見出し画像

マイノリティ。

▶︎マイノリティ。(雑学編)022

生物学的に見て人間は肉食動物、草食動物のどちらだと思いますか?答えは「肉食動物」です。その理由は顔の正面に目が2つ付いているから。

かつてホモサピエンスとネアンデルタールは同じ時代に共存していました。ネアンデルタールは体も大きく力も強かったのですが、生存競争に勝ったのはホモサピエンスの方でした。ネアンデルタールが滅んだ理由として考えられるのが、彼らは自身の強さを過信して家族単位で活動していたため、弱いがゆえに徒党を組んで戦うホモサピエンスに負けたのだというのがあります。

動物の中で白目が見えているのは人間だけです。猫や鳥にも白い部分はありますが、皮膚に隠れて見えないようになっています。それは敵に遭遇したときに意志や
感情がバレないためです。では何故人間は普段から白目を晒しているのでしょうか。実は太古の昔、集団で狩をする時に遠くの仲間に対し瞳の移動で合図を送る必要があったからです。

よく蟻の2割は働らいていないという説がありますが、あれは遊んでいるのではなく、あえてウロウロさせて8割と違う動きをしているのだそうです。そうすることで同じ動きをしている8割の蟻が何らかの理由で全滅したとしても、残った2割の蟻で巣の存続が可能になるからです。

私たちの視覚には三色色覚と二色色覚があります。割合でいうと三色色覚が約8割。二色色覚が約2割だそうです。三色色覚の利点としては、たとえば森の緑の中で赤い実を見分けやすいというのがあります。一方、二色色覚は色では無く形を見分ける事に適しています。つまりサバンナに潜んでいる獲物や猛獣を見分けるのに適しているのです。現代社会においては確かに三色色覚の方が便利ですが、人類の歴史の中で二色色覚の方が優位だった時代もあったわけです。これも生き残って行くための多様性です。

全人類の中で約2割の人がLGBTだそうです。

昔、炭鉱現場には「スカプラ」という職業の人がいました。炭鉱労働者がトンネルの中に入って行く際には、有毒ガスに敏感なカナリアを鳥籠に入れて連れて行きますが「スカプラ」と呼ばれた人も1人随行させたのです。彼は現場では肉体労働は一切せずに、ただ面白いことを喋ってみんなを笑わせたり和ませたりするだけでした。あるとき炭鉱会社のお偉いさんが不経済だと「スカプラ」をリストラしてしまいました。すると、みるみる作業効率が悪くなり、現場の人間関係は悪くなり、事故が多発するようになりました。経営陣は慌てて「スカプラ」を復帰させることにしたのです。

俳優という仕事はまるでこの「スカプラ」のようです。人類という大きな機械を動かして行くためには歯車だけではなく機械油も必要です。マイノリティの存在も含めたマジョリティとマイノリティで回して行くのです。

座キューピーマジックHP : http://cupid-magic777.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?