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ウィッグの種類にはどんなものがある? 素材別の特徴とは

ウィッグに使用される毛は大きく分けて、本物の人の髪を使用した人毛、合成繊維で作られた人工毛、人毛と人工毛を混ぜて使用したミックスの3タイプあります。それぞれ特徴や使い勝手が違うため、何も知らずに購入してしまうと思わぬ後悔をしてしまうことも。そこで今回は、ウィッグに使用されている素材について解説していきます。


人毛ウィッグの特徴や価格相場は?

人毛ウィッグの特徴

人毛ウィッグは、人間の本物の髪を使用して作られるウィッグです。人の毛を使用しているので、見た目や質感も自然なのが最大の特徴。自分の髪の毛のように、ドライヤーやヘアアイロンによるヘアセットやカラーリングなどを気兼ねなく行うことができます。

人毛ウィッグのメリット

◆見た目が自然
人毛を使用しているため手触りや質感が自然で地毛にもなじみやすく、ウィッグを装着していることに気付かれにくくなります。
◆カラーリングやパーマなど地毛と同じヘアアレンジができる
化学繊維とは違い、カラーリングやパーマといったヘアアレンジも行うことが可能です。自然にオシャレを楽しむことができます。
◆市販の洗髪料を使用可能
ウィッグといっても人の髪の毛なので、一般的な市販のシャンプーなどでお手入れができます。ウィッグ専用のシャンプーなどを買う必要はありません。

人毛ウィッグのデメリット

毛質に個体差がある
人の髪を使用しているので、髪質や色合いに個体差があります。場合によっては不自然に見えてしまう可能性も否めません。
◆価格が高い
製法にもよりますが、人毛ウィッグの価格相場は5万円〜と非常に高価。気軽に購入するのは難しくなっています。
セットを保つのが難しい
地毛と同様に時間の経過とともにヘアセットが崩れやすく、ヘアスプレーなどによるキープが必要になります。
時間の経過で褪色しやすい
人毛ウィッグは時間の経過とともに色があせてしまうため、適度にカラーリングを行う必要があります。

人毛ウィッグの寿命

人間の髪は定期的に生え変わるため普段あまり意識をすることはありませんが、実は非常にもろいものです。人毛ウィッグの寿命は2年~4年程度といわれていますが、枝毛の発生や褪色などによって、2年を待たずして買い替えとなるケースも少なくありません。

人毛ウィッグの価格相場

人毛ウィッグの価格は、安くても5万程度で高いものでは数十万円となるものもあります。ただし高いウィッグの場合はアフターフォローやメンテナンス料金が含まれていることもあるため、事前に確認しておくといいでしょう。

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人工毛ウィッグの特徴や価格相場は?

人工毛ウィッグの特徴

人工毛ウィッグは、ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維(合成繊維)を使用したウィッグを指します。化学繊維は耐久性に優れ、ウィッグのヘアスタイルを整えやすくスタイリングも保ちやすいのが特徴です。また、価格も安価なものが多く、気軽にウィッグを楽しむことができます。

人工毛ウィッグのメリット

ヘアセットしやすく長時間キープ可能
化学繊維は形状記憶性があるため、ヘアセットがしやすくスタイルを長時間キープすることができます。
色あせが起こりにくい
人工毛ウィッグは人毛とは違い経年による色あせが起こりにくくなっています。購入時の色合いを保つことができるので、しっかりとお手入れをすれば長く使うことも可能です。
濡れても乾くのが早く、洗う時間が短縮できる
ウィッグを長く使用するうえでお手入れは欠かせません。化学繊維は乾くのが早く、お手入れに掛ける時間を短縮することができます。
価格が安い
人工毛ウィッグは1,000円~5,000円程度で買えるものがほとんどで、手軽に手に入れることができます。また、若者向けの商品が多いため、デザインもオシャレなものが多く販売されています。

人工毛ウィッグのデメリット

化学繊維特有のテカリ
人工毛ウィッグは人毛と比べると化学繊維独特のテカリがあり、不自然に見えてしまうことがあります。
静電気がおきやすい
人工毛ウィッグは、いわば化学繊維の束なので静電気が起きやすく毛先がチリチリとしやすくなっています。冬場やマフラーなどを着用する際は注意が必要です。
一部ウィッグではアイロンやドライヤーが使えない
人工毛ウィッグは商品によって、耐熱性に大きな違いがあります。耐熱性がない人工毛ウィッグの場合、ヘアアイロンやドライヤーを使用することができません。
濡れると水をはじくため不自然に見えることも
ナチュラルな髪の毛と違い化学繊維は水をはじいてしまうため、濡れる場面では不自然に見えることもあります。
専用の洗髪料が必要
人工毛ウィッグを洗う際は、化学繊維用のシャンプーを使うことが推奨されています。一般的なシャンプーではベタついてしまう恐れがあるため注意が必要です。

人工毛ウィッグの寿命

人工毛ウィッグの寿命は毎日通年で使用して1~2年ほどといわれています。ただし、ケアを放置してしまうと1年たたずに使えなくなってしまうこともあるため、欠かさずお手入れを行うことが重要です。ウィッグを買い替える目安としては「毛が傷んでいる」「ウィッグの色が変化してきた」「毛が抜けてしまいボリュームが足りなくなってきた」というものが挙げられます。

人工毛ウィッグの価格相場

人工毛ウィッグの相場価格は1,000~5,000円ほどです。繊維の質、毛量、長さによって値段が変わります。化学繊維を使用した人工毛ウィッグは、テカリなどによってどうしても不自然に見えてしまうことがあります。そのため、値段ではなく自然に見えるかどうかという点を意識して選ぶようしましょう。

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人工毛ウィッグ、耐熱性と非耐熱はなにが違う?

人工毛ウィッグには耐熱性のものと非耐熱性のものがあります。この違いはウィッグを使用していくうえで非常に重要です。購入前にこの二つの特徴について知っておきましょう。

耐熱性ウィッグの特徴とは

耐熱性ウィッグは熱に強く、ヘアアイロン・ドライヤー・コテなどの使用が可能なウィッグです。耐熱温度はメーカーや商品によって変わりますが、160℃~180℃が多くなっています。ヘアアレンジの幅も広いことや、耐熱コーティングによってくしの通りがよく、毛が絡まりにくいというのが大きな特徴。見た目も人工毛ウィッグの中では自然になりますが、非耐熱ウィッグよりも価格は高くなります。

非耐熱性ウィッグの特徴とは

非耐熱性のウィッグは熱に弱く、アイロンやコテを使用することができません。ムースやスプレーなどで固めるといったアレンジは可能なので、コスプレやステージ用などとして使われることが多いです。価格はウィッグの中でも安くなっていますが、耐熱ウィッグに比べて静電気が発生しやすく毛が絡まりやすいため扱いには注意しましょう。

耐熱性ウィッグと非耐熱性ウィッグの確認方法

メーカーを確認
ウィッグ自体にメーカー名が記載されているものであれば、そのメーカーのホームページなどを確認するのが確実です。

毛を一本抜いてアイロンなどで熱する
ウィッグから毛を一本取り、実際にアイロンやコテで熱してみましょう。簡単に毛が縮れてしまう場合は非耐熱性ウィッグとなります。

見た目で判断
耐熱性ウィッグは熱に耐えられるようにコーティングが施してあるため、非耐熱性ウィッグに比べ不自然なテカリが少なめです。あまりウィッグを見慣れていない場合は見極めが難しいかもしれませんが、ある程度は見た目で判断することもできます。

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ミックスウィッグの特徴や価格相場は?

ミックスウィッグの特徴

ミックスウィッグは、人毛と化学繊維を混ぜて使用したウィッグを指します。人毛と化学繊維がミックスされることにより、「自然な見た目でありながら、スタイルの保持がしやすくお手入れも簡単」という人毛ウィッグと人工毛ウィッグのいいとこどりになっています。

人毛と化学繊維の割合は製品により様々ですが、人毛が多い場合は人毛ウィッグに近い性質、化学繊維が多い場合は人工毛ウィッグに近い性質となります。ただし、割合がどちらかに傾きすぎるとミックスウィッグの特徴でもある「両者のいいとこどり」が損なわれてしまうため購入の際は注意しましょう。

ミックスウィッグのメリット

人毛ウィッグに比べて価格が安い
人工毛に化学繊維を混ぜているため、人毛100%のウィッグよりも価格が安くなる傾向にあります。ただし、毛量や製法によって価格が異なるため購入の際はしっかりと比較するようにしましょう。
自然な見た目
人毛が混ざることにより、化学繊維独特の質感が抑えられ自然な見た目に仕上がります。
スタイルが長く続く
化学繊維が入っているため、人毛ウィッグよりもヘアスタイルを保ちやすくなります。シャンプー後もスタイルが戻るため、カールやウェーブも気軽に楽しむことが可能です。

ミックスウィッグのデメリット

カラーリングやパーマができない
化学繊維が入っているため、カラーリングやパーマによるヘアアレンジは難しめ。スタイルにこだわりがある場合は、オーダーが必要となる可能性があります。
静電気がおきやすい
人工毛ウィッグほどではないものの、ミックスタイプウィッグも静電気が起きやすくなっています。マフラーや衣服との摩擦に注意が必要です。
ごわつきや縮れが起きることもある
ミックスタイプウィッグは人毛ウィッグに比べて、化学繊維特有のごわつきや縮みが起きやすくなっています。時にはメーカーでのメンテナンスが必要になる場合もあるので注意が必要でしょう。
専用のケア用品が必要
ミックスタイプウィッグは化学繊維が混ざっているため、シャンプーやブラシなど専用のケア用品が必要となります。

ミックスウィッグの寿命

ミックスウィッグの寿命は、毎日通年で使用して1~2年ほどとほかのウィッグと同程度と言われています。また、ケアを放置することで1年以内にダメになってしまう可能性があるのも変わりません。そのため、少しでも長持ちさせるよう、日ごろのお手入れをしっかり行うことが大切です。「毛が傷み」「毛のボリュームが減った」という場合には新しいウィッグに交換することを検討しましょう。

ミックスウィッグの価格相場

ミックスウィッグの相場価格は20,000~50,000円ほどです。人毛の割合、毛量、長さ、製法によって値段が変わります。ミックスウィッグは比較的品質が安定しているため、価格と好みを照らし合わせながら自分に合ったものを選ぶようにしましょう。


まとめ

ウィッグは材質によって見た目や使い勝手が変わる!

ウィッグに使用される毛は人工毛と人毛の2種類です。それぞれ違う特徴を持ち、メリット・デメリットも変わります。ウィッグを購入する際は、用途や目的に合わせてピッタリの選ぶようにしましょう。

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ライター名:りんたろう
【プロフィール】
お笑い芸人を目指すも挫折し、2017年からWebコンサルティング会社で多種多様なジャンルのコラムを執筆しスキルを磨いている。年齢は非公開。2015年頃からコスプレの世界に足を踏み入れ、ウィッグやメイクなどについて研究し始めた。最近はダイエット中のためコスプレ活動は減少中だが、ときどき新しいウィッグを買っては盛り女装写メを撮ることがある。ファッション・コスメ・サブカルチャー・サンリオなどに興味を持ち情報収集は欠かさない。
Twitter:https://twitter.com/rintarou_zakki

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