの舞が急速に試合を破壊していたんじゃよ…

 *ただ、中華版の百鬼異聞録(日本版に来るバフやナーフが、日本版より早く実装される)では不知火にバフが入っていて、しかもそれが相当強いとかなんとか。気になってる人は交換枠を残しとこう。


シシオ

おすすめ度 10/10

 おすすめ。強いのはSSR鹿角衝突、2形態(読めん)、森の力、あとお好み。神隠しで遊ぶか、森の加護でバフかけるか? または覚醒で生き返ってもいい。

 汎用性も高く、分かりやすく、使いやすい。おすすめ。SSR2枚以外は必須ではないものの、それでも優秀。使おう。

 もはやチャージが何か分かってなくても使えるぞ。それは嘘かもしれん。



煙々羅

おすすめ度 1/10

 環境にいない。無形自在で毎ターン壁を出したり、暴れん坊で大打点を狙ったりできるが、うーん…

 SSRが楽しいから、煙々羅への愛に溢れてる人は交換して良いかもしれない。
 他SR、謎めくはそこそこ。五里霧中もそこそこ。覚醒は忘れていい。覚醒を引いて倍速チャージにしても煙々羅のカードを引けないと意味がない。



日和坊

おすすめ度1/10

 チャージ式神4体でデッキを組んだときの陽だまりが非常に強く、4体生存状態で撃てばちょっと試合を破壊できるほど。

 他にも、日光浴も優秀。1形態や3形態はチャージ4体でなくても日和坊を採用することが可能。もちろんチャージ4体でも良い。陽炎は忘れた頃に刺さって地味にイラッとする誘発。
 
 ただし、チャージ4体デッキは環境にいない。陽だまりを毎試合必ず最速で引く自信があるなら試してみてもいいかもしれない。
 他、滋養はたぶん弱い。SSR(覚醒)はほぼ忘れていい。



鎌鼬(かまいたち)

おすすめ度 1/10

 強いのは三のやつ、二のやつ、一のやつ、同心協力。それ以外はほぼ無い。顔殴ってゴリゴリするのが持ち味。
 一の最大点火はなかなかの威力で、攻撃0と目眩も付く。

 ただし環境にいない。
 他、SSRはネタ寄りのカード。バフするなどして何回も殴ると楽しい。三位一体と一蓮托生はほぼ使われたことない。



鈴鹿御前

おすすめ度 5/10

 汎用性は高くない。清姫と非常に相性が良く、基本的に二人固定で採用される。
 持ち味は攻撃性能。覚醒すれば攻撃3+脆弱3付与になるため、きちんと脆弱を消化できれば実質攻撃力6。すごい。自分で連続攻撃するなどして大打点を狙っていける式神。

 また、義道もすごいカード。テキストが分かりにくいかもしれないが、要するに相手戦闘区域の式神に多く脆弱を付けてぶっ放すと気持ちよくなれる。2枚入れよう。
 他SR、無双は優秀。2枚入れよう。覇者は忘れていい。これを入れるより戦闘カードを入れて殴る方が強い。

 最近出た孔雀明王という式神が手軽に脆弱付与ができるうえにだいぶ優秀なカードが揃っていて、その流れで鈴鹿御前・清姫も再注目されている。かもしれない。

 SSR・SRの重要度はかなり高いが、鈴鹿御前自体があまり環境にいないので… あとダメージの計算やカードの使用順などが難しいので、特に初心者にはなかなかおすすめできないかも。




月夜の幻想パック

 幻境が登場したパック。

 現環境では幻境デッキはあまり強くないので、幻境式神全員が「幻境に興味がないなら全く要らない、興味があるならどうぞ」ぐらいの雰囲気になっている。

 現在は「幻境デッキ」の定義は曖昧。
 というのも、現環境にあまりいない割には幻境シナジーに全振りできる式神がそこそこ存在するため、何をもって幻境デッキとするかは難しい。

 この記事ではあまり深く考えず、「幻境周りのシナジーを活かすことを第一のプランに据えているデッキ」ぐらいの意味だと思ってほしい。



吸血姫(きゅうけつひめ)

おすすめ度3/10

 主な使い方は二つ。

 一つ、ゴリ押し。血襲,血怒,血の香り(体力30でどうのこうのは読まなくて良い)でゴリ押し。あとは血の渇きとか血蝙蝠の盾とか。自傷する式神(彼岸花、阿修羅、椒図など)と合わせると良い。

 二つ、覚醒。覚醒してたくさん回復する。楽しい。たくさん回復できるデッキに入れてみよう。もちろんゴリ押し運用とは共存できない。

 SSRは強い吸血姫を使いたいなら忘れてくれ。活かすデッキを組みたくなるようなテキストをしているが、実際に環境でよく見られたことは今日まで一度も無い。
 ちなみに、吸血が付与されるのは法術に限るので、他式神の基本技や戦闘カードに付いてるような効果ダメージでは吸血してくれない。つらい。

 特にゴリ押し運用は環境でもそこそこ見るし、SR要求もそこそこなので交換しても良いかもしれない。が、やはりSSRがネックか。



滝夜叉姫

おすすめ度 2/10

 汎用性は全く無く、幻境デッキ以外では採用できないので、まず幻境デッキに興味が無いなら交換しなくてよい。

 幻境デッキならそれなりに役割がある印象。
 幻境をたくさん積むことさえできてしまえば、覚醒で高攻撃力の攻撃時先攻になり、自身の幻境によって生き延びやすくなり、瞬発の戦闘カードも持っている。

 さらに、パッと見は自爆カードに見えるSSRも、これまた覚醒して幻境をたくさん積めていれば相当な威力を持つ。フィニッシャー要員として採用されることもそこそこある印象。

 ただ、幻境をたくさん積むというのが難しい。
 しかも、そんなにたくさん幻境を積めたならそれだけでめちゃくちゃ有利なので、そういうときは滝夜叉姫のパワーが無くてもだいたいどうにかなる。

 他SR、残陽無影は2枚入れよう。永劫輪廻は一度も見たことない。
 まあ、幻境デッキを組みたいなら持っていてもいい式神だと思う。


かぐや姫

おすすめ度2/10

 使い方はギリギリ二つ。

 一つ、幻境デッキ。
 燕子安貝、五つの難題、龍の頸の玉、蓬莱の玉枝を2枚ずつ入れてサポート的な立ち回りをする。
 こちらは典型的な幻境デッキではなかなかの活躍をする。

 二つ、仏前石鉢で毎ターン召喚物を出して遅延できることを活かして、幻境デッキ以外で採用する。
 現在は似たようなことができるもっと優秀な式神が出たことなどもあり、この運用はほぼ完全に絶滅した。

 他、覚醒とSSRは…… 採用するなら覚醒・SSRを両方入れたレシピか覚醒を外してSSRを入れたレシピになるが、まあだいぶ厳しい。おすすめは全くできない。

 幻境デッキなら出番があるし、SR2種は2枚必須なので、興味があるなら交換してみてもいいかもしれない。


荒(すさび)

おすすめ度2/10

 汎用性はほぼ全く無く、幻境デッキ以外では採用できないので、まず幻境デッキに興味が無いなら交換しなくてよい。

 幻境デッキではよく出番がある。
 基本技は活かしやすく、覚醒は疾走が便利。日月星辰は不意に大きなスタッツを押し付けられる。運命の螺旋は特に蓬莱の玉枝(かぐや姫のカード)と合わせると非常に強力。
 月堕は対戦相手が悠長なデッキの場合に試合を破壊する一手になりうる。流れ星も中盤の嫌がらせに有用。荒海はこれより後に置く幻境を守るために有用、かつ非常に珍しい瞬発幻境。

 という風に、なかなか強めのカードが多い。

 他、星軌と残光は…… 良いことがない。
 幻境デッキに興味があるなら交換して損はないと思う。



彼岸花

おすすめ度2/10

 自傷を活かしたデッキでは必ず採用される。
 阿修羅と合わせるのが長らくド定番だったが、最近実装された椒図(しょうず)が自傷シナジーを持っており、ようやく新しい風が吹いてきた。

 血華散は非常に優秀な自傷兼ドロー。覚醒は自傷により投射1点を出すようになり、この投射で相手戦闘区域の式神を撃破できると嬉しい。死の花も優秀な処理札。
 他にも優秀なカードが多いが、今よく見るのは黄泉花境や花開彼岸らしい。積極的にゴリ押していこう。

 他SR、曼珠沙華はあまり見ないかもしれない。
 火照の道は序盤で置くとゴリ押しパワーが大きく上がるので、序盤で引けるなら優秀。ただ、瞬発でポンポン手札を切っていくのですぐ手札がなくなる。
 また、自傷でも幻境は削れるので、だいたいレベル2になる頃には火照の道が割れてしまう。そのあたりで都合よく血華散などのドロー札を引いてこよう。

 SSR彼岸帰航は… 自傷シナジーデッキには、彼岸花の他のカードたちが強いからほぼ入らない。デッキ全体にレベル1札を多く採用して彼岸帰航を活かすことも考えられるが…… 実際ほぼ見ない。

 環境でも見る有用な式神だが、SSRは不要、SRも1種(覚醒)だけあれば問題ないので、交換おすすめ度は低い。


久次良(くじら)

おすすめ度1/10

 幻境式神と見せかけて、幻境デッキ以外でも採用できそうな汎用性を漂わせておいて、実際にはどちらでもほとんど採用されていない。

 久次良を愛してやまない人は、幻境をたくさん積んで鯨骨・開でぶっ飛ばすか、覚醒で(うまくいけば)ムキムキになれる。方円の備もまあ地味に優秀。鈴鹿山の守護も地味に厄介。SSRは… 


山風

おすすめ度2/10

 時限シナジー全振りで組むなら入れるが、現環境では時限シナジー全振りのデッキ自体なかなかの愛が無いと厳しい印象。
 時限デッキ自体も山風も非常にテクニカルで繊細なので、かなりの腕前が無いと使いこなせない。

 唯一簡単なパターンは、時限式神4体でデッキを組んで、レベル2に上げられる最初のターンで山風の時限が1になるように調整して、そして「突」を投げる。最速ターンまでに2枚引いて2枚ぶん投げればさすがに強い。2枚引ける運を身につけよう。

 他、「迅」はそこそこ採用される印象だが、扱いが難しい。戦闘ダメージ無効の戦闘カードに対してあまりに無力。
 「嵐」はよくわからない。たぶんあまり採用されていない。
 SSR覚醒は、時限デッキを組むなら入れて遊びたいカード。妖琴師などで時限を回すとたくさん動いて楽しい。山風愛が強いならおすすめ。


孟婆

おすすめ度4/10

 相手のデッキを枯らして勝つことを目指す式神。対戦相手が悠長なデッキの場合になかなかの牽制力を誇る。
 現環境ではあまり見ないものの、この唯一無二の嫌がらせ能力に取り憑かれた孟婆ファンは一定数存在する。

 SSRは非常に非情なカードで、相手の任意のカード1種を必ず全て燃やすことができる。これで相手の厄介なレベル3カードを燃やそう。

 え?相手が先攻で、最速でレベル3の厄介なカードを使ってきたらどうするかって?
 それは先攻を取られたのが悪い。

 先攻を引けるように運を磨くか、SSR以外のカードでも目当てのカードを燃やせるように運を磨くか、レベル上げを補助する式神(ifでない方の青行燈)を採用してみるか。
 
 他、覚醒は孟婆の厄介さが格段に上がる。どうせ孟婆を採用するなら覚醒は入れよう。孟婆湯、牙牙,行くぞ、湯盆衝突、どれもそれなりに有用。
 他SR、空からの落し物は少し効果量が足りない印象。もっと良いカードで8枚埋めよう。奈何の橋は… 面白い効果ではあるが、こちらも効果量が足りない印象。

 SSR2枚とSR1種2枚は必ず入るので、相手のデッキを燃やす新感覚嫌がらせ構築に興味があるなら交換してもいいかもしれない。


天井下(てんじょうくだり)

おすすめ度5/10

 鎧や脆弱にシナジーがある式神。現在では、脆弱シナジーは使わず(覚醒後の泉のみ脆弱付与するぐらい)、鎧シナジーのサポート式神として採用されることがほとんど。

 まず目を引くのはSSR。泉の効果範囲が敵味方全員に拡張され、そのうえ瞬発を持つ。味方全員が大量の鎧で要塞化したり、敵全員に脆弱を付けた後に他式神の全体ダメージで全滅させたり。ネタデッキとはいえないパワーを持つ。

 他、雨避けは2枚積もう。歓喜の音は見た目より優秀。味方式神の戦闘カードで自身に鎧を付けたり、基本技で鎧を付けるなどの場合でも毎回鎧+1されるのは強い。
 ここまで3種6枚は間違いなく入るが、残り2枚が難しい。デッキに合った2枚を見つけてくれ。

 一応、兵俑や海坊主などに大量の鎧を積み、青行燈による鬼火補助なども駆使し、妖怪屋の目覚めで超巨大な召喚物を出す、通称「妖怪屋ソリティア」デッキも存在する。しかし、現環境ではほぼ見ない。

 一番面白いのがSSRであり、これが2枚必須なので、興味があるなら交換してみてもいいかもしれない。
 いや、天井下のSSRに関しては特に自分で使ってみないと分からない微妙な使いづらさがあったりするから、一度フレンド対戦で借りて試してみるのをおすすめする。




蒼海の刀鳴パック

 新キーワード「唯一」が登場。
 これは、そのバフやデバフが同時に一つしか存在できない(次の標的に付与すると前の標的からは外れる)というもの。ただし、自分と対戦相手で同じ唯一効果を奪い合うことは無い。
 分かりにくいね。要するに唯一ってことだよ(?)


人面樹(にんめんじゅ)

おすすめ度2/10

 基本技などを活かし、自分の戦闘区域で硬い壁となることを目的としてそうな式神。しかし現在では、主に兵俑がその役目を奪っている。

 面白いカードとしては、まず神木の呪い。どんな形態でも(神隠しが無ければ)即処理できる。ただし、形態が潰れただけなので、カード使用・出撃・基本技その他は問題なく使えてしまう。それでも、手軽に形態を処理できるのはなかなかの価値がある。

 次、神木の庇護。人面樹に付与すれば(気絶するまで)ゴリラになれるし、他の高体力式神に付与するのも面白い。

 次、災厄の花。これは時間差で相手を処理できるカードで、人面樹側のターンで普通に処理するよりも1ターン長く気絶されることができる。その代わり時間差があるので、鎧や根性を用意すれば耐えることができてしまう。

 他、覚醒は面白いが現環境では悠長かつ決定力に欠ける。たまーに、相手の手札が少なくて弱いときはずっと処理されなくて強かったりする。
 栄養の吸収はちょっと面白いが現環境ではあまりに悠長。根を張るはシンプルに便利。
 災いの根源は… 弱いかなあ。

 SSRはネタ。これを活かせるイカレたデッキを思いついたら試してみよう。

 SRは悪くないもののSSRがかなり微妙で、式神自体見ないので、よほどの愛が以下略かなあ… という印象。


キョンシー兄

おすすめ度 1/10

 よほどの愛が以下略。
 よほどの愛があるなら、覚醒の巨大スタッツを活かして戦う(スローによる目眩状態でも、他式神の「味方式神を攻撃させる」系カードを使えば攻撃してくれるのでその辺りを活かそう。大嶽丸や胡蝶の精が持ってるぞ)と良いかもしれない。

 非常にテクニカルかつ繊細なので、よほどの愛がある人は頑張って使い込んで上手くなろう。

 申し訳ないが、他にキョンシー兄について執筆者が語れることは無いので、使いたい人はTwitterか何かで助けを求めてくれ。きっと誰かが助けてくれる。


桜の精

おすすめ度8/10

 わりとおすすめ。
 使い方は大きく分けて二つ。ただし、二つの共存も可能。

 一つ、覚醒。覚醒すると相手の時限を延ばすことができるようになるため、これと桜吹雪を合わせた動きが非常に強力。
 上手く刺さって、相手に蘇生手段が少なければそれだけで試合を破壊できる。また、絢爛の舞(こちらは相手依存の要素が強い)や花雲の誓い(こちらは運)でも妨害や遅延が期待できる。

 二つ、主に弥生の舞を活かした味方サポート。これがレベル1とは思えないほど嬉しい形態で、よく戦闘する式神にとって頼もしい回復サポートになる。1ターンに1度という制限も無いので、実際ほんとに有用。

 他、若干味が薄いもののシンプルで使いやすい散り桜、回復や蘇生に特化した咲くが存在する。

 SSRについては、あまり見ることはないものの、相手の待機区域式神を軽々と処理したり、覚醒と合わせることで気絶時限を延ばすことも可能。
 こんな綺麗な女性なのに、やってることは死体蹴り。なんなら二度蹴り。

 総じて、強いカードが多く汎用性も高く、SSRもそれなりに有用。
 直近でナーフ(過剰なバフをして強くなりすぎたのでナーフ)が入ったが、それでも環境で見られる優秀な式神。交換おすすめできる。


三つ目

おすすめ度7/10

 後半戦を重視するデッキのフィニッシャーとしておすすめ。

 まず、基本技にある緊急依頼について。これは対戦開始時に1枚手に入り、ランダムで「10ダメージ与える(相手のターン中を含む、相手が戦闘してきた際の反撃ダメージも含む)(三つ目以外の味方式神がダメージを与えても可)」「2回出撃する(三つ目以外の味方式神が出撃しても可)」「カードを3枚使用すつ」「デッキからカードを3枚引く」の4種どれかの条件が書いてある。
 全て、1ターンで達成する必要はなく、ターンを跨いても進捗はリセットされない。
 これを達成するとこの依頼カード(瞬発付き)が使用できるようになり、使用すると三つ目に永続1/1バフが乗り、ランダムで4種どれかの依頼が手に入る。
 このように、依頼入手→達成→使用→次の依頼入手… と繰り返すことになる。

 次、覚醒について。覚醒は使用時に、今まで達成した依頼の数に応じて「手掛かり」カードを1枚入手できる。また、三つ目の依頼カードが瞬発から鬼火消費無しに変更され、達成してすぐ使いやすくなる。

 手掛かりについて。5種存在する。
 1つ目、依頼を1つ以上達成していると選択可能。この対局中、依頼カードを使用するとき自分の顔を3回復する。 
 地味ながら有用な回復手段。

 2つ目、依頼を3つ以上達成していると選択可能。この対局中、依頼カードを使用するときカードを2枚引く。 
 手札が溢れるが、まあデッキが切れる前に勝てれば問題ないか。

 3つ目、依頼を5つ以上達成していると選択可能。この対局中、自分のターン終了時に手札にある依頼カードは強制的に達成された状態になる。さらに、自分のターン終了時に三つ目が気絶していれば復活する。
 強力。相手を追い詰めることに大いに役立つ。

 4つ目、依頼を7つ以上達成していると選択可能。この対局中、自分がカードを使用するたび、ランダムな相手キャラクターに3ダメージ与える。
 7つ達成はけっこう遠いが、これを使用できれば分かりやすく試合を破壊することができる。

 5つ目、依頼を10つ以上達成していると選択可能。キャラクター1体に30ダメージ与える。
 キャラクターということで相手の顔も指定できる。10回は果てしなく遠いが、実質特殊勝利。

 覚醒は(覚醒も)あまりに情報量が多いが、総じて優秀なカード。2枚入れよう。

 他、依頼整理は2枚入れよう。二箒流も有用。だいたい2枚入ってる。
 好みによって多事多忙か猫又の小屋を何枚か入れよう。
 掃除の時間は一点足りない処理札。組み合わせる式神によっては有用なカードになることも。
 蜃気楼観光は少し悠長な印象。5回達成したなら覚醒で3つ目の手掛かりを使おう。

 日常依頼は一番の曲者で、強力な効果と面倒な条件を持つ。条件を達成しないと使用できない。
 そして、なんと現実で何曜日かによって条件と効果が変わる。ここで全ての条件と効果を羅列して相性の良い式神まで紹介すると投稿者が過労により爆発するので割愛。調べたら出てくるよ。興味があるならTwitterでデッキ構築の情報を募集してみよう。
 ただし、日常依頼を活かす三つ目は環境でほとんど見ない。まあ水曜日にしか使えないデッキとか… ねえ。

 総じて、後半戦デッキのフィニッシャーが欲しいならおすすめできる。喋る妖怪猫育成ゲーム。みんなも遊ぼう。


薫(かおる)

おすすめ度 4/10

 梟の守護により、受けるダメージを-1する。この性質上、細かいダメージの連続に対して強い。
 また、序盤で強い代わりに終盤では1ダメージ減るなんて誤差。

 ということで、序盤-中盤で盤面を押す式神のサポートとして採用される。
 ただし、ゴリ押しで顔を削るアグロデッキには採用されない。「妖刀姫、般若、雪童子、山童」のようなデッキを想像してもらうと分かりやすいが、彼らは気絶しても別の奴でゴリ押すだけなので気絶があまり怖くない。
 このような式神ではなく、きちんと体力もあって盤面に残りやすい式神をさらに硬くするイメージで採用される。

 ここまで書いたものの、実際に現環境ではあまり見ない。他に優秀なサポート式神がたくさん出たことが主な理由。
 ただ、細かい投射ダメージがたくさん飛んでくる環境になったりすると薫の価値も上がる。

 採用カードについて、優しい守護を2枚入れたらぶっちゃけ後は好きなのを選べば良い。人気なのは梟の爪2枚、覚醒1枚以上。それぐらい。本当にお好みでどうぞ。

 SSRについては、面白い効果ではあるもののレベル3のカードとしては少々パワーが足りない。ただ、特に全体神隠しは刺さるとかなり厄介。まあ無くても十分遊べる。
 他SR、梟の庇護についても面白いがレベル3としては不足気味。

 SSRが無くていいものの、SR2種については平均3枚ぐらい採用されるので、御札が苦しいなら交換してもいいかもしれない。


夢喰い

おすすめ度1/10

 環境でほっとんど見ないが、永遠の眠りに取り憑かれたユーザーが一定数いる。少ないけど。

 使い方は、どうにかしてたくさん悪夢を入れる。永遠の眠りを置く。壊されないように祈る。相手が悪夢を引くように祈る。悪夢で厄介な式神が即死してくれるように祈る。以上。
 夢の囁きでレベル1帯から悪夢を増やし、そのまま最速ターンに間に合うように永遠の眠りを引いてこれるようになったら一人前の夢喰い使い。

 総じてかなり弱いが、弱いと知っていても究極のお祈り&お祈りゲーミングに身を投じたい人か、よほどの愛がある人はどうぞ。


御饌津(みけつ)

おすすめ度6/10

 総じてすごく優秀なわけではないが、いくつか強みを持っている式神。

 一番のアイデンティティは破魔符(の矢)か。これは戦闘カードとして使用して貫通打点を飛ばしてもいいが、法術として相手に貼り付ける使い方が主流。それを攻撃する式神に貫通会心が付くので、御饌津よりも高い攻撃力を持った式神でそれに殴りかかって貫通大打点を狙うことができる。
 ややロマン寄りではあるものの、実際わりと強い。

 他に、駆魔符(の矢)は相手の形態を処理するそこそこ優秀なカード。これも、法術カードとして貼り付けた後に任意の手段でダメージを飛ばせば発動するので、例えば雪女の雪玉(瞬発で出せるお手軽ダメージ)で起動するなどのテクニカルな使い方も可能。
 
 SSRもわりと優秀で、まあ強いことが書いてある。この出撃で各種符が使用された場でもチャージは消費されない。良い。
 形態に対して必殺になったり、攻撃力0にして目眩にもして殴ったりするのは実際強い。しかもそれが体力7とか。毎ターン狩猟の式神は処理できないと本当にひどいことになる。

 豊熟はチャージ溜めに有用。ついでに符がもらえる。
 御狩の願いもそこそこ有用で、各種符を戦闘カードとして使う場合に連撃でサクッと処理しつつ高体力で戦闘区域に残ったり、単純に出撃しても連撃かつ高体力でそれなりのスペックになる。
 封魔符(の矢)も有用な処理札。反撃が痛い相手でも攻撃力を0にして受けられるし、倒せなかったとしても目眩が残る。

 他、覚醒と狐狩り結界はあまり採用されない。

 チャージ式神という大きな使いにくさはあるものの、カードは有用なものが多く、ロマンと実用性をそれなりに兼ねたカードも存在する。
 まあまあそれなりに有用な式神。

 SSRは恐らく2枚あった方が良いし、SRのうち2種は有用。交換してもいいかもしれない。


大嶽丸(おおたけまる)

おすすめ度3/10

 大嶽丸自体はゴリ押し運用で環境でも見る。
 
 まず麓鳴・穿による貫通ゴリ押し。
 覆土の術でバリア(これは翻訳の不足で、実際には障壁と同じ効果)を付けてゴリ押し。
 麓鳴・襲によるゴリ押し。
 
 ここまで3種6枚は入る。
 あと2枚、麓鳴・轟で(レベル3なのが厳しいけど)ゴリ押すか、鈴鹿山の志で勾玉を移動させつつゴリ押すか、覚醒でなんかこううまいことゴリ押すか、麓鳴・滅でちょっと裏処理もしてみるか。
 これらは恐らくそんなに強いカードではないが、最初に紹介した3種が分かりやすくゴリ押せるのでアグロデッキでは比較的人気。
 
 他、無限剣獄は忘れていい。ゴリ押しから180度転換したデッキなら使えるかもしれないが、それには「無限剣獄1枚だけを引き、他の大嶽丸のカードは(全て邪魔なので)1枚も引かない」という特殊な訓練を受ける必要がある。
 まあ占いでサポートする(大嶽丸のカードをひたすら下に沈める)等は一応可能なので、自信がある人はどうぞ。(環境では見ない)

 総じて、大嶽丸自体は環境で見るもののSSR・SRに有用なものが少ない印象。


鬼切

おすすめ度3/10

 かつては新パックが実装されるたびに環境を席巻していた鬼切も今では…

 今はぶっちゃけ強くない。環境にもほとんどいない。ただ、独自の強みや面白みはあるし、鬼切というキャラクターを愛してやまない人もいるだろう。実際わりと多そう。

 1つの記事で使いこなせるようになる式神ではないので、ここではあえて解説しないことにする。
 鬼切を知らなくて強い式神を使いたいという人は別の式神を使おう。どうしても鬼切が良いという人は誰かに弟子入りしてガッツリ教えてもらおう。仮にここに解説を書いても、生半可な解説を1つ読んだ程度では気持ちよく勝てるようにはなれない。

 ここでは、交換基準の一つとしてSSR・SRの重要度を書いておく。
 SSR覚醒は非常に重要。必ず2枚入れよう。
 鬼瞬影も優秀。必ず2枚。
 復讐の刃もわりと使われている(現役時代使われていた)印象。刀鳴はほぼ忘れていい。たまーに使われてたけど。 
 
 総じて、SSR・SRの重要度はかなり高い。鬼切が良いという人は迷わず交換しよう。というか、迷わず交換できるぐらいの覚悟が無いと鬼切は磨けない。


蟲毒師

おすすめ度 1/10

 ほとんど見ない。よほどの愛が以下略。

 SSR・SRの重要度について。

 SSRは忘れてくれ。と言いたいが、わざわざ蟲毒師を選んで採用するならこれぐらい変なカードが入ってるほうが自然かもしれない。
 「ダメージを受ける代わりに同量の蟲毒を受ける」、つまりダメージを受けて体力が減る代わりに蟲毒で攻撃力と体力が両方減る。さらに、攻撃力0になった式神はこの幻境が残っていれば即死する。あとなんか入場時の効果がある。
 で。SSR最大の罠ポイント。「ダメージを受ける代わりに同量の蟲毒を受ける」と「攻撃力0になった式神はこの幻境が残っていれば即死する」の効果は味方式神にも適用される。
 味方式神にも適用される。いやマジで。
 ご想像の通り、本当に使いづらい。変なコンセプトでデッキを組みたいなら止めないが、交換おすすめはぶっちゃけ0。

 他SR、猛毒は処理札として有用。かと思いきや、対象に蟲毒が付いていないと即死が発動しない。待機区域の式神を処理したいなら、蟲毒師の他のカードを引いて使っておかないといけない。少々使いづらい。
 覚醒は恐らく入る。 蟲毒師の戦闘に限らず、法術で付与する蟲毒も全て1個多く付く。
 
 蟲毒爆発は少しロマン寄り?テキストが不足していて、「蟲毒を付ける。このカードで選んだ対象がこのターン中に気絶した場合、それに付与されていた蟲毒スタックを全て他のランダムな相手式神1体に移す」というのが実際の効果。
 この移しでその式神を倒しても、また別の式神に移って… みたいなことは無い。つまり最大2体処理。

 SSR・SRの重要度は少し高めなので、どうしても気になるなら… といったところか。もしくはよほどの愛があれば。




幸運良縁パック

 新システムとして「占い」が登場。
 また、(当時は特に)全体的に強い式神が多かった印象。


侍の霊

おすすめ度 1/10

 昔は強かったなあ… ナーフによって今はほとんど見ない。よほどの愛が以下略。

 今、昔と同じ使い方をするなら、覚醒で気絶しつつ攻撃力を上げて、疾走でパンチ+侍の心でパンチor怨霊斬でパンチor栄誉の終わりでパンチ。
 覚醒、直撃直撃直撃。
 それだけやってれば勝てた時代があってのう。

 本当に情報が少なくて執筆者にも分からないので、よほどの愛がある人はTwitterか何かで聞いてみてほしい。



百目鬼(どうめき)

*一般的には「どどめき」「とどめき」と読まれることが多いらしい。

おすすめ度4/10

 使い方は主に二つ。

 一つ、占いデッキの投射マシーン。
 基本技が占いデッキにとって非常に強力で、特に覚醒すれば占った数だけ投射を飛ばすようになる。この投射で相手戦闘区域の式神をボコボコにして、出撃で相手の顔を削っていくというのが占いデッキの基本。覚醒は大事。ということは、占い効果+1を持つ洞察の眼もわりと大事。

 他、鬼眸(きぼう?眸の字は双眸の眸)は優秀。相手の顔にも撃てるので、(最大で)謎の6点を飛ばしたうえで基本技の投射まで飛ぶ。強い。
 未来を一瞥(いちべつ)は優秀に見えるが、占いデッキでは他の式神が優秀なドローを持っているうえに占いによってドローが少し安定するので、このカードはそんなに採用されない印象。
 念襲は少し薄味に見えるが、顔を詰めるデッキなので相手戦闘区域の式神を強制的に下げる効果は思ったより有用。また、相手の厄介な待機区域式神を引っ張って占い投射等でボコボコにすることもできる。
 全知の眼は占いデッキでは微妙。顔を詰めるのに向いてないから。

 で。問題なのが残りの2枚。

 瞳炎は運次第で試合を破壊できるカード。だが、実際全力で占いを回してもそんなに引けない。最速レベル3のターンまでに8点飛んできたらキレていい。10点飛んできたらもう泣き叫んでくれ。

 そしてみんなが一番覚えてるカード、SSR呪いの眼。
 これは、この形態を使ったとき相手のデッキ内のカード4枚に「呪い」を付与する。そのカードを相手が引くことで呪いが発動。
 効果は、引いたプレイヤーの「HP最大値が(30から)8になる」「気絶していない味方式神をランダムに2体気絶させる」「手札をランダムに半分捨てる」そして「この対局に敗北する」の4種。
 さらに、1回選んだ呪いは次からは選べなくなる。つまり相手が4枚引けば特殊勝利。なお、この形態を2枚使うと呪いが計8枚入るので、これで相手が引きやすくなる。
 
 しかも、この形態のもう一つの効果に、味方ターン開始時に相手のデッキを占い1するというものがある。これにより相手の厄介なカードを底に沈めたり、相手のデッキトップに呪いが付いているのを見てニヤニヤしたりできる。

 ただし、この呪いには対策がある。
 呪いは通常のドローで引くと作動するが、特殊な方法で引くと作動しない。具体的には、桃の精の花信風のような「条件に合うカードをデッキから手札に加える」系、書妖の雲游のような「引き直す」系など。
 あとは、相手のターン中に自分がドローして呪いを引いた場合も作動しない。
 どの方法でも運が絡むが、4枚中1枚ぐらいならどうにかなっちゃうことも多い。

 8枚入れられたら? …………引く前に勝とう。

 実際、現環境では呪いの眼デッキはなかなか見ないし、自分で使ってもあまり決まらない。が、根強いファンがそこそこいる印象だし、呪いの眼に精神を破壊されたことがあるプレイヤーも多い。
 呪いの眼を占いデッキに入れるのは…  他にもっと良いカードがあるな、という感覚。

 総じて、占いデッキは強いもののSSR0枚・SR2枚(覚醒)で完成してしまうので、使うにしても交換するほどではないか。


追月神(おいつきがみ)

おすすめ度1/10

 非常にテクニカルな式神。 
 よほどの愛が……というほどではないが、あまり見ない。

 一番のアイデンティティは清光月華。
 これは宵月1つを出撃権1回(しかも、この効果で出撃する場合は鬼火を消費しない)に転換することができる。つまり、上手く宵月をたくさん生み出せばたくさん出撃できる。
 これを活かせるデッキを頑張って組んでみよう。ただし、宵月は唯一(つまりスタック不可)なので、カードのプレイ順含め非常に難しい。実装当時からやってる執筆者もよく分かってない。
 具体的には、月海潮生と、…読めん(反射付いてる法術)で宵月をやり繰りしよう。

 他に、月食は厄介なカード。宵月を持っていれば、なんと瞬発で相手の鬼火を1つ食うことができる。本当に厄介。
 
 この4種8枚で組んで、清光月華を活かすのが追月神。
 他の4種は本当に見ない。強いて言えば、月の満ち欠けは刺さると面白い。ぐらい。

 一番メジャー(当社比)な運用ならSR2枚のみで完成するので、交換はおすすめできないか。


鉄鼠

おすすめ度 1/10

  あまり見ない。
 使い方は二つ。

 一つ、ゴリ押し。
 金儲けの術(テキストの説明が重複しているが、要するに銭を使うと自動で直撃を持って攻撃する)や、ちゃりんちゃりん(シンプルな攻撃+1と戦闘ダメージ無効)、あとか絞り取るとか入れて。まあでも最近見ないな。
 
 二つ、運勢。銭を使ってサイコロを振ったり、SSR棚ぼたがそこそこ優秀だったりする。でもまあ… 運勢自体ほんとに見ない。

 よほどの愛がある人はどちらかで使ってみよう。
 特に運勢デッキで採用する場合はSSR2枚・SRも恐らく4~6枚入るので、交換するとだいぶ御札が浮くだろう。


河童

おすすめ度 1/10

 見ない。
 運勢デッキならわりと出番があると思われる。もしくは、占いデッキに入れて大河の歌で全体3点を出しに行く変な人もいる。

 よほどの愛があるなら運勢デッキで使おう。
 SSR川沼怪談はロマンだから入れたくなるだろうし、実際増強1回ならそこそこいける印象。
 大河の歌は2点とかでも弱くはない。覚醒はたぶんお好み。乱流は訳の分からないカード。
 他、夏の河童は優秀。河を覗くも優秀だが1枚しか引けないのがちょっと。水流弾は己のサイコロを信じるなら入れても良い。


鬼道丸

おすすめ度 9/10

 けっこうおすすめ。
 後半戦のフィニッシャー、というかレベル3最速のターンで≪残月鬼衣+修羅骸鎖≫をぶん投げるのが定番。
 相手の顔を大きく削りつつ、占いドローその他も可能。強い。この2枚をぶん投げるだけで分かりやすく強いので、初心者さんにも(占いによるプレイスキルも多少は絡むが)おすすめできる。

 他、殺人衝動は有用。レベル1の時間帯に引いて置いて次のターンに運で起動しよう。占いを使うと運じゃなくなることもある。
 でもだいたい運で動いてる。

 あとは天誅が入るか、裏処理欲しさに魂狩りを入れるか。他はあまり見ない。

 強いて言えば覚醒か。鬼道丸の他のカードを持った状態で覚醒を使い、そのカードをデッキトップに置き、次のターン(鬼道丸が処理されなければ)確定で1/1バフを貰おう。上げたスタッツはレベル3ぶん投げの際にしっかり働いてくれるし、実際わりと面白いカードにはなっている。
 覚醒を入れて占い多めのデッキを組んでも良いが、基本的にはレベル3ぶん投げによる汎用フィニッシャー枠として採用されることが多い。

 他、先導者は無のカード。
 
 SSR・SRの重要度も高く、実際ちゃんと強いし、後半戦デッキのフィニッシャー枠という絞り込みをすればかなりの汎用性を誇る。交換おすすめできる。


般若

おすすめ度 5/10

 使い方は二つ。

 一つ、占いデッキ。顔を削りつつ占いをしよう。百目鬼の投射でさらに削れる。強い。

 二つ、アグロデッキ。有用な戦闘カードが非常に多く、ゴリ押しで削っていくことができる。

 どちらかの使い方でも、採用は鬼襲2、変相2、覚醒2、悪戯1~2、怨海の呼び声0~1が人気。3種6枚が強く、残り2枚はお好み感。

 他、嫉妬の心は無のカード。

 SSR裏の顔は… 特に復讐の香と合わせることで一瞬で30点出してしまう可能性があるので、そういう構築をしたい場合は試してみよう。たまーーに普通の占いデッキに裏の顔を入れてる人がいる。ヒヤッとする。
 
 シンプルかつ強力な式神だが、現在(ここ一ヶ月ほど)の環境では相手戦闘区域の式神が硬く、顔を殴って基本技を発動するのが難しい。この影響で現在はやや不遇とも言われる。
 が、正直「あの般若が不遇って噓だろ」って思うぐらいには強かった式神。実際今でもパワー自体がある。環境が向かい風なだけで。

 SSRは要らないもののSRが4枚欲しい。交換してもいいかも。


縁結神

おすすめ度 7/10

 いろんなサポートができる式神。
 コントロールデッキにはそれなりの汎用性がある。アグロデッキのゴリ押しに対しては(戦闘区域に硬い奴を置くことと)回復するのが一番の対策になるので、ゴリ押しで負けるのが嫌いならおすすめかもしれない。
 本人が気絶していても縁結による回復が行える点も特徴か。

 まずは形態3種の比較。
 縁結の女神(ややこしいがこれはカード名)は追加ドローを狙える。また、唯一レベル1で置ける形態。ちょっと強い。
 木偶商人は入場時の占い+ドローが優秀で、このドローで縁結付きカードを引けば実質鬼火消費無しで占い+ドローができてしまう。さらに、その後も縁結付きカードに(1ターン1度までではあるが)鬼火が付いてくる。強い。
 神に賜る良縁は、元・地上最強のレベル2形態。ナーフされていないものの、効果がヤバすぎて間違いなく相手が即処理してくる。悲しい。長く残ればとんでもないパフォーマンスを発揮するが、まあ処理される… 

 他、旅人は2枚入れよう。形態と合わせるとなお優秀。
 緋色花月は序盤から縁結を加速できる。縁結が気絶すると意味がなくなる点は注意。
 月下の花は無。
 一緒にいたい!は比較的優秀。手元に持っておきたかったカードまでデッキに戻ることがある点は注意。
 
 SSR覚醒はターン終了時に埋める縁結が2つになり、引くと4回復になり、形態に乗っていれば縁結を引いた際の追加効果も2回発動する。縁結の女神と木偶商人には1ターン1回の制限があるが、覚醒していれば2回発動してくれる。優秀ではあるものの少し悠長か。 
 回復その他で立て直したうえで、相手の勝ち筋を処理するカードや自分がしっかり勝ちに行くカードを他の式神で補おう。覚醒+一緒にいたい!で大回復してアグロデッキを泣かせることも狙える。

 式神自体わりと有用で、SSRは2枚必須ではないものの1枚は欲しい寄り、SR3種(形態3種)にはどれも強みがあって面白い。
 SSR・SRの重要度も高い、交換おすすめといえる式神。

 ここまで縁結神を下げる内容がほとんど無いが、実際に環境でよく使われるかというとなかなか…… 「雑に強い」と思って交換するともしかしたら少し後悔するかもしれない。
 ポテンシャルはあるんだけどね。評価が難しい。


黒無常/白無常

おすすめ度4/10

 あまり見ないが、弱いというほど弱いわけでもない気がする。
 恐らく、チャージ式神共通の使いにくさが使用率を下げている。あと役割もふわっとしてる。汎用と言えば聞こえは良いが。
 
 強いカードは、まず生き死人。
 序盤で引いてチャージを加速しよう。相手式神に攻撃された際の反撃ダメージでも1増えるので、実際けっこう増える。
 ただし白無常のときは使用できない。

 次、兄弟の記憶。白無常になってからの「黒に戻るまでに3ターンかかる、戻るまでに気絶したら気絶3ターンも課せられる、黒に戻らないとターン開始時にチャージが増えない」という苦しみから解放してくれる。しかも戦闘ダメージ無効で攻撃してくれる。優秀。

 次、覚醒。この疾走は、(白または気絶状態から)黒に変化する度に付け直される。ちょこちょこ疾走できる。そこそこ優秀。
 ちなみに、覚醒白無常の方はだいぶ悠長。たまーに最速レベル3覚醒白無常で詰む相手がいるが、ほとんどの場合はどうにかして処理できる。そもそも最速レベル3のターンに白無常でないと使用すらできない。厳しい。

 次、奪命判決は瞬発先攻必殺。黒覚醒していれば疾走。強いが、勝ちに行く能力はあまり無い印象。また、白無常のときは使用できない。

 次、奪命は一応のフィニッシャーになるか。たくさん切り替えて奪命2枚投げられて負けることがちょこちょこ。けど、手札で鎮座してる時間があまりにも長いよなあ… と思ってる。

 次、白黒無常。黒無常が攻撃されたときの誘発で、切り替えと時限加速とバフをかけて殴る。
 大事なのは最後。殴る。つまり、この殴りで相手が気絶しなければ2回戦闘が発生する。相手の攻撃に割り込んだだけで、別に相手の攻撃フェーズを消滅させたわけではないため。
 ということで、デカい相手が殴りかかってくると白無常に切り替えたうえで気絶する。3ターン休み。
 うーん。まあそういう相手には誘発を構えなければいいのだが、じゃあこのカード強いんか…? と思ってる。でも当時はわりと使ってる人が多かった記憶。よく分かんない。

 次、懲戒。チャージを消費するわりにそんなダメージが出ない狩猟。強くない。

 次、冥界の鎌。忘れていい。と思いきや、現環境では鎧を持って戦闘区域を塞ぐ式神がわりと流行っている。まさか…?
 
 たくさん書いたが、総じてあまり見ない。恐らく使いにくいのが大きな理由で、式神のスペック自体は言うほど劣っていないのでは? と思っている。
 しかし、使いにくいと言いつつ、奪命判決で攻撃力の上がった黒無常が奪命を2枚投げるとふわっと30点出てしまうこともある。
 本当に評価が難しい式神だが、まあ他と比べて強い寄りでは無いだろうとは思っている。

 SSR・SRには使われがちなカードが多いので、愛があったり興味がある人は交換してもいいかもしれない。



総評

 疲れた。

 まとめとして、特に交換おすすめな式神でも紹介するか。
・シシオ
・桃の精
 以上2体は文句なしに一番おすすめ。

・妖琴師(今かなり強いらしい)
・兵俑(分かりやすく硬く強い)
・鬼道丸(ぶん投げるだけの分かりやすいフィニッシャー)
・桜の精(汎用性が高く非常に厄介)
 次点でこのあたりか。


さいごに

 私事。
 ゲームの攻略記事を書くのは本当に久しぶりだから、さいごにって何を書くと良いのか分かんない。

 とりあえず、誰を交換するかで悩んでる人には見てほしいけど、まあ参考程度に留めておいて、他の人の意見を聞いてみるといいいかも。
 Twitterでもおすすめを書いてる人はいるし、探すの面倒だったら「~~~こんな雰囲気のデッキ組みたいんだけど誰交換したらいいですか」って #百鬼異聞録 タグ付けてツイートしたら誰かしら答えてくれる。もちろん、執筆者より理解が深いプレイヤーもたくさんいる。
 
 よし。この辺りで、この記事が人の役に立つことを願いつつ、執筆を終了する。お疲れ様でした。


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