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気づいたこと

私の好きの根元にある尊敬だとか、憧憬だとか、そういうものって多分恋愛からうまれるものじゃないんだって気づいたの。

だって初めて会って、何を話したって、私この人のどこを好きになればいいのか分からなかった。

この人のどこを尊敬すればいいのか分からないのに、この人のことを好きになれるかどうかなんて分からなかった。

優しいとか、かっこいいとか、背が高いとか、そういうのって後付けの理由でしか多分なくって、もっと内面的な何かに惹かれて私は恋をしてきたんだろう。

これまで焦がれてきた人たちは、それぞれが、私が持ち得ない何かを持っていた。私が私自身にあって欲しいと思う理想を生きていた。

私はきっと、自覚しているよりも自分のことが好きで、大事で、可愛いからさ、自分が好きじゃない人と一緒に過ごすことがどうしても自分の何かを削っているようにしか思えなかった。

自分が興味のない人と過ごす時間も、食べるご飯も、なんでこんなに楽しくないんだろうって思ってしまった。

時間が過ぎるのがあまりにも遅くて、次の話題を必死に探して、たった数十分で分かるはずのないその人の人となりをそれでも分かろうと努力しているふりをして。

こんなにも意味のない時間に、私が払っている対価が見合わないと思ってしまった。

家庭が欲しいんじゃないんだ、子供が欲しいんじゃないんだ。だって私1人でだって楽しく生きていけるよ、金銭的にも、精神的にも。

そうじゃなくて、好きな人とだから、お揃いの指輪が欲しいの。一生一緒にいられる約束をしたいの。一緒に暮らす権利が欲しいの。死ぬまで同じテーブルでご飯を食べたいの。

だからもういいか、無理して恋愛しようとしなくても。好きな人を作ろうとしなくても。

いつかまた、性懲りも無く好きな人ができたときに、今度こそ確実に私のものになるように、自分のことを、大事に大事に磨いていこう。


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