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財形貯蓄について考える

以前、簡単に貯蓄するには、「お給料を貯蓄用口座に振り分けるといいですよ~」という記事を書きました。
天引き貯金ですね。

その天引き貯金の代表格に財形貯蓄があります。
社会人になってすぐ、保険屋さんがやってきて勧誘を受けた方も多いはず。
私も昔はやっていました。しかし、今はやっていません。

その理由は、
「損だから」です。

では、私が財形貯蓄は損だと考える理由について説明したいと思います。
まず、財形貯蓄のメリットとして
①利子が非課税
②天引きで確実に貯蓄できる。
③おろしたくても、手間がかかる。浪費家の方が簡単にお金をおろせない仕組みになっている。

デメリット
①お金をおろすのに手間がかかる。
②手間だけでなく、手数料もかかる。
③目的が決められている。(住宅・年金のみ。一般は課税されます)

私が人と話していて、「財形貯蓄はいまいちですよね。」みたいなことを言うと、「利子に税金がかからないからお得でしょ」と返ってきます。
では、それは本当なのか確かめてみましょう。

財形貯蓄は550万円分までの金利が非課税です。
ですので、最大まで恩恵を受けられるように、
毎月1.5万円を年金目的で30年貯め続けたとします。
1.5万円×12カ月×30年=540万円です。

これにかかる利率は一番良いろうきんで0.015%です。
1年目元本+利子で 18万円×1.00015(利子0.015%)=18万27円
2年目(18万27円+18万円)×1.00015=36万81円
3年目 同様に計算して、54万162円
4年目 72万270円
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30年目 541万2573円


次は課税された場合はどうなるか調べてみましょう。
今回は復興特別所得税を抜いた20%で計算してみます。ややこしいので。
1年目 18万円+18万円×0.00015×0.8(100%-20%)=18万21円
2年目 18万21円+18万円+(18万21円+18万円)×0.00015×0.8=36万64円
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    ・
30年目 541万56円
非課税の場合-課税の場合
541万2573円-541万56円=2517円

どうですか?30年間ほぼマックスで恩恵を受けて、得をするのは2517円だけです。30年もお金を拘束された成果がたったの2517円…

これであれば、同じ年金用商品のiDeCoにした方が得です。
iDeCoなら、利益が非課税なのはもちろんのこと、掛け金は全額所得控除、財形貯蓄と同じように基本途中でお金をおろせません。

ちなみに、前回お話ししたS&P500やオルカンを、低めに見積もって4%で運用するとどうなるか…
毎月1.5万円を利回り4%で30年運用すると
1049万9100円
平均的な利回り7%なら…
1819万3155円 となります。

差は歴然ですね…

というわけで、私は財形貯蓄をやめました


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