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『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』完成披露オンライン試写会を見て

6月の試写会に続き、昨日のオンライン試写会に参加しました。
色々感想を語りますが、まずこの作品本当に面白いです。

出演者が試写会を見て泣ける映画

試写会終了後、映画監督や脚本家、大石さんや出演声優の方々がそれぞれ感想を述べられていましたが、
声優の日笠陽子さんが、映画の感想を喋りながら、その途中で内容を思い出して思わず嗚咽をあげて泣き出してしまうシーンがありました。

いろんな好みがあるでしょう。
面白くないと思う人もいるでしょうし、
泣かない人も勿論沢山いるでしょう。
でもこの映画は、
映画を見て、声をあげて泣いちゃう声優がいる作品だという事だけは間違いありません。

試写会後、脚本家の本田雄也さんが映画の屋台骨となっていくシーン展開を決めた話をされていましたが、それこそが、作品に違い生み出すタイミングだったのではないかと感じています。

本作品は6月に一度全ユーザーが閲覧可能な形で試写会を行っていますが、
6月では端折っていた前半部分に加え、
完成品は、後半部分も所々内容が書き直されている部分があります。
内容が変わったというより「書き加えられた」という感じで、
よりシーンの感情移入がしやすく変化していたと思います。
特にクライマックスの内容追加は、かなり印象が変わって映るのではないかと思います。

本作品は見る人によって、
オラゴンだったり、ルシファーだったり、アーサーやソロモン、ノア、パンドラなど感情移入する部分があると思いますが、私個人として一番感情移入してしまうのはビナーでした。

この映画を通して、誰よりも何よりも被害者であり続けたのはビナーただ一人です。
すべての人々が救われ、下手すれば一番の犠牲になったように見えるルシファーすらも救われるなか、その中で生贄になったのはビナーしか存在しません。

そもそも、彼女は常に自己犠牲を求められ続ける立場であり続け、
紆余曲折ありながら最後に、
「世界を救う」という究極の犠牲を選んで物語が終わりました。

大石さんの歌の冒頭に「世界を救う歌を書こうとしたらうまく書けないことに気づきました」という言葉がありますが、
登場人物の中で、この歌詞が最もリンクしているのは、
生まれた時から一番大切な姉を救う事すら許されず、世界とかいうわけのわからないスケールの存在を救うための犠牲にならなければならない運命を抱えていたビナーなんじゃないかと思ってしまうわけです。

故に私個人として、このアニメで一番救ってあげなければ行けない女の子は、ビナーだったのではないかと思わずには居られなかったです。

もし続編があるとすれば、
ビナーを救い出してくれる「英雄」の話だったら更に嬉しいな。

素敵な映画をありがとうございました。

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