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My Playlist Vol.02 ー仮想の壁を超えてー

『My Playlistシリーズ、今回ご紹介するのは桃鈴ねねちゃんの『みちしるべ』だ。本曲に関しては以前の記事で少しだけ感想を書いているが、今回は完成版と言ったところ。

ご存じの方もいるだろうが、桃鈴ねねちゃんはホロライブ5期生のオレンジ担当だ。ねねちの配信におけるアイデア力には目を見張るものがある。(ちょっぴり下ネタありの)日々の雑談でも、配信の取れ高でも、皆でワイワイ盛り上がるのはとても楽しい。一方で音楽方面に目を向けてみると彼女はプロフェッショナルであり、非常に洗練されたダンスが持ち味だ。それに加えて、時に持ち前の元気印のように明るく、時にそのストイックさを表すような凛とした澄んだ素敵な歌声は我々ねっ子をいつも魅了してくれる。

『みちしるべ』
(1stEP『ねねねのね』収録及びデジタルリリース)
作詞:桃鈴ねね・ヒゲドライバー
作曲・編曲:ヒゲドライバー

そんなねねちゃんのデジタルリリースにおける最新楽曲が『みちしるべ』だ。単曲も初収録された1stEP『ねねねのね』もデジタルリリースされているので、まだ聴いたことがない一度は要チェック!

内容としては、ねねちの少し暗い内情を描いたちょっぴりダークなものになっている。しかし、そんな暗闇の中でも確かな光を見つけてまた歩き出していける、彼女の強さも描いている。

1番Aメロの切なく呟くような歌い方に、聴いているこちらも込み上げてくるものがある。もちろん曲に合わせて意図した歌い方だとは思うが、この表現力は素晴らしく、それゆえに結構くるものがある。いつもの明るさは無く、彼女のしおれた姿が目に浮かぶようだ。この時点で涙腺ダバダバなんですが。

続くBメロも同様だ。夢のアイドルを目指す彼女だって人間だ。(私ごときが何を語れるわけではないが)頑張り屋さんのねねちのことだ…、そのストイックさゆえ、悩む日も元気のない日もあるだろう。実際そんな姿を配信で、あるいはTwitterやコミュニティで何度か見たことがある。

けれど落ち込んでいるばかりではないのが、彼女の強いところ。サビではそれでも進んでいこうと足掻き、もがく姿が見えてくる。サビからはどんどん光へ向かうような曲調に変わるのが印象的だ。心が折れることは誰にだってあるし、決して悪いことではない。大切なのはそこからまた立ち上がって行けるかどうかだ。そうして進む為の「みちしるべ」が我々ねっこの存在であれば、私はある意味ねっ子冥利に尽きる。そして、このサビの感情は私たちねっ子の想いでもある、と想うねっ子も多いのではないだろうか。「ありがとう」という言葉はお互いだ。

2番からは音が増え、光が差し込んだような曲調へと完全に変わる。歌い方も決心したような前向きさを感じるものであり、力強いメロディーと共に心境の変化が見てとれる。

Bメロ、そしてサビでは、不安を抱えてもなお「みちしるべ」を頼りに…いや「みちしるべねっ子」と共に進んでいけるねねちの強さを描いている。1番サビはみちしるべに気付き、2番サビではみちしるべを頼りに確かな想いと共に進むように変化している(ように思う)。

配信やTwitterでも度々見られるが、小さなことでも我々に想いを伝えてくれるいつもの姿を、ここでも垣間見ることができる。この曲の軸になっていることだが、やっぱり彼女はとてもファン想いだ。嬉しいような気恥ずかしいよう、誇らしいような…。

Cメロ出だしの「ねぇ この気持ちは」は「ねっ子の気持ちは」と聴こえるように思うが、真相や如何に。彼女の想いはいつだってねっ子に届いているよ。そうでしょう?

そしてラスサビ。三度想いは続くが、そこにもう迷いはない。きっとまた力強く歩いていける。今までの曲とは少しベクトルは違うが、それでもやっぱりねねちゃんらしい曲だと感じる。ならば言うことはもう1つしかない…こちらこそありがとう。


いつものアイドル全開のねねちではなく、等身大の桃鈴ねねを描いた『みちしるべ』は星をも遮る闇夜が明け、曙色の空からじんわりと陽が昇るような優しい曲だ。曲を通していつもとはまた違った視点でねねちを見ることができるが、その本質は変わらない。いつだって優しく、強い桃鈴ねねなのだ。その強さはきっと皆の励みになっている。優しい想いへお返しをすべく、私はこれからも彼女の歩くみちをこうして記していきたいし、これからも「みちしるべ」となれるように相応しくありたいと改めて想えた一曲であった。


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