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慶應義塾大学経済学部 自由英作文攻略法


こんにちは、仮面です。
今回は、慶應義塾大学経済学部の英語で毎年出題される、自由英作文の攻略法についてまとめた内容となっております。
自由英作文の配点は200点中90点となっており(某予備校の推定)、ここを攻略できるか否かが合格の鍵になることは言うまでもないでしょう。
是非、このノートを活用していただいて慶應経済に合格していただけますと幸いです。
なお、私自身慶應経済A方式には2回合格を頂いているため、非常に再現性の高いノートとなっている自信がございます。(一浪時はB方式で受験しましたが、補欠1点差で不合格となりました。)

※合格実績、及び現在通っていることを証明する学生証の提示を求める方は遠慮なくDMにまでお越しください。




慶應経済の自由英作文は、○○と○○○○が出来るかどうかが合格へのカギである。



では、具体的にどのようにその2点を意識して論述すれば良いのか、今年度実際に出題された問題を用いてこれから説明していきたいと思います。

Q 以下の設問(A),(B)の中から一つ選んで、問題文I~Ⅳを基にして、自分の意見を
解答用紙BのV欄に英語で論じなさい。注意点をよく読んでから書くこと。

(A) Should the Japanese government encourage companies and schools
to adopt remote work practices? Why or why not?

(B) Should the Japanese government take action to control the spread of disinformation? Why or why not?

今回は、実際に私が2024年度の入試で選択した、(A)を用いて説明していきたいと思います。

ここでまずポイントになるのが、基本的には賛成と反対、それぞれ別々の立場から書かれている題材を選択するとより書きやすいということです。
つまり、今回であれば、1つの文章に賛成・反対両方の立場を交えて書かれている偽情報を題材として選ぶより、賛否別々で書かれているリモートワークを題材として選んだ方が書きやすいということです。
この理由として、論理展開を容易に把握できることが挙げられます。
当然ですが、1つの文章に賛成・反対両方の立場をごっちゃ混ぜにして書いてある文章より、予め賛成の立場か反対の立場かわかりやすい方が容易に文脈を把握できますよね?
慶應経済の英語は、英語長文3題と日本語での文章読解に加え、この自由英作文を合わせて100分で処理しなければならない非常に時間的にタイトな試験形式となっているからこそ、題材の選択は非常に重要となってきます。
また、論理展開を容易に把握できることによって、引用部分の探索も効率よく行うことができます。(賛否別々に書かれているからこそ、自身の主張を補強する引用部分を探すのは容易になりますよね?これらがごっちゃ混ぜだったら、いちいち「この文章は賛成の立場で~」みたいな感じでわざわざ仕分けなくてはいけないわけですから、時間の無駄ですよね(笑))

そして次にポイントになるのが、タイトルの空所の1つ目である、要約です。
自由英作文で要約?と思う方も多いかもしれませんが、慶應経済の英作文ではこれが大事になってきます。
では何を要約するのかといいますと、ずばり本文です。
??? 「え?それだと結局本文の丸パクリになるじゃん」と思いますよね。そこでポイントになるのが、2つ目の空所である言い換えです。
ここまで来たら何を言い換えるのかはもうわかりますよね? ずばり本文中の文章です。
ここで注意すべきこととして、本文中の表現と同じ語彙を用いることは避けるべきということでしょう。(全く同じ文章や表現では文章の盗用とみなされ、経済学部の課題では厳しく減点されます、絶対にやめましょう。)
例えばですが、筆者が「With no stress or time wasted commuting, workers are happier and productive」と主張していたとします。
その場合、With no stress~→As workers feel less stressed, と言い換えたり、Workers are more productive→Worker's productivity is enhancing などというように言い換えましょう。(異なる語彙を用いて表現できた方が当然望ましいが、上記のように品詞を変えたり、句から節へ言い換える位でもまあ良いでしょう、というかあの制限時間で完全な自分の言葉がポンポン出てくるとは思えない。)

では具体的に説明しましょう。先ほど、私は(A)を題材として選択致しましたが、入試本番と同じく賛成の立場に立って記述していくと、以下のような答案が出来上がりました。

(A) In my opinion, the Japanese government should encourage companies and schools to adopt remote work practices. 
First of all, remote work is benefitial to save money for both employees and employers. According to Noah Fice (2023), the author contends that "Remote work means companies need less office space, for example. Companies can spend less on rent, utilities, cleaning, furniture, as well as reduced allowances for travel and housing, and employees can save costs for travel, lunch, andwork clothing thanks to remote work."
In this way, remote work plays an important role in saving costs for both workers and employers. 
On top of that, remote work would contribute to increasing worker’s productivity. Thanks to remote work, workers can work everywhere at their own pace. Therefore, workers do not have to feel as much stress as they work in designated office buildings.
Some argue that remote work would decrease the opportunity to interact with others.
However, this can be averted by communicating online. Therefore, this opposing opinion is illogical.
For the reasons stated above, the Japanese government should promote introducing remote work practices in many places.


理由の1つ目の部分についてですが、まず、According to Noah Fice (2023), the author contends that "Remote work means companies need less office space, for example. Companies can spend less on rent, utilities, cleaning, furniture, as well as reduced allowances for travel and housing, and employees can save costs for travel, lunch, andwork clothing thanks to remote work."
In this way, remote work plays an important role in saving costs for both workers and employers. の部分ですね。
ここは引用部分になりますが、これは大問1の4段落目の要約です。また、In this way, remote work plays an important role in saving costs for both workers and employers. の部分は、リモートワークに賛成の立場を示す筆者の見解を、自分の語彙で言い換え、総括していますね。
理由の2つ目ですが、On top of that, remote work would contribute to increasing worker’s productivity. という主張も6段落の内容の言い換え・要約です。また、その後に続く、Thanks to remote work, workers can work everywhere at their own pace. Therefore, workers do not have to feel as much stress as they work in designated office buildings. もまた、3段落の内容を言い換えているに過ぎません。

このように、各段落の要旨を正確に把握し、それを自分の言葉でまとめ上げ、言い換えることで慶應経済の自由英作文は攻略することが可能なのです。

最後に

当たり前のことかもしれませんが、慶應経済の自由英作文は長文の内容を十分に咀嚼することが出来なければ答案を完成させることはほぼ不可能です。
そのためには先述したコツを意識することは勿論大切ですが、まず第一に最低限の教養を身に着けることを意識しましょう。
ここでいう最低限の教養とは、社会問題に関して自分の頭で思考するということです。
現代社会には様々な社会課題が存在しておりますが、それらについて自分の頭で思考することができている受験生は果たしてどれほど存在するでしょうか。あくまで私の主観ですが、残念ながらそこまで多くないと感じます。
人種差別、経済格差、人権侵害、原子力発電の是非…果たしてどれだけの受験生がその内容を理解し、どれほど多くの知識を有し、自分の意見を述べられるでしょうか。
受験生という立場である以上、受験勉強とは直接関係のないこういった内容に関して学ぶことは難しいかもしれませんが、是非とも並行して学ぶことを推奨します。(遠回りかもしれませんが、そうすることで本質的な学力が身につくと私は思います。)

いかがでしたでしょうか。以上が慶應経済の自由英作文の攻略法でした。

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