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3.なぜ会社を売るの?
企業がM&Aで会社を売却する理由は多岐にわたります。
経営戦略や市場環境、財務状況など、さまざまな要因が企業に売却の決断を促します。以下に、主な理由とそれぞれの詳細を説明します。
1. 事業承継と後継者問題
中小企業やファミリービジネスでは、後継者がいない場合や後継者が事業を引き継ぐ意欲がない場合に、事業売却が選択されることがあります。
後継者不在: 後継者がいない場合、事業を売却することで従業員や顧客の利益を保護し、事業の継続性を確保することができます。
世代交代の問題: 次世代が事業を引き継ぐ意欲がない場合や能力が不足している場合、売却を通じて事業を存続させることが可能です。
2. 成長戦略の一環
企業が事業の一部を売却することで、コアビジネスに集中するための資金を調達し、成長戦略を強化することができます。
コアビジネスへの集中: 周辺事業や非中核事業を売却し、主要な事業にリソースを集中させることで、効率的な成長が可能になります。
資金調達: 売却によって得た資金を新規事業の開発や既存事業の拡大に投資することができます。
3. 経営リスクの軽減
企業は、市場環境の変化や事業の先行き不透明感を考慮して、リスクを軽減するために事業を売却することがあります。
市場環境の変化: 事業環境が悪化した場合や、競争が激化した場合に、事業の売却を通じてリスクを回避することができます。
規制や法的リスク: 新たな規制や法的なリスクに対応するため、特定の事業を売却することが有効です。
4. 財務状況の改善
財務状況を改善するために、企業は事業の一部を売却し、負債の返済や財務健全性の向上を図ることがあります。
負債の返済: 売却によって得た資金を用いて負債を返済し、財務状況を健全化することができます。
キャッシュフローの改善: 収益性の低い事業を売却することで、全体のキャッシュフローを改善することが可能です。
5. 戦略的提携とシナジー効果
他企業との戦略的提携を通じてシナジー効果を追求するために、事業の一部を売却することがあります。
シナジー効果: 買収企業と売却企業の強みを組み合わせることで、コスト削減や収益拡大などのシナジー効果が期待できます。
競争力強化: 戦略的提携により、市場での競争力を強化し、ビジネスの成長を促進することができます。
6. 経営資源の最適配分
限られた経営資源を最適に配分するために、非効率な事業を売却することが選ばれます。
資源の集中: 主要な事業に資源を集中させることで、全体のパフォーマンスを向上させることができます。
効率化: 非効率な事業を売却することで、経営の効率化とコスト削減が実現します。
7. 株主価値の最大化
上場企業にとっては、株主価値を最大化するために事業売却を行うことがあります。
株主利益の向上: 売却によって得た資金を株主に還元することで、株主価値を最大化します。
市場評価の改善: 非効率な事業を売却し、全体の事業ポートフォリオを改善することで、株式市場での評価を向上させることができます。
まとめ
M&Aによる会社の売却は、企業の戦略的な選択肢の一つとして多くの理由から行われます。コアビジネスへの集中、経営リスクの軽減、財務状況の改善、事業承継、戦略的提携、経営資源の最適配分、株主価値の最大化など、さまざまな動機が売却の決断を促します。
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