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【ウィッグ初心者必読】プロが教えるウィッグの上手なつけ方講座!

ウィッグを初めて購入した時に1番悩むのが、「正しいつけ方」に関してではないでしょうか?

「せっかく奮発してウィッグを買い、これから素敵なヘアスタイルになれると思っていたのに、どうにも上手くつけられない」ウィッグ初心者の方には本当によくあることです。

購入時に一応説明はされているものの、一度聞いたくらいではなかなか覚えられないですよね。

この記事では、そんなウィッグ初心者のあなたに、元カツラメーカー勤務・現美容師の私が正しいウィッグのつけ方を解説していきます。

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ウィッグの大きさによってつけ方は違う

ウィッグには「既製品ウィッグ」と「オーダーメイドウィッグ」の2種類がありますが、どちらのウィッグであろうとつけ方自体は変わりません。

しかしウィッグの大きさによって、そのウィッグの正しいつけ方は変わってきます。

ウィッグの大きさの種類は、
・基本的な適正サイズ
・小ぶりな手のひらサイズ
・大きめなフルキャップ

に大別することができ、それぞれに正しいつけ方があります。

順番に解説していきます。

基本的な適正サイズの正しいつけ方

ウィッグのベースの縦の長さが約180㎜前後であり、ベース自体が逆三角形の形をしているウィッグであれば、基本的な適正サイズのウィッグです。

このウィッグは基本的にストッパーが前後左右に4個付いています。

取り付け時はこのストッパーの位置がズレないように付けることがポイントです。

・生え際から指2本分空けた頭の中心線に合わせて前のストッパーを留める
・鏡でチェックしながら左右のストッパーの位置の高さを水平にして留める
・3箇所のストッパーがしっかり留まっていて、全体にズレがなければ、後ろを留める

手順としては以上となり、その後ブラシを入れていきます。

手のひらサイズのウィッグの付け方

ベースの縦の長さが約180㎜以下であり、ベースの形が細長い形状のものや、頭頂部などの気になる箇所だけをカバーする目的のウィッグであれば手のひらサイズに大別できます。

このサイズはストッパーが2~3個の場合が多く、適正サイズのウィッグの付け方とは違い、分け目や頭頂部の気なる箇所に合わせて着用しましょう。

分け目用のウィッグであればストッパーは前後で2個付いているので、分け目のある生え際から指1本分を空けて前のストッパーを先に留め、分け目に合わせて後ろのストッパーも留めます。

頭頂部用のウィッグであればストッパーが3個付いている場合が多く、前側のサイドに2個と後ろに1個付いています。

この場合は生え際から指3~4本分を空けて、サイドのストッパーが鏡で見た時に水平の位置になるように留めます。

両サイドのストッパーがズレないようになっていることを確認したら、その位置で後ろのストッパーを留めてブラシを入れ馴染ませます。

大き目なウィッグの取り付け方

ベースの縦の長さが約180mm以上であり、横の長さも縦の長さと同じかそれ以上のサイズのウィッグは大き目のフルキャップです。

このサイズのウィッグは4~5個ストッパーが付いている場合が多いです。

まず、鼻を通った正中線上から指1本分の位置で前のストッパーを留めます。

大き目のウィッグはサイドのストッパーの位置が耳の上あたりになりますので、その位置で両サイドが水平になるように鏡で見ながら着用しましょう。

ストッパーが4個の場合は後ろを適正サイズのウィッグと同じように留めます。ストッパーが5個の場合は後ろの両サイドに2個付いていますので、左右をそれぞれウィッグにズレがないのを確認してから留めましょう。

その後、全体的にブラシを入れて馴染ませます。

意外と大事なブラシの入れ方

ウィッグはブラシの入れ方によって、いかにもカツラをつけているように見えてしまうこともあります。ウィッグは地毛の扱い方とは違う部分もありますので、しっかりとブラシの正しい使い方を覚えておいた方が良いですね。

ウィッグの場合は静電気除去ブラシを使う

地毛と違ってウィッグに植えられている毛には、いくつか種類があります。近年は人毛のウィッグよりも人工毛ウィッグのシェアが多い上、人工毛自体にも多くの種類があります。

低品質なウィッグのなかには静電気の起きやすいものも多く、せっかく綺麗にウィッグを取り付けられても、静電気によって毛がパサパサに見えてしまうことも。

冬場などの乾燥する時期だと、高品質なウィッグであっても同じ現象になることはありますので、どんなウィッグであってもウィッグ用の静電気除去ブラシは1本あった方が良いですね。

ブラシでの馴染ませ方

ウィッグを取り付けた後、地毛とウィッグとの境が見えてしまうとかなり不自然になってしまいます。

ポイントは取り付けた後にまず、ブラシをウィッグから地毛まで上から下にまっすぐ入れることです。

その後に後ろに流して毛の流れを作るようにするだけで、ウィッグと地毛の境が見えなくなり、かなり自然に仕上がります。

前髪を上げるスタイルにしたい時なども同様で、前髪を上げる前に一度前髪を下ろしてから上に上げるようにしましょう。ウィッグと地毛の境が見えなくなって。自然な仕上がりになりますよ。

ストッパーの留め方

ウィッグ初心者にありがちなのが「ストッパーが上手く留まらない」という状態。ウィッグがグラグラしてしまって安定しないのであれば、ストッパー自体の留め方が間違っている可能性が高いでしょう。

多くのストッパーは小さなクシ状になっていて、そのクシの部分に地毛をしっかりと噛ませてあげられるかがポイントです。前後左右のストッパーの位置が正しいことを確認した後、ストッパーのクシの部分を頭皮に対して垂直に立たせます。ウィッグの位置が動かないように注意しながら、そのままの位置でクシの部分を地毛のなかに滑り込ませるイメージでストッパーを寝かせましょう。そのままストッパーの両サイドを抑えて、「パチッ」という音が鳴ればしっかりと留まっている状態です。

手先の器用さに自信がない人は多少練習が必要ですので、上手くできない場合は鏡で位置の確認をしながら何度か挑戦してみてください。

ドライヤーは極力使わない

特に人工毛のウィッグであれば、取り付け後のドライヤーはあまりおすすめしません。人工毛自体が熱処理によってヘアスタイルを形状記憶させていますので、ドライヤーの熱によって形状記憶がとれてしまう懸念があるためです。

取り付け後にヘアセットの目的でドライヤーを使ってしまうと、引っ張る力によって取り付け位置にズレが生じますし、ストッパー箇所の地毛への負担にもつながります。

もし、ウィッグを洗った直後に緊急で着用しないといけないような場合であれば、ウィッグ用の台座に乗せてからドライヤーで軽く乾かし、取り付けてブラシを入れ、自然乾燥させるようにしましょう。

意外と多い付け方の間違い

ウィッグの取り付け方の間違いとして実際に多いのが、「前後左右のつけ間違い」です。本来は後ろになるはずのストッパーが前になっていたり、サイドになるはずのストッパーが後ろになっていたりと、前後左右の向きが間違っていることが多くあります。

ほとんどのウィッグにはベースの裏側にタグが付いていて、そのタグが付いている箇所が後ろです。タグの位置をしっかりと確認してから、取り付ける習慣をつけておくといいですね。

まとめ

ウィッグには色々な種類のものがありますが、大きさによってつけ方が変わるということを理解していれば、どんなサイズのものでも上手につけることが出来ます。1番大事なのは慣れることです。

初めてウィッグを購入した時は、どんな方でも最初から上手につけることは難しいものです。最初は上手くつけられなくてイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、せっかく買ったものですし、根気よく使いこなせるように頑張ってみてください。

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<ライター>ダイゴ
元カツラメーカー勤務、現・美容師のライター。これまでと現在の経験を活かし、ウィッグに関する有益な情報を紹介していきたいと思います。

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