日記28 散文散文散文

こんにちは。真人間です。

最近眠くて眠くてしょうがないです。
トイレで座っているときにも眠くて、目の前にある棚に置いた予備のトイレットペーパーに突っ伏していました。貝殻を耳に当てると潮騒の音が聞こえるって言うじゃないですか。トイレットペーパーの穴に耳を近づけたら何が聞こえるんだろうと思って。トイレが動いているゴウゴウという小さな音が聞こえました。私は無職だけどトイレは働いている。この家を建てた人が作った部屋の一室で送電所の人が働いて動いているTOTOのトイレに座って製紙工場の人が作ったトイレットペーパーに耳を当てている、無職の、俺。俺俺俺俺。何も生産しない俺。ただ眠くなっているだけの俺。

内職に圧迫されてバイト探しをしていません。もっと正確に言えば内職に圧迫されているのを言い訳にバイト探しをしていません。内職はこの世で一番社会的に意義の無いものをやっています。一般的な内職はシール貼りとか書類を封筒に入れるのとかをイメージされると思いますが、違います。本当に合法の中では一番意味がないやつをやっています。シール貼りはくっつけるべきものをくっつけているのに、私はくっつけるべきではないものをくっつけている。くっつける苦痛。やるたびに元気がなくなって、納期ギリギリで納品しています。早く辞めたいけど始めて2週間足らずで辞めたらなんかマズいかなって、分からないなって、それで送られてくる内職の山を見てどうしようかなって。ずるずる。

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