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ドット絵の制作過程とこだわり

このnoteはMuscatさん主催
ドット絵 Advent  calendar 2022
の9日目の記事になります。毎日ドット絵の素晴らしい記事が読める最高企画になります!

はじめに

初めましての方もそうじゃない方もこんばんは!12/9担当 キュアもと(@curemoto_dot)と申します。
2年9ヶ月前にアイロンビーズに手をつけたことがきっかけでドット絵を始めました。主にTwitterとdotpictで活動しています。

今回私からは大きく分けてドット絵の制作過程と、絵を描く上でのこだわりの2点について書かせていただきます。どちらもあくまで個人の考えであることを前提にお読みいただけますと幸いです。
文章にするのも説明をするのもヘタクソなので見づらい部分も多々あるかと思いますが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです!

制作過程

使用デバイス:iPad Pro 12.9インチ
使用ツール:Pixaki、CLIP STUDIO

1.下書き

デジタルでガシガシ描きます。この絵はとにかくヘッドドレスが描きたかったという理由で描き始めたのでラフの時点から顔のアップのみです。描きながらヒツジっ子にしたらかわいいかも!となり、角やら耳やらも足しています。
なぜ下書きをデジタルで描いているのかというと、ドットにする時にキャンバスサイズの調整がしやすいからです。わたしはCLIP STUDIOを使用していますが、ibisPaintなど無料で使えるアプリもあるので自分に合うものを探してみてくださいね。

手はCLIP STUDIOの素材です。手を描くのが難しいときは素材も使います。便利〜!

2.下書きをもとにPixakiを使ってドットで描いていく

ここでも線の綺麗さは気にせずガッシガシ描いていきます。顔周りだけはある程度完成させておくとテンションが上がるのでおすすめ。

迷い線は気にしないで、ドットの粗さを確認することに重きを置く。今回はキャンバスサイズ160×160。

3.線画を整える

先ほどの線画を整えていきます。私はこの作業がドット絵を描く過程で一番好きです!主線ありのドットばっかり打ってる理由はここにあります。とにかく楽しい!
あとここで影をガッツリ入れておくと後々塗りも迷わないので済むのでよいです。

思い切って上半身を消しました。
ヘッドドレスは塗りながら盛ることにしたのでこの時点ではフリルのみ。

4.色分け

色を肌、髪、服などに分けて置いていきます。今回使用したパレットは今年の2月頃につくったお気に入りのパレットです。

ここでざっくり色分けする

5.影をつける、線の色を変える

肌、髪の毛、服に影を入れます。塗りには一切メッシュは使わずベタベタ塗ります。理由は単純にその方が楽&好きだからです。
髪の毛は曲線の流れを意識して塗るときれいになる気がします。塗りながら線の色も調整します。

外枠は一番暗い色で囲む派です

6.髪にハイライトを入れる+ヘッドドレスを塗っていく

ヘッドドレスはとにかく自由に好きなように塗ります。明るい白を使ってパールっぽいのも置いたり。
髪の毛にも同じ白でハイライトを入れてツヤっとさせます。マットな質感にしたいときにはハイライトはない方がいいかもしれません。

背景色もここで決めました。背景は描きながら考えることが多いです。風景を描くのがすこぶる苦手なので、単色とか模様が多めです。

7.いろんなものをちょい足し

背景の模様やヒツジちゃんを追加しました。肌の色、髪の影色、表情も変えて全体のバランスを調整します。

ほぼ完成!となりますがここで見直すことが大事です多分

8.更に細かいところを修正

一個前と何が違うかわからんと思いますが、髪や目の周りの塗り、角の向きなどを少し修正しています。この作業をしないと後々後悔するハメになるのでわりかし大事な工程だなと思います。

すべてのレイヤーを結合して修正することが多いです。楽なので…!

9.オーバーレイをかけて完成!

上からピンクのオーバーレイを軽くかけて完成です!(不透明度20%くらい)
全体的にピンクがかってかわいくなった気がしないでもない。ここばっかりは完全好みによります。

完成!

ドット絵を描くときのこだわり

ここからは個人的なちょっとしたこだわりをお伝えします。

デカキャンバスの良さ

ドット絵界では時たま叩かれがちなデカキャンバスですが、めちゃくちゃ線が綺麗に見えるので私は大好きです。
とある1pxで美しいピクセルパーフェクトで描かれたデカキャンバスのドット絵を見たとき、こんな絵が描きたいと強く思ったのがきっかけです。
そこから私も意識して、ピクセルパーフェクトであること、線がきれいであることに重点を置いて描くようになりました。線画を整える作業が好きなのもここからきています。
個人的におすすめのサイズは128〜300です。

メッシュなしの塗り(色少なめ)

ぶっちゃけてしまうと、メッシュを使わないのも色を少なめにしているのもあまり頭を使いたくないからです。笑
使う色が増えればその分考えなきゃいけないことが増えます。そもそも色を考えるのが一番難しくて時間を持っていかれるので、この色しかないからコレで良いや!と思い切れた方が絵はサクサク進むんです。意外な色同士がマッチすることもあるので色制限は楽しいですよ!現在にゅーらいすさん主催の色縛り企画があるのでご参加してみてはいかがでしょうか?私も参加予定です!(まだ白紙ですが!)


メッシュに関してはあまり理解できていないので使うことを諦めました🙃笑

髪の毛

色を制限して描くとはいえ、髪の毛には必ず3〜4色は使います。
・ハイライト
・ベース色
・影色
・濃い影色(線画と同じ色の場合もあり)
ハイライトは差し色として使うのも絵の情報が増えるのでおすすめです。
髪の毛はこだわるとつい描き込みすぎてしまうので、私の場合は情報量を増やしすぎないことを意識しています。

要所要所で濃い線画を残す

例えば下の絵でいくと手を前に出している構図なのであえて手の線画は黒のままにしています。こうすることでパーツがパキッと分かれてスッキリして見える気がします。

また、下の絵では敢えて服の中を黒の影にしています。これは奥行きを感じさせるためです。上のヒツジの絵のフリルの影部分なんかも同じ意味合いで黒にしてます。

あと個人的に線画が濃い方がいいな〜と思う箇所は顔の輪郭です。顔の可愛さって結局輪郭からきてるんじゃないかと思うことが多くて、「ならハッキリクッキリさせた方がいいのでは!?」と思ってからは顔の輪郭線はなるべく濃い色を使用してます。ほっぺだけは赤っぽい色で馴染ませるのもかわいいです。


まとめ

拙い文章をここまで読んでいただきありがとうございました!
ドット絵は定義が難しいので度々論争になる事も多いですが、ドット云々の前にまずアートは自由なものであり、決まりもなんもないものであると私は思っています。
「これは打ってるんじゃなくて描いてる」「デカいキャンバスのものはドット絵とは言えない」などと言われたこともありますが、いくら周りからそう言われようと、飽きない限り私は今のスタイルのドット絵を描くことはやめません。法を犯しているわけでも、誰かを故意に傷つけているわけでもないので、堂々と自分の絵をこれからも描いていきます。
これを読んで下さった皆様も、いろんな声に惑わされることなく、好きなものを楽しく描いていきましょうね。何も間違っていませんので。

あとちょっとした宣伝なのですが、今回使用した絵のネットプリントやってます!!12/13終日までなので、お金と時間に余裕のある方は良ければ印刷していただけると嬉しいです!🐼🐰🐑💘


最後になりますが、主催のMuscatさんを始め読んでくださった皆様、貴重な機会をありがとうございました!
皆様のドット絵ライフがこの先も楽しいものでありますように✨
それでは少し早いですが良い年末をお過ごしください〜ψ(`∇´)ψ


キュアもと🐣

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