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シェイクスピアの『十二夜』における「男装」の意味(4)-ヴァイオラの男装は女性解放を意味するのか?
『十二夜』における「男装」考察
『十二夜』における「男装」考察シリーズの最後として、「女性の男装は女性解放を意味するのか?」を分析しましょう。答えはNOですが、なぜNOなのでしょう。
男装の下の女性性
ヴァイオラは、服装は男であっても服の下には常に女性性を保持していました。彼女は、オーシーノに向かって言いました。「僕の父に娘がいて、ある男性を愛しました。/ ちょうど、僕が女だったら
シェイクスピアの『十二夜』における「男装」の意味(2)-セックスとジェンダーと服
「変装」
大学時代、シェイクスピアを読んで、「変装」(disguise)に驚きました。というのも、男性の服を着ただけで、誰も彼もがその女性を男性だと思うのですから。そんなに簡単なことなのでしょうか。と思いつつも、先生に突撃して「変だと思います!」という勇気はありませんでした。
実は私はシェイクスピア劇が専門ではないので、長い間、そのことを特に研究することもなく、過ごしてきましたが、大学