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フリーランス2年目のMV制作①

自己紹介

初めまして、映像クリエイターのレオムラサキと申します。
先日こちらのMVを監督・撮影・照明として制作しました。
今回はこの映像を制作するにあたっての流れと、自分なりの感想を綴っていければと思います。
MV制作初心者の方はぜひ参考にしていただければと思います、経験者の先輩方は温かく見守っていただければと思います。笑

依頼〜納品まで(ざっくり)

4/15~5/19
約1ヶ月、です!
映像のお仕事をされている方からすればあり得ないことだと思います。
実際自分の知り合いのクリエイターさんは3ヶ月前からの依頼が基本となっています。
どんなモノを撮るかも決まっていないのに1ヶ月後に納品だというのはかなり酷で、クオリティとしては低くなるに決まっています。
実際、エキストラや小道具、ロケ地などかなり困りました。
しかし、この8というアーティストとはもう2年の付き合いで今までのMVもだいたいそんな感じで失敗や成功を繰り返してきたので慣れたもんだなという感じで、焦りはあまりなく、依頼から1週間程度で内容を固めました。



エキストラの募集を開始、スケジュール決め等。
この時点ではアーティストの行進シーン、少女二人が虐待されているというシーンを主に構成として考えておりました。
予算の関係上、制作にスケジュールやキャストとの連絡や、撮影照明部との絵コンテ制作、美術部との事前からの小道具制作等などインディーズMVではできないことで、2年前から技術部は僕のみで、その他のことはある程度アーティストチームに任せています。
だから毎度起こることですが、撮影日が迫っても準備がイマイチ状況になります。5月3日あたりを予定しておりましたが、さすがに延期にしました。
しかしMV投稿日は決まっているので編集日が短くなっただけみたいなことになりました。
アーティスト側からすれば行進シーンのみでこの曲のMVはいいだろうという考えがあり、あまり緊張がなかったと思います。

だが僕は8の映像に関してはプロデューサーでもあると考えています。
前年「君と地球で」というMVは260万再生を叩き出し、今年はそれを超えるスタンスで挑むべき、なんならMVのクオリティは第一線で戦えるものでないと出す意味がないし、何よりアーティストとして面白くない、浅い。
僕は他のクリエイターにはそう思いますし、それを口に出す、作品でわからせるには決して手は抜いてはならんことだと。
そういう考えが根本にあるので、なんとしてもこの1オペという現状、時間がないという現状を考え、企画を練り直す。
後輩の美術部に急遽アシスタントとして参加もしてもらいました。(クソ助かった)

しかし、撮影日前日にその少女が昼間は無理だという連絡が入り、もう頭は真っ白でした。

「革命前夜行列車」伝えたいこととしては、この社会に募る、口に出せない不条理、弱者からすれば足掻くだけ自分にマイナスが降る。そんなこの世の中をひっくり返す。そんなニュアンスのことなのだが、
オチとしてラストシーンで少女二人が行進に参加する。
これは様々な事情を抱えこの社会に虐げられた人たちが自らの足でデモ(行進)こんな小さい少女が…という未来を感じさせるそんな希望を感じる内容にも落とし込みたかった。(ジャケ写でも少女は出てるしアルバムの名前は22世紀計画)

22世紀計画



僕以外からすれば、虐待シーンなしで最後行進だけあればいいやんって感じやったと思います。でもそれでは最後の少女の意図もわからないし、この子達は誰?どういう事情で来てるんや。完全に見栄えだけのためだけってことになりますよね。そんな浅いようなことはしたくねえってことで、
少女無しで虐待を表現しました。
8は僕のやりたい映像を信じてくれるので、ほんと助かってます。
音楽に関してはやっぱりプロなのでぜひ曲聴いてみてくださいね!

ネグレクトを表現

内容で言いたいことはこれがメインでしたが、映像の質は8のMVの中で1番だと思うし、この二年間第一線で戦える質を自分なりに模索してきた結果だなと思っています。
正直自分より少し売れているくせに色破綻してるグレーディングの知識もないsonyの機材におんぶにだっこされてる人が多すぎて、こんなこだわり自己満?と思いますがプロはわかってくれると思ってこれからも頑張ります。
アーティストのプロは映像のプロに頼むし、そういうことなんです。
まだ自分が予算20とか30万出してもらえるクリエイターではないと思ってるのでまだまだ頑張りますが、全然プロの作品と比べてもらえるものはできてきていると思います。

ちょっと途中から感情的になりすぎちゃいましたすみません。
また少ししたら現在使っている機材とグレーディングと知識によって自分の作品の質がどう変わったかお伝えしたいと思ってます。

読んでくれた方々ありがとうございます。





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