生存日記4-ジョジョ5部は面白れぇしプリキュアだって話

真人間です。※ジョジョの5部と3部の軽いネタバレがあります。

アマプラでちびちびジョジョを見ている。5部を見た。めちゃくちゃ面白かった。喋り方がジョジョっぽくなるくらいには好きになった。アニメは原作より比較的あっさりした絵柄で、全部で48話くらい。原作を読んでいないのでどこがカットされているとかは分からないけれども、話に「カットされたな」と思う不自然なところはなかったし、ボリュームもあって大変良かった。ちなみに5部にポルナレフが出てきたので次に3部を見始め、「これ5部のパクリじゃん」という意味不明なツッコミをしながら見ている。

3部を見て、いや3部も面白いが、3部を見てよりジョジョ5部の好きなところが浮かび上がってきたのでまとめる。

まず、戦闘シーンがいい。主人公がヒーラーもできるので、仲間たちがメチャクチャに攻撃を受けてる。そしてリーダーのブチャラティも応急手当（どころではないが。切断された腕くらいならくっつけられる）できるので、仲間たちは体のいろんな箇所が吹き飛んだり何発も銃弾を食らったりする。仲間たちも覚悟さえあれば自分で腕を千切ったり舌を切ったりできる。そんな覚悟したくないが、その覚悟がカッコいい。

相手のスタンドも強い。どう対処するのか、絶対勝てないだろという敵が出てくる。アホなキャラクターも戦闘のときだけはアホなりに勘が冴えるので、シンプルなスタンド能力を「頭」を使って応用していく戦い方がカッコいい。あと基本複数人で行動しているので、お互いのスタンドで力を合わせるところが良かった。（私がブチギレパスタと呼んでいるフーゴは、強すぎて作者都合で退場させられたらしい。）

次に基本的には敵は全員殺していくところがいい。3部は「少年漫画で殺人はダメ」なのか、「高校生が殺人するのはダメ」なのか、基本入院しそうな大けがを負わせ、再起不能（リタイア）扱いになる。女だとさらに歯をブチ折っただけでリタイア扱いになる。私はゲームをしていても敵を倒した後「復活しそうだから首を切り落としたい」と思うタイプなので、退院したらまた襲われるぞ！？と3部では気が気ではなかった。5部はギャングなのでとりあえず全部殺していく。主人公のジョルノはたしかかなり若かったが、ギャングだからセーフっぽい。

3つ目に敵も味方も、ギャングになるまでのバックグラウンドが簡単に紹介されており、好きになってしまうところがいい。ここでいう敵というのはディアボロではなく暗殺チームの話で、彼らは冷遇されており、ディアボロに一矢報いるという覚悟を決めている。ジョジョ5部は全体として「覚悟」の話だったと思う。特にプロシュート兄貴が有言実行してペッシが覚悟を決める回は特によかった。ジョルノたちも複数人なのだから全員で一気に殺しに行けとは思ったが、やっぱ少年漫画はそういうものではないんでしょうね。

4つ目にジョルノたちは仲間想いであることがいい。3部もそうだが、5部はより仲間を見捨てない感が強い。任務を遂行することが第一だと言いながら、結局仲間を助けに走る。カビのスタンドと戦っているときに、手を下げてはいけないのを分かっているのに思わずナランチャに手を伸ばしてしまうミスタや、初めてスタンドを発動するトリッシュはとても良かった。

5つ目にジョジョはほぼプリキュアであることがいい。な…　何を言っているのか　わからねーと思うが…ジョジョはプリキュアだ。私はプリキュアシリーズが好きだ。思春期メンタル激病み期にフレッシュプリキュアを見て、その真摯な”子供向け”作品に救われた。プリキュアは覚悟の話だ。プリキュアになれるから戦うのではなく、誰かのために生身でバケモノの前に立ちはだかる覚悟を持つものがプリキュアになる。絶対に守るという覚悟があるからプリキュアは強くなる。5部もそうだ。巨大悪であるディアボロを打倒しなければならないという覚悟、ピンチの仲間を絶対に助けるという覚悟、何度絶望的な目に遭っても立ち上がる覚悟、スタンドは魂（精神力）によって生まれるということ。プリキュアと同じ構図だ。プリキュアが好きな人はジョジョ5部を見たほうがいい。

あとバカ担当がミスタとナランチャで二人いるので、話自体は重いが話が重くなりすぎない。

ちなみに私はそりゃあジョルノやブチャラティもカッコいいのだが、ミスタが一番好きだ。ギャングなので普通に悪いこともする。ただ、自分が何か飲むときについでにナランチャも何か飲むか聞いたり、ピストルズの世話をしたりするときのママ感と、上記のように危険なのに反射的にナランチャに手を伸ばしてしまったり、自分が血まみれなのにヒーラーのジョルノに手当を頼むことなくブチャラティの様子を見に行くことを提案したり、無意識に仲間を優先してしまう感じが好き。あとピストルズが自我があって小回りが利くので、タッグ戦でわりとサポート役なのも好きだ。

ということで5部の感想でした。おそらく人間は初めて見たジョジョを親だと思うので、これからも私は5部が一番好きなんじゃないかなぁと思う。