FaOIというアイスショーの行方

今日からAツアー2カ所目の愛知公演が始まりますね。色々気掛かりな事も既にあったりするのですけれど、それはまた別の記事で触れようと思っています。
例によってあほみたいな長文ですし、下手くそな文章ゆえアチコチに話が飛んでると思うので多分纏まってないです…暇を持て余してる方のみどうぞ🙏

*

東洋経済から前後編でFaOIを題材にした記事が出ました。
私は全部を読んでからでなければ何も言えないなーと思っていたので、次記事アップを待っていました。
〈前編〉2024/5/24。
前編だけを読んだ時は「真壁サンアゲアゲ絶賛記事」かよと思ったのですがね。

〈後編〉2024/5/29。
てっきり翌日、翌々日には上がるかと思いきや、FaOI幕張終了後に上げられました。随分と待たされてしまった感。

で、ちゃんと読みました。
読んだんですけど、やっぱりこう…腑に落ちない記事でしたね、私だけかもしれないですけど(マイノリティゆえに)。消化不良。

真壁氏が一念発起して日本にアイスショーを根付かせたいと粉骨砕身して作り上げたFaOIの成り立ちと、他アイスショーとの違い、独自性を簡単に紹介。その例として昨年のFaOIの内容が盛り込まれたのが〈前編〉。

スケ連と関係を密にしてコネクションを強くしたお蔭で選手育成の場としても有難がられ、後に引けなくなり常に利益を上げる必要性が生じた。そんな時に丁度フィギュアスケートブームが訪れ10年間黒字経営。だがここにきて起用し続けている羽生結弦がプロ転向。彼自身がプロデュースするアイスショーや座長として開催のそれらがFaOIの強敵となった。が、どちらの運営にも関わってるCICだからこそ、切磋琢磨してよいものを作り上げていきたい、と意欲を持つ真壁氏の考えをまとめたのが〈後編〉…と思う。

ここからは引用しつつ突っ込…もとい思ったことをつらつら書いて私なりのこの記事への答えを導きだそうと思いますです。

“羽生結弦出演ショー”だからチケットを買う、というお客さんが多いのもわかっています。でも、1つ肝に銘じているのは、彼の人気にただ乗っかろうとするのは違う、ということです。私たちは私たちで、より良いショーをつくるために努力をする。そうしていかなければ、未来はないんです」(真壁社長)

原動力は「選手強化」大規模アイスショーの舞台裏 フィギュアブームが追い風、「羽生結弦」の存在感 | スポーツ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

だ――よ――ね――――‼
危機感持たなきゃおかしいんだ。これは大変正しい感覚。

「ファンタジー・オン・アイス」も、例えば2023年の宮城公演では、とくに初日である金曜日の公演で、会場後方に多くの空席が出た。

原動力は「選手強化」大規模アイスショーの舞台裏 フィギュアブームが追い風、「羽生結弦」の存在感 | スポーツ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

ここから続く文章にはミスリードがあって頂けない。
昨年の宮城初日は悪天候の影響で飛行機や新幹線が遅延し、最悪運休になった。遠方の人が当日に訪うにはハードルが余りにも高すぎた。前日入りしていた人ならまだしも、遠方からあのグランディに悪条件が重なった中で辿り着く事は容易ではなかったし、個人の運もあったと思う。
同時に、チケット販売でもかなり不誠実な販売方法だったと記憶している。
欲しい人がいるのに入手できなかった方がいる。ツアー会社がチケットを手に握りしめ余らせたまま売り時を逃し直前にそのチケットを放出し当日券が出され、その前に落選して怒りと涙にくれた人達がいた事実をゴッソリ省いているのはフェアじゃないと思った。
実際、追加公演となった単独ショー『RE_PRAY』は平日火曜日の千穐楽を完売させてるのだから!

「彼の単独ショーや座長ショーの影響は、やはりあると思います。当社もその運営に関わっているのでわかっているし、現状を楽観視してもいない。ただ、お客さんを奪い合うというよりは、お互いに高め合いたいという気持ちです。『ファンタジー・オン・アイス』は、多くのスケーターやアーティストが一緒につくり上げるエンターテインメント。その魅力をうまく打ち出していきたい」(真壁社長)

原動力は「選手強化」大規模アイスショーの舞台裏 フィギュアブームが追い風、「羽生結弦」の存在感 | スポーツ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

目指すところは正しい。正しいんだよ真壁氏。
でもねえ…
この10年のチケット売れ行き好調だったのは、羽生結弦というスケーターがそこにいたからに他ならない。と言いきっちゃうと多少の語弊がありますかしら。荒川さんや先輩が出たこともあったので…(先輩が出た時のFaOIはビミョ――――でしたよええ。ファンから演出から…)。

経営者としては「スター依存」への危機感を持ち続けた。だからこそ、「“フィギュアスケートファン”、“ファンタジー・オン・アイスファン”を増やしたい」という変わらぬ思いを強調してきた。

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うん、知ってる!
その思いが逸って逸って功を焦ったのが昨年の『FaOI2023』だったんだもんね‼
手前味噌ですが、昨年のそれについて書いた拙記事を貼ります。

――てちょっと待って。
真壁氏の言葉にばかり目が行ってライターの文章を何気にみたら、え。これ、は…〈前編〉てもしや取材したの2023(昨)年⁉

真壁社長の話を聞いたのは2023年公演後、少し経ってからのことだった。2024年公演はどうだったのか。5月24日の幕張公演初日を取材した。

原動力は「選手強化」大規模アイスショーの舞台裏 フィギュアブームが追い風、「羽生結弦」の存在感 | スポーツ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

それでやたらと「ルンバ」「ルンバ」と連呼してたんか…。
(いやでもルンバってTwitterでは“揶揄”した言葉なんだけど…それを連呼するライター…いやまあ…)

で、〈後編〉の最後5頁目が今回の幕張のレポ状になっていて、ルンバの“鑑賞体験”改善や、ゲストアーティストが西川貴教さんというところからのプチ企画としての“ガンダム祭”、さらには昨年こちらも一等大不評だった我らが推しの扱いが大いに改善された演出(ジェフ~👏👏👏)に触れ、成功を収めた…という内容で終わってる。

…んんん??? なんか話が…テーマがズレてない?
FaOIというアイスショーにスポットを当てた記事だよね。真壁氏の苦労から自慢()から、今後の展望。サブタイトルからしてズレるよって告知ではあったけどw
確かにちゃんと触れてはいるけど、いるけど!

改めて引用。

真壁社長は、「この10年が特別で、それが元に戻るということなのかもしれない」とも吐露する。

10年の間、自身もスターの演技に魅了されつつ、しかし経営者としては「スター依存」への危機感を持ち続けただからこそ、「“フィギュアスケートファン”、“ファンタジー・オン・アイスファン”を増やしたい」という変わらぬ思いを強調してきた。

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多分ココ! ココが今回の長ーい記事のメインテーマ。
幕張は成功に終わった。
多分愛知も大丈夫(ショー自体は)。

正念場はBツアーでげしょ??
だって羽生君がいないんだから!
でもねえ、今後もこう言う事は起こりうるし、羽生君によく言えば頼る事なしに安定した観客を呼び込めるショーへと育てたいとは思いながらも少なからず今年は大丈夫だろう、との楽観視をしてたところのBツアー欠席。
想定外の出来事に相当焦った氏の姿が眼裏に見えるようだ…。
ここをどうにか出来るか、盛大な課題を輩出して終わるのか、来年以後の言うなれば、これから10年先のFaOIの姿の青写真を描けるかどうかが掛かってる。だからBツアーへのテコ入れが急激に、目まぐるしくあった。

そんな訳で、今回の東洋経済の記事は私から見ると実に中途半端。
結局成功を収めた背景にはメガスター羽生結弦が大いに貢献していただけ、と自分の📒なので断言しておく。あの記事の終わり方は、これで終わるならどう捉えてもそうとしか解釈が出来ない。
しかし最後の終わり方……もしかしてこの後もこのシリーズの記事続くんじゃ…?(記事としては前後編と銘打ってある)

過去のFaOI開催で問題視されてる事案についての改善策はまるでなされていない事もある。そういう処を一つずつ潰して行かなくては、FaOIというアイスショーのファンとして客を繋ぎ止める事は難しいと、私はイチ観客として思います。なんだかんだ言っても「羽生結弦」というメガスター無しでの成功は有り得ないという結論にしかなってないww(分かってたけど)

気になった事として、「ガンダム祭」と記事で書いてるけど後付けなのではないの❓
最初からそう企画してた訳ではないと私は思ってるんですけど。
どういう流れて毎年アーティストにオファーしてるのか分からないけど、真壁氏が今年は西川貴教さんにオファーするにあたりその話を羽生君に持って行ったら羽生君がガンダム楽曲で演じたいと希望を出し、加えて同い年の刑事君も乗っかってのプチ企画になったのではと。ガンオタを狙い定めた訳じゃないもんね。

あと相変わらず狡いなと思ったのは、

出演者の1人というよりは、ショーの成否を自ら担おうとするかに見えるが、「実質座長」はCICからの依頼によるものなのだろうか。尋ねてみると真壁社長は「それは曖昧です」と言う。「座長をお願いします、と話をしているわけではない。ただ、彼はずっと、そういう意識で出演してくれていると思います。私も、彼が先頭に立って、みんなを引っ張っていってくれると期待している。なんといっても五輪2連覇のトップスケーターですから」。

原動力は「選手強化」大規模アイスショーの舞台裏 フィギュアブームが追い風、「羽生結弦」の存在感 | スポーツ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

この箇所に対しての意見をTLで見ましたが、私は「狡い」と思ってる派です。
彼に「座長」という座に据えてこれ以上何を担わせようというのか、という意見も分かります。
でもこの暗黙の了解の「実質座長」という実体のない立ち位置を、真壁氏は体よく利用しているように私にはずっと視えています。
「なんといっても五輪二連覇のトップスケーター」として一番上の立場にいるのだから『頑張らなきゃ』」と思い実行してるのが羽生君。
「なんといっても五輪二連覇のトップスケーター」として一番上の立場にいるのだから『頑張って(貰わなきゃ困る)』」と内心思って曖昧にしているのが真壁氏。
考えが一致している様で全然違う。
真壁氏はFaOIを羽生君無しでもやっていけるアイスショーにしたいと思いながらも変わらず盛大に依存しまくってる証左でしょ。
この狡い思考が私は「FaOIというアイスショーのファン」が定着しない一因だと感じているのですが、皆さんはどうお考えでしょう。
何度も言っている様に、後半のBツアーが今後のFaOIというショーの成り立ちに何らかの答えを導くだろうという事で、私はそこに注視していきます。