ロボジョックス後書き第2回

ロボジョックス第二回の動画を作りましたが、いかがでしたでしょうか?ロボジョックスが好きになってもらえれば幸いですが、ソフトがちょっと値段が高いので見れないという人もいるのがちょっと残念。

しかしとても面白いので是非一度みてもらいたいです。

さてジョックス達について今回の動画で入れてないところというか、細かいんで動画の尺に含めなくても良いかなと思った点がこちら

【レーサー意識がとても強いジョックス達】

ジョックス達の合言葉「粉砕を!(クラッシュ&バーン)」がかつてアメリカのレーサー達の間で使われたいたのを監督が偶然聞いたことで映画にも登場しているのですが、ジョックス達の装備や立ち振る舞いなんかもレーサーを意識しているところが多いです。

まず装備がすごっくレーサー
ヘルメットもインナーもプロテクターも全部そうですし、プロテクターなんかモトクロスのやつを改造して使っています。

ちなみにまたNOTE書く前に酔ってTwitterで投稿してしまい
「ああ・・・長文になるからnoteで書かないと」と思って消したツイートに頂けた有難いお返事により、このヘルメットが「SHOEIのTF280」ということがわかりました。

というわけで僕もこのヘルメットを見つけたら「おおジョックスとおんなじだー!」と買って白くぬってみたいです。

【ロボジョックスの影響を受けたロボ】

さて、このマツモト14号はわりとファンが地味にいるロボットであり、あの十三機兵防衛圏のロボの元ネタでもあったりします(あれは名作ゲーム)




こうしてみるとやっぱり特殊なロボットだなと思います。
顔はないしアメリカンなんだけどスーパーロボットだしリアルロボットで、なんとも上手いことバランスを取られたデザインですね。

【ロボジョックスのアイディアはどこから生まれた?】

ロボジョックスには色々なロボット作品のテーマが含まれていますが、中でも多いのは日本生まれのロボット作品。

ゴードン氏はかつて「トイザラスにいった時に見つけた好きな作品からインスピレーションをうけた」と答えたことがありますが、それというのが、やはりロボテック・・・つまりマクロスのボックスアートだったようなのです。


つまりマクロスが最初にイメージとしてあったらしく、VF-1Jやアタックトマホークが出てくる巨大ロボットバトルものがやりたかったようですね。
(それで宇宙に飛び出してしまった)

後のインタビューでもやはり「ロボテックとか・・・」と言ってるので、一番影響を受けたのはこの辺りだと思われます。

しかし鉄人、ジャイアントロボなどの古き良きロボットが原体験にあるし、やっぱりトランスフォーマーも好き。日本のロボットの玩具も好きで集めていた、いわゆるオタクだからこそ、それが巨大ロボットになって、バチバチに戦うとなった・・・ってわけですね。これは逆にゴードン監督が相当沢山のロボット作品を見て来たせいです。

【脚本を担当したホールドマンとの喧嘩】

しかし脚本を担当したSF作家のホールドマン氏とは一部では「結構もめてた」と言われるくらい方向性が違かったらしく、ゴードン氏は大人もある程度楽しめる10代の子供向け作品を目指し、ホールドマン氏は子供もある程度楽しめる大人向け作品として作っていたようでした。

その結果、まぁハチャメチャな代物が出来上がり、股間チェーンソーが搭載されるようになったわけですね。


ただ晩年のゴードン監督はホールドマンとの喧嘩の逸話はちょっと盛り過ぎてて、じつはそんなモメてなかった・・・みたいなことを言ってるので、ジョークをやりすぎた可能性があります。

【当時あまり受けなかったロボジョックス】

ロボジョックスが受け入れられなかった理由は大きくわけて二つ。

・ストップモーショーン
・脚本

だと言われています。
このうち、やはり一番は脚本がわりと真面目に見ようとして期待していた人達を裏切った・・・という話は今も残っています。

というのもです、この時でも当然アメリカのオタクはロボテックを見て居たり、コアなマニアはガンダムとかボトムズも見ているわけです。

そこで「実写ロボット映画だー!」と思てみたら、股間チェーンソーだった・・・というわけでして、まぁそりゃ「裏切られた!」みたいになっちゃうこともあったでしょう。

これはガンヘッドの時にもあったわけで、実写ロボット映画だー!ワクワク!といって映画館に見に行った人が「裏切られた!」となったという話もやはり一部にあるので・・・

それが面白いことにアメリカであっても同じだった、というのはオタクはどこでも一緒だなと思っちゃいました。

しかし大半の人はそんな期待はしておらず、むしろ「バカげた映画だ」という感想が圧倒的・・・というのも、元々ロボット作品オタクが日本より圧倒的に少ないのがアメリカなので仕方なし。

【VHSのレンタル作品としてカルト化】

その後人気が出たのはVHSとしてのレンタルがはじまった時のこと。
ここでレンタルブームの中「ヤバい映画がある」として、劇場で見なかった層にも次第に広まり、B級カルト映画としての地位を確立していったと言われています。

その反応の多くは「SFバカ映画」的なレビューが圧倒的で、むしろその荒唐無稽さや唐突な下ネタ、残虐ネタなどがB級映画ファンのハートに響いてしまった・・・という結果を生んだようです。

つまり、当初ロボットオタクが望んだリアル系ロボットの進化版ではなかったガッカリ感は、この頃にはとっくに薄れ、B級映画ファン、そしてロボット好きな子供達がレンタルする映画となっていたようです。

とくに子供の頃ロボジョックスが好きだったというアメリカ人は散見しており、子供ほどこの映画がウケていた様子があります。

また、深夜にケーブルテレビで時々放送されることもあり、知名度がそれなりにあるカルト映画としてソフト面では良い成績を残していたと考えられます。

しかし、ブームは2000年代以降になると落ち着き、やはり多くの人達から忘れ去られていったようですね。

【パシフィックリムで掘り起こされたロボジョックス】

ところが、あのパシフィックリムが登場した時、ネット上では一斉に
「ロボジョックスだ!!」という大合唱が起き、それを見た人々が「ねぇ?ロボジョックスってなに?」と、その存在が明るみに晒されることとなりました。

なにせレンタルビデオとしてはカルト的な人気があったせいで、大人の映画オタクやロボオタク達はロボジョックスを見てきたのですから。

そこで、今度はパシフィックリムが「ロボジョックス」と呼ばれるようになった・・・まぁロボジョックスがトランスフォーマーと言われていたようにですね。

この件が切っ掛けで再び注目を浴びたロボジョックスはブルーレイを発売していたりします。








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