GTRACINGのスピーカ付きゲーミングチェア(GT890Y)のBluetoothレシーバをAPT-X対応品に交換する

椅子のスピーカーを活用したい

GTRACINGのスピーカ付きゲーミングチェアを使ってます
椅子自体には不満がなく、スピーカもついていて、横になりながらムーディな音楽をようつべで流したりして便利に使ってましたが、最近不満が出てきました
それは、PCと椅子はBluetoothで接続するのですが、音声の遅延が大きくて、結構気になるのです(主にゲーム的な意味で)
たとえばオメガラビリンスライフのような反射神経をある意味使わないタイトルですら気になります。なのでゲームではほとんど使いませんでしたが、APT-Xなる低遅延技術があると知りました
これは試さないとと思い、APT-X HDに対応したBluetoothのトランスミッタとレシーバをポチったところから始まります

なぜかうまくいかない

Bluetoothのレシーバを椅子に付属しているものから、自前のものに交換しようとしたとき、何も考えていませんでした。新しいレシーバのピンジャック端子に椅子からのミニプラグをつなぐだけでしょ、と
いざやってみると、音は出ているものの、スピーカの右側のみ、しかもくぐもった音、ボーカルを消してカラオケにしたような音です
いくらなんでもこれでは厳しいです

今のところ、どこに原因があるのかさっぱりです。イージーなミッションのはずが意外と違うようです
トランスミッタ、レシーバを新しく買っていたのでそれぞれ疑いました。配線を替えてみたり、スマホから送信してみたり、何も変わらず
ググってみると、同じ症状に出会っている人が数人(日本人だけでなく英語圏の方も)おりましたが、皆、諦めて笑、終わっていました
私も彼らと同じ運命をたどるのでしょうか

もう少し粘ってみます

伝家の宝刀、切り分け開始です

  • 椅子から出ている3.5mmミニプラグはどうみても普通です。端子が4分割されているので4ピン仕様に見える

  • 新レシーバは付属のケーブルから3ピンしか使ってないと推測されました。要するにミニプラグを使う普通のよくあるCTIA規格ってやつです

  • 新トランスミッタから標準レシーバをペアリングしてみると音は鳴るので新トランスミッタは関係なさそう

  • 右スピーカのみ、かつ、音がおかしいとはいえ、音は何やら出ている。つまり普通に音声信号を流せれば良いはず

  • 椅子の標準レシーバを経由しない限りまともに音が鳴らない。さりげなく、この子はGTRACINGの椅子専用品です

総合すると、問題点はBluetoothのトランスミッタレシーバではなく、この椅子のミニジャックプラグの配線が特殊なのではないかという疑惑がわいてきました

こうなりました

結論からどうぞ

つないだ図

上がBluetoothの新レシーバで、画像の下の切れてるところから椅子につながっています
間にある線がむき出しのゴツい1ペアの物体は、ミニジャックプラグの配線を自分でできる優れものです。アマゾンでゲット

んで、吹き出しに書いてあるとおり、受信機側はL、R、GND、N/A(実際はGNDだと思いますが)です
椅子側は、画像上ではL、L-、R、R-ですが配線グッズの裏表があるため、実際はR-、R、L-、Lになります(GTRACING独自の規格でしょうか)
なお、L-とR-はGNDから二股しています
これで繋いでみると、両方のスピーカからちゃんとした音が鳴りました(パチパチ

何が起きていたのか

椅子のピンジャックの規格と新Bluetoothレシーバの規格が異なっていたため、新レシーバのLとRを、椅子のR-とRに繋いでいたことになり、スピーカの右側しか音がならず、しかもおかしな音(位相相殺と言うようです)が鳴っていたと思われます

当初の目的だった、音声の遅延は、ほぼ気にならないくらい改善し、オメガだけじゃなくてエグゼリカ(シューティング)もできるようになりました
予想外にラッキーだったのは、これまで、標準のレシーバではSBCという規格に対応していたようですが、それがAPT-X HDになると、音質が上がったように感じています。そのため、これまでモニタのスピーカを使っていたのが使わなくなり、オーディオは椅子任せになりました
寝る前にレシーバとヘッドフォンアンプ(後述)の充電が日課になるのは仕方がないというものです

蛇足ですが

自前のBluetoothのレシーバでは音量MAXでも音が小さいという事象も起きました。レシーバがイヤフォン用だからでしょう。追加でヘッドフォンアンプをゲットしました。やはりアマゾンで。プライムは速いのよー

今回出てきた登場人物はこんな感じです

それでは


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