見出し画像

気高く頑張れ! 真のアーティスト!(再掲)

今日はある古書店でそこのオーナー社長と喋って思ったことがあるのでそれを書きます。

ある日おじさんになってから急にアートコレクションをすると、多分の自分の世代で旬を迎えたムーブメントしか知らないから、コレクションするものも古臭いものになるんじゃないかね。

だから若い頃から追っかけてて、旬を追い続けている人の方が骨董屋にならないというか。
でも、古書街にあるんだから骨董屋でもいいのか(?)

80年代のモノを「ヴィンテージ」と言っていたよ。
でもあんたの集めてる作家、80年代で止まってるじゃんてかんじだった
選んでる作家の技法が、現代美術なんだろうけれど、80年代のポップアートっぼいし。
誰でもできることを発明するっていうのが80年代のポップアートだった気がする。
「こんなの誰でもできるじゃん!」て言わせて、

   それをなんであなたはやらなかったの?

って切り返しをするのが80年代のポップアートだったと思うんだよね。
それから抜け出ていないように見えていたけど、そういうのがこの社長がリアルタイムで旬を経験したアートなのかなって思った。

どういう作家を選ばれているんですか?(好きなんですか? 乃至、興味あるんですか? 育てたいんですか? という意味の)って聞いたら、急に態度が上からになって。

 そっちにだけ選択権があるわけじゃなくて、
 作家の方もあんたを選ぶか選ばないかの選択
 できっから

と思った

わたしが知ってる作家の人たちにはきっといい人に出会って欲しい。
それかその人を好きになる人が増えて、結局評論家が追っかけなきゃだめな立場の作家になるといいなって思う。

そしたらキューブリック映画のTシャツ着た男が来て、社長と喋りたそうにしてるからその場を譲ったら、「ここのそばの画廊で今展示してる者なんですけど」とか言って、売り込みさんだった。

育てる人は来るのを待つんじゃなくて、自ら歩いて探す人の方がすごいのを連れてくるような気がする。
時計仕掛けみたいな営業マンが、アートコレクターでパトロンになりたい二代目社長を調子に乗らせてる?
だから、気高く頑張れ! 真のアーティスト!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?