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だからわたしは東京を出る

新型コロナの影響による自宅勤務が始まってはや半年。
出社どころか買い物も極力控え、増えたのは通販で買う「ちゃんとして見えるけど楽なトップス」と、過ごしやすいハーフパンツのバリエーション。

4本の路線が走る好立地もこうなるともうお飾りで、こぢんまりとして気に入りの家は、二人の在宅ワーカーが住まう場所としては劣悪な環境になった。

オンライン会議時間が重複してしまった時は、優しい夫はたいていリビングをわたしに明け渡してくれる。
脱衣所に行って、手洗い場にアイロン台を渡し、その上にPCをセット、長時間座るとお尻が痛くなる椅子に腰掛け、生活感が出ないよう、背景画像を設定する。

二人で並んで食事をしていたテーブルの上には2台のPCと同じく2台のモニターが鎮座し、引目で見ると本当に異様な光景だ。あげく腰も首も痛い。
新しい住まいは今よりも2万円安く、倍の広さだ。夫婦それぞれの書斎もある。
あんなに満足して住んでいた家だけれど、満足じゃなくなってしまった今、私たちは東京を出る。

限られた資産の中で、今この時の自分たちにとっての「心地よさ」を追求し、変化を恐れない。
そういった舵取りの速さが、これからの人生を豊かにするために必要だと思った。

今移住はけっこうホットなワードらしい。

自然いっぱいで東西どちらにもアクセスが良い、3年連続移住先人気ランキング1位の長野。
新しい事業や取り組みによって若い世代からの支持が急上昇した広島。
首都圏から近く、移住者向け、とりわけ子どもがいる世帯への政策や補助が豊富な静岡。
以前訪れて、住う人の穏やかさや食の豊かさに感激した高知。
ご飯と酒が絶対美味しい富山、新潟。

色々と事情もあって今回は結局関東圏への移住となったが、今回地方移住も視野に入れていたためわりと日本のさまざまな地域について詳しくなった。

日本にはまだまだ魅力的で知らない地域がたくさんある。
東京は大好きだったけど、次は思い切ってずっと遠くの地方に行ってもいいなぁ。

-雑記-

よく遊んでいた近所の友達と気軽に会えなくなるのと、めちゃくちゃヘビーに使っているデリバリーサービスのほとんどが使えなくなることがいちばんの心配事…。
福田家の食生活はこれからどうなってしまうんだろう🤨

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