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中国東方航空レビュー 東方航空は本当に「空飛ぶワンケイなのか!?」

日本往復£520の激安チケットをゲットし5月に中国東方航空(以下MU)で一時帰国して参りました。ネット上に溢れる数々のネガティブレビューに戦々恐々としながらも、初めての中国系キャリアは楽しみでもあった。

渡航約1週間前にも関わらず激安チケットをゲットし、喜び勇んでXへ投稿。

ご存じない方のために説明すると、「ワンケイ」とはロンドンのチャイナタウンにある中華レストラン。世界一接客態度が悪い事で知られ店員さんに命令されたり箸や皿が飛んで来ますが、何故かロンドン民に愛されてる店です。

【チェックイン】
事前のオンラインチェックインは「MUから直接購入した人のみ可能」という謎ルール。オンラインチェックインできないなんて久しぶりで本当に乗せて貰えるのか当日まで不安だったがカウンターで無事終了。渡された紙チケットがノスタルジックだった。
席の事前予約は可能で追加£13で通路側を予約した。(Xにリプくれた方の情報によると、代理店を通さずMUのサイトでチケット番号と氏名を入力して無料予約ができたそう。この方は4人家族なので£13 x 4フライト x 4人分 で計£200以上が浮いたとのこと!)
ちなみにMUはJALのマイルの積算ができる。カウンターで登録してもらえた。

【離陸】
離陸前の機内はサクサク事が運び、なんと予定より早めに機体動き出す。これは良いスタートと喜んだのも束の間、何故か滑走路を走っているだけなのに乱気流に遭遇した様な激しい揺れに見舞われた。砂利道を走っているがごとくかなりガタガタ揺れ、まだ地上にいるのに気分が悪くなりそうになった。そうこうしている内に機体はスピードを上げ離陸。しかし空に浮かんでもしばらくは激しいガタ揺れが止まらない。 こ、これは滑走路が砂利道でない(当たり前)事が証明されたわけだし、もしや機体に異常があるのでは⁉︎と、「怖いもの見たさでMU楽しみ〜」などと余裕こいてた自分を激しく後悔。

…したのは一瞬で、しばらくすると極普通に滑らか飛行となった。 今でもなぜ離陸時にあんなに揺れたのかよくわからないが、とりあえず今も私は生きている。生きているので無問題(と思う)。

【機内食】
ロンドンー上海間の一度目の食事はチキンかビーフの選択。選んだビーフは美味しそうに見えたが、口に入れると「…いい肉は使ってないね」が第一印象。 味付けもボンヤリしていると言うか、香辛料というものを何も使っていないのでは?と疑ういまいち掴みどころのない味だった。残念ながら口に合わなかった。

左上はチキンでこれも加工肉ぽくて美味しくはなかったが、その下に隠れた豆サラダはとても美味しかった。
フルーツは有り難かったが、キャンプ場で男子が切れないナイフで切った様な切り口と盛り付けでなんだか背景にうっすらと炎が見えた。
着陸前のオムレツは極普通にありがちな味と見た目

MUの名誉の為に付け加えると日本往復計4フライト中、上海発や東京発はまあ普通のエコノミー食で特に酷いとは思わなかった。特に上海発の冷麺、お汁粉的デザート、東京発の大福等は美味しいと思った。
結論:ロンドン発の機内食のみ残念 → 誠に遺憾ながら、MUというよりUKが悪いんじゃね?という結論に至る。

【機内エンタメ】
映画はジャンル別に5作品かそれ以上。2、3本しか選択が無いという噂も聞いていたので思ったより充実していた。ただハリウッド新作等は無く字幕は中国語のみ等。各ジャンルに5本と言っても重複しているものもあるのでジャンル数x5とはならないトリックではあるが特に無問題。


【乗継】 上海浦東空港は広いがスタッフが要所に立ちチケット見せると進むべき方向を指示してくれた。ただ国際線と国内乗換に別れる場所の表示が分かりにくく、混乱があるとすればここではないかと思った。特に乗継時間に余裕が無い時はスタッフに聞くのが吉。
また、国際乗継はゲート到達前にセキュリティチェックがあるが、Transit Visa等で中国に一時上陸する場合はここを通ってしまうと後戻りできなくなるので要注意。(知人は実際に失敗して20時間空港で過ごす羽目になった)

空港スタッフのコミュニケーションは「チケット!」「ゴー!」 等、一単語による命令形でやや高圧的ではあるが、おそらく英語が不得手な為だと思われ仕事はテキパキなので無問題。

空港に無料Wifiはあるが、私は繋げることができなかった。

売店には可愛いものいろいろ。


お土産によさそうな気の利いたパッケージのお茶も。


【サービス】
CAさんは特に愛想もないがキビキビと動き頼りになる感じ。唯一のハプニングと言えば私の座席がどうしてもリクライニングできなくてCAさんに助けを求めた。彼女も押したり引いたり、自分が座ってトライしたりしたがビクともしない。同僚も来て二人がかりで頑張ってくれるがダメ。
「チェンジシート」と言うので(エコノミーは見たとこ満席)、あわよくばビジネスにアップグレード⁉︎と一瞬ぬか喜びしたが、そこに先輩らしい女性が現れる。慣れた様子で腰を落とし、背もたれの正面から両手で一気に押すと、あの不動不屈の背もたれがグググイと後ろへ!何事もなかったかの様に無言で去って行った。アップグレードの夢は儚く消えたが、ちょっと惚れた。

CAさんには何度か中国語で話しかけられたが、「英語でお願いします」と言うと「あ、またやっちゃった」という体ですぐに切り替えてくれるのが可愛いかった。サービスに来るたびに「ジュースはオレンジジュース、アップルジュース、トマトジュース、プラムジュース…」と全部説明してくれようとするのが申し訳ないくらい親切だった(見ればわかるので)

しかしミールとミールの間はたまにドリンクサービスに周って来る程度でかなりあっさりしている。ギャレーもカーテンが無情に閉められ立ち入り禁止。スナック等用意してある他社に比べるとちょっとイケズな感じはした。実はMUのCAはツンデレなのかもしれない。
ブランケットはかなり薄いがちゃんと人数分あった。トイレは普通だったかな。

【機内WiFi】
有料で機内WiFiはあるがインストラクションが(おそらく)中国語のみ、しかも中国に住所を持っている人でないと使えないと隣の席の人が言っていた。CAにも確認していたので中国に居住していない人は使えないと思っていた方が良さそう。(リプくれた方の情報によるとビジネスでは無料で使えるそうです!)

【乗客】
MUの乗客の民度に言及するレビューも見かけたが私の周りの乗客は荷物の上げ下ろしを手伝ってくれたり、うるさくも無く普通に常識的で良い方達だった。 中国の方が多いと思うが、中国人は一般的に日本人や欧米人に比べてアルコールを飲まないからか酔っ払いもいなく快適だった。そんな中「MUの青島ビールは生ぬるい」と言う噂が本当かを検証する為に[特に飲みたくもなかったが]敢えて注文してみた。幸運にも私の便の青島ビールはキンキンに冷えていて大変美味しく頂いた。(日本発だったからかも) すっかり良い気分になり、隣の若い女性が寝たそうにしているのにも関わらず赤ら顔で話しかけ、気が付けば私が機内の民度を落としてしまう結果となった。

日本発便のチキン&ライス。青島ビールはキンキン、左の大福も美味しかった。
隣の方のサンドイッチは日本らしい繊細な感じだった。(許可をとって撮りました)

【結論】
中国東方航空は全然ワンケイじゃなかった!サービスはベーシックで機体は古いがCAさんは効率的にキビキビと仕事をして下さるし、値段(他社の半値位だった)を考えると全くアリでした! 現在ロシア上空を飛べるのは強みで、ロンドンー上海が12時間弱、上海ーロンドンが13時間弱。

また上海から日本各地に直行便が出ているので、地方に行く方には東京や大阪で乗り換えるよりも好都合の場合もあるかも?
タイミングによってお得感は変わるけど何かあったらMUで1年に複数回でも罪悪感を持たずに帰れば良いと思える心の支えになりました!中国語ができれば尚快適!
中国東方航空を検討している方のご参考になれば幸いです!

最後まで読んでくださってありがとうございます!サポートしていただいたら、イギリスでは滅多に食べられない美味しい日本食を食べに行きます!