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ルシファー、明けの明星【オンライン・キャプション】

キャプションに書ききれない作品情報を解説するnoteです。

作品の制作手法はこちらのnoteで解説してます。

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ルシファー、明けの明星
サイズ:250mm x 250mm
マテリアル:アクリル板、アクリルガッシュ
2018年12月制作

京都にあるアングラ系ギャラリー「ギャラリーソラト」さんで開催された「7つの大罪」テーマのグループ展に出した作品です。

初期に作った作品で、アクリル板1枚でできています。色が塗られていない部分は透明なので、壁紙の色がダイレクトに来ます。あと、壁に影が落ちるのがかっこいい気がしています。

髪の毛と髪飾りはグリッターをいっぱい使っています。額の星はグリッターを3ミリくらい盛ってギラギラにしました。蛍光ピンクも相まって全体的に目が痛い感じのサイケな色味になっています。

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蛍光色ってかなり透けやすいので、一生懸命裏側から厚く塗ってます。

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※以下は、わたしの主観が多分に入った自己解釈です。専門性はまるで無いので、信頼せず、娯楽作品としてお読みください。

七つの大罪って?

「鋼の錬金術師」の敵対勢力として出てきたくらいのイメージしかなかったので、グループ展に出展するにあたって、七つの大罪とは?を改めて調べました。

キリスト教における、人が罪を背負ってしまう欲や悪い感情のことだそうです。

それぞれの罪に対応する堕天使や動物など設定に深みが出てきていて、絵のモチーフに取り入れやすそうな感じがしていました。

ルシファーって?

ルシファーはキリスト教における堕天使のリーダーです。もともと大天使でしたが、神に反逆して堕天したという物語があります。

七つの大罪の「傲慢」に対応します。神様に対し、「ワンチャン勝てちゃうのでは」という甘い考えを持ったのがよくなかったんですかね?

名前がラテン語で「明けの明星」、金星のことを指し、「輝くもの」「光をもたらすもの」みたいな、中二病歓喜な通り名があります。輝く星をメインモチーフにするというアイディアは、このキラキラ通り名から来ています

「傲慢」に対応する動物

獅子、孔雀、グリフィンなどが傲慢に対応する動物だそうです。何となく「強そうで派手そう」っていうところが共通点ぽいですね。

孔雀はキリスト教で相反する2つの意味を持つ奇妙なモチーフです。「きれいな羽根で自分を大きく見せる」という点で、虚栄、自己愛、傲慢の象徴として使われる一方、不死性の象徴としても使われ、キリストと同一視されることもあるそう。文脈を読めないと解釈が難しいですね。

なんにせよ、ビジュアル的にきれいなので、この絵では孔雀の羽根を背景的なデザイン要素とすることにしました。

つぎはぎハート

ルシファーの左胸に描いたつぎはぎの緑色のハート。これは「神様のこと大好きで好き好きビームが出ているよ、でも捨てられて心が死にそうだよ」というメンヘラなルシファーの心境をイメージしました。「光をもたらすもの」とか言われちゃってビューティ&クールを求められる一方、メンヘラハートは崩壊に向かっているって良くないですか?わたしはそういうのが好きです。

七つの大罪をテーマにした絵はもう一枚、「強欲」も書いています。


絵の解説はマガジンにまとめていますので、興味がある方は他のnoteも見ていただけると嬉しいです!


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