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夢を実現できる子に〜クリス・コルファーのおばあちゃん

作家になるという大きな目標を掲げた、7歳のクリス少年。
夢がかなうまで頑張りぬいた陰には、おばあちゃんの存在がありました。

しかし、前回のこの記事のように、その教育は非常に厳しいものでした。
クリスさんが、くじけないで喰らいついていけたのは、なぜなのでしょうか。
インタビューを見てみましょう。

僕のチアリーダー

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(画像は、ドラマ「glee」より)

クリス:祖母は、僕が大人になるための最高のチアリーダーでした。
彼女は、僕に「自分を信じる」ということを教えてくれたのですが、それは、子どもに与えることのできる最大の贈り物だと思います。
たとえ、その子の夢が必ずしも、実際に役立つとは思えなくても、です。

僕は、祖母の家の裏庭で一緒に座って、何時間も何時間もおしゃべりしたものです。
祖母がたばこを吸いながら銃を磨いている間に、僕がどうやってゴールにたどり着いたらいいかという人生のゲームプランを、二人で考えたりしていました。

ー クリス・コルファー 2019.10.15 Advocate.com インタビューより

My grandmother was my biggest cheerleader growing up.
She made me believe in myself, and I think that’s the greatest gift you can give a kid, even if you don’t necessarily believe their dreams are practical.
I used to sit with her for hours and hours on her back patio and talk. We’d make game plans of how I was going to accomplish my goals while she smoked and polished her guns.

煙草に、銃…。
ただ者ではなさそうなおばあちゃんですが、どんな夢であろうと「自分を信じる」ように教えてこられたのですね。
いじめにもあっていて、外で友達と遊ぶことはほとんどなかったというクリスさん。妹さんの世話で大変なご両親に代わって、おばあちゃんが相手をしてくれていたのでしょう。

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無理だと思えても

クリス:僕はとても幸運でした。なぜなら、僕のことを馬鹿みたいにひたすら信じてくれる祖母がいたからです。
祖母は、言ってくれました。
「おまえは、これをやるために生まれてきたんだからね。きっとかなうさ。きっとかなうよ。」と。

トム・ビリュー氏:それは、作家のことなの?それとも、俳優のこと?

クリス:両方ですね。本当に彼女は「どんなことでも、やろうと思えばできる」と、思わせてくれました。
前にもお話ししたことがあるのですが、こういうことは、子どもに与えることのできる最高の贈り物だと思っています。
たとえ、それが実現できそうには思えなかったとしてもです。
(つづく)

作家と俳優の両方!
不可能に思える夢でも、「できるよ」と励ましてこられたのですね。
失読症の疑いがあり、おそらく学習面でも引け目を感じ…。
友達からも否定されるなかで、このおばあちゃんの言葉がどんなに心強かったことでしょうか。

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まさか、できるとは

祖母は、何年も経ってから言ったんですよ。
「まさか、お前に全部できてしまったなんて、信じられないよ。励ましはしたけど、本当にやり遂げるとは全く思わなかったね。」と。

トム・ビリュー氏:でも、君はやり遂げたね。

クリス:それで、僕は「ええと…ありがとう。全てうまく行ったのは、おばあちゃんが僕にすりこんでくれた『思い込み』のおかげだよ。」と言ったんです。
(つづく)

なんと、おばあちゃん自身は、クリスさんの夢がかなうとは思っていなかったんですね(笑)
それをやってしまったクリスさんもすごいですが、根気よく励まし続けてくれたおばあちゃんのおかげですね。

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「思い込み」の勝利

トム・ビリュー氏:こんなに成功できたのは、君のどんな性質のおかげだと思う?

クリス:それは、「思い込み」の激しさでしょうね。
先にお話ししたように、成功できたのは、祖母のおかげだと思っています。彼女は、本当に僕に思い込ませたんです。僕の目標の一つ一つが…目標の一つ一つがすべて、可能なんだと。
そして、僕が祖母を信じたのは、子どもの頃に祖母がそうしてくれたからです。
それが、まさしく、僕が成功できた要因だと思っています。

ー クリス・コルファー 2019.11.12 対談「インパクト・セオリー」
https://youtu.be/bFIdD57Xz84

クリスさんが考えるには、「思い込み」が激しい性質に加えて、まだ子どもだったからおばあちゃんを信じることができたのだと。
小さいころの接し方というのは、やはり大切なのでしょうね。

うちの子は、残念ながらもう成人してしまいましたが、今は就活で、迷ったり自信をなくしたりと、辛い時期みたいです。
自分の限界が見えてくる「大人」であると同時に、その限界をまだまだ越えられる「若者」でもある時期。
「できるよ」「大丈夫」と声をかけながら、見守っていきたいと思います。

そして、自分もまだまだだと思っていたいですね!