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ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないBD(ビルディバイド)2

コンコン、ガチャ

「お兄ちゃんまだ起きてる?」

「ごめんね。こんな時間に。今日のこと謝っておこうと思って」

「どうしても外せない用事があったっから、お兄ちゃんに強いサフィロス作ってあげられなくて本当にごめんね」

「ううん気にするよ。だってお兄ちゃんいつも私のデッキ楽しみにしてくれてるもん。私だって頑張っちゃうよ」

「D.I.V.E.のデッキ検索も考えたんだけど、お兄ちゃんにはやっぱり私のサフィロスを使ってもらいたかったから」

「でも大丈夫。明日からはちゃんと作るからね」

「別にサフィロス考えるの面倒になったとかそういうわけじゃないよ!本当だよ!」

「どっちかっていうと……ウフフフフッううん、何でもない、何も言ってないよ。もぉ、本当に何でもないったら」

「あ、そうだ!今日の福岡SGどうだった?いつもと環境が違ったみたいだけど」

「そっか…よかった。環境に合わなかったらどうしようって思ってたんだけど、これでひと安心ね」

「もうっ!そんなの気にしなくていいよ。家族なんだから…ね?」

「竜人王のテリトリーを開いたり、竜をスタンドするか自分をスタンドするか、私のとりえってそれくらいしかないし…」

「それにお兄ちゃんはいつも私のデッキを楽しそうに使ってくれるんだもん、私だってがんばっちゃうよ」

「……ところでお兄ちゃんさっき洗濯しようとして見つけたんだけど、この真夏の祭典テリトリー、誰の?お兄ちゃんのじゃないよね?」

「誰の?」

「あー!分かった!カタリナさんのPTでしょ。匂いでわかるもん!」

「……それで、なんでお兄ちゃんが持ってるの?」

「ええっ!?お兄ちゃんデッキ忘れたの!?そのときに借りたって―――大丈夫なの?」

「うん。うん。うん。うん……そっかぁ大したことなくてよかった」

「(あのPT。カタリナさんのだったんだ。ちょっともったいないことしたな。こんなことならそのまま洗濯機に入れちゃえばよかった)」

「あ!ううん何でもないよ。ただのひとりごとだから」

「……そういえばお兄ちゃん最近帰りが遅いよね。―――鏡花水月に出張?あー、あの大人しそうな三姉妹で一人だけ称号が違う人でしょ?知ってる」

「でもあの人って大人しいっていうより、増えるよね。あんな人と話してたらお兄ちゃんまで増えちゃうよ?」

「ーーーお兄ちゃん…昔は私の話ちゃんと聞いてくれてたのに…最近はあまり聞いてくれないよね」

「…それに私とも遊んでくれなくなったし…大会に行くのもカタリナさんと一緒に行こうっていうし…」

「ーーーあんな人!!!!どうせお兄ちゃんのこと何もわかってないんだから!!!!」

ガシャーン!

「お兄ちゃんのことを世界で一番わかってるのは私なの!!!!他の誰でもない私!!!!」

「あ…ご、ごめん。どなっちゃって。お兄ちゃんがショット以外で対象に取られないのは昔からだもんね。わかってるよ」

「それはそうと今日のSGどうしたの?……そっかアンスラーグで参加したんだ。ヴォルガネ渡しとけばよかったね」

「それで優勝したの?フーン、アンスラーグで優勝したんだ……?」

「くんくんッ!……やっぱりあの"女"の匂いがする」

「お兄ちゃんの嘘つき!!!!」

ガタガタ!ガシャーン!!

「ねー。どうしてそんな嘘をつくの?お兄ちゃんいままで私に嘘ついたこと一度も無かったのに!!!!」

「そっかぁ…ほんとは春光の音楽会で参加したんだ。へぇぇぇ~、フィニッシャーにしてもらったの?……それはよかったね!!!!」

ガン!バリリン!!

「お兄ちゃんは対象に取られないから、PSIや音楽会ミラーに強いのはわかってた。でもお兄ちゃんもきっといつかサフィロスをわかってくれるって思ってたからずっと我慢してたんだよ?」

「―――それなのに私に隠れて音楽会うわきってどういうことっ!?信じられない!!!!やっぱりあの女がいけないのね!!」

「布教とか言ってお兄ちゃんにすり寄ってくるけど、結局は白の他人じゃない!」

「あんな奴にお兄ちゃんを渡さない……。渡すもんですか……!たとえエナジーを1枚裏にせず回収されてもまた始末すればいいんだけだもんね」

「……え?どういう意味ってそのままの意味に決まってるじゃない?お兄ちゃんにすり寄ってくる意地汚い女どもクラウディアやイシュタルテはみんなもう環境この世にいないのよ?」

「ほら。私の手嗅いでみて。ちゃんと綺麗にしてきたからあいつらの匂い全然しないでしょ?」

「うん、そうよ今日お兄ちゃんのデッキを作れなかったのは邪魔な女を片づけてきたから」

「だってぇ…あんなのいらないもん。お兄ちゃんのそばにあんなのがいたらお兄ちゃんが腐っちゃうわ」

「お兄ちゃんのテリトリーを開けるのは私だけ。私だけなの。お兄ちゃんは観測者なんて使わず私だけ使ってればいいの。それが最高の幸せなんだから」

「……どうして…どうしてそんなこと言うの?お兄ちゃんはそんなこと言わないっ!!!!私を傷つけること絶対言わないもん!!!!」

「そんなのお兄ちゃんじゃない!!!!」

ガッシャン、バリリリンッ!

「あーそっかー、シールド展開を持ってないから音楽会使ってるんだー。だったら今後はBOX予約しないとー」

「あ…でもシールド展開を使いたいってことは頭の中がPSIに毒されてるんだよね。どんどんあいつらに毒されていくんだ……」

「じゃあ…超常を禁止にしてあげなくちゃね?」

おわり

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