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お花の個性を知ってお水のケアを!|フラワーアレンジメント教室 渦原恵美

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「お花」の講師になって、早27年になりました。

今ではお花のお教室だけでなく、多くのイベントでお花を生ける機会をいただくようになり、男性、女性、子供さん、シニアの方々など、多くの方との出会いを頂いております。

そして、その出会いと同じくらい、(当たり前のことなのですが)たくさんのお花とも出会ってきました。

私は、生徒さんと向き合うときも、お花たちと向き合うときも、いつも大切にしていることあります。


「どのお花にも個性があり、その個性によって必要なお水の量が違う」

ということ。

お花を生かすも枯らすも、大切なのは水の量であり、その水の量は、それぞれお花の個性によって違うのです。

適切な水の量は花によって違う。生かすも枯らすも水の量

 

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「しおれている・・・枯れている・・・」

そんな風に見えるお花たち・・・

「もう変え時なのね」

と、多くの花はごみ箱へ捨てられてしまいます。
 
しかし、花の寿命が終わったと判断しているのは、人間の主観にすぎないのです。


「しおれてきた、枯れて来た」

と見えていても、実はお花たちはまだ生きているのです。
 
その花(ここでは切り花ですね)のもつ自然な寿命が真っ当されることは、、実はあんがい少ないかもしれません。

それは、私たちが間違ったお花のケアをしているために、花を瀕死の状態にしてしまっていることが多いからなのです。

お花のケアとは?

「ちゃんと水をあげていたのに・・・」

そのような声を多く聞きます。

「水をあげること」や「毎日水を取り換えること」だけが「お花のケア」なのでしょうか?

確かに、「お花のケア」とは、「水をあげること」で、まったくその通りなのです。

しかし、


「どのくらいあげればいいのか」


については、知らない方や疑問にすら思われない方が、とても多いのではないでしょうか?

 
花にはそれぞれ適正な水の量がある!

ご存じでしょうか?!

しおれて力尽きたように見えるのは、実は水の量が合っていないためなのだということを。

しおれて力尽きたように見えてしまっているお花ですが、適正な水の量でケアしてあげることで、また生き生きした状態に戻ることができるのです。
 
さて、ちょっとここで、想像してみてください!


『ご自分はガーベラで、今切り花として生きている』と。


ただただ、たくさんの水を与えられ、その水の中に胸のあたりまで終始漬かっているびしょびしょの自分を・・・


じゃぶんと漬かった水にはバクテリアも発生し、そんな大量の水の中にいることを想像すると、そりゃもうお先真っ暗! 気持ちや体がへたってしまうと思いませんか?


清々しい、心地よい状態とは、かなりかけ離れた環境ですね。


枯れた(または、枯れたように見える)ガーベラは、そのような状態だったわけです。
 
花によって水の量を変えること!それはそれぞれの命を生かすこと

自分に合った環境にいるとき、人は前向きなエネルギーにあふれ、いきいきと輝くものです。

お花も同じなのです。
 
何をもって快適な環境と言うのか。

それは、それぞれの人の個性によって違ってくるように、花にもまたそれぞれの個性があるのです。そして、その個性によってベストな環境が異なるのです。
 

お花という相手を知ろう!

お花という「相手」を知ると、可愛さ愛おしさは増していきます。

私は花たちが可愛くて仕方ありません。


可愛い命を最大に輝き生きさせてあげるには、「その花の特長や今してあげるべきことを知る」ことが何より大切です。
 

「お花には適切な水の量でケアをしてあげることが大事!」

ということは、皆さんが知っていそうで知らなかったことかと思います。

是非、お花を飾るときには、この言葉を思い出してください

切り花の命を真っ当させてあげる方法

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次にこれまで、花屋さんでもアレンジメントやフラワースクールでも
手薄になりがちだった


「切り花の命を真っ当させてあげる方法」

をお伝えしていきたいと思います。
 
水あげは大切な作業♡

切り花を買ってきた際に、水をしっかり吸わせてあげる「水あげ」はお花を長持ちさせるためにも、とても大切な作業です。

水あげには「切る」、「折る」、「叩く」、「湯あげ」、「焼く」など様々な方法があります。

早朝に採集され、市場に運ばれてきた花は、水も与えられずただ箱に横になって入れられてきますので、この時点では瀕死の状態? または仮眠中なのです。

先にあげた様々な水あげは、どれも花にとって全て痛いことです。

しかしこの厳しい体感によって、瀕死の花は水を吸いやっと目覚めることができる! しゃきっ!とするのです。


水切りは畑にいた花が、今度は切り花としての命を全うし始める瞬間です。

花を切ることで確かに命は短くなってしまうけれど、切り花として人にその姿で幸せを与えます。


切り花として、表舞台に立たせてあげましょう!

花は、人と同じくそれぞれに使命を持っているのです。

「切り花として、表舞台に立たせてあげること」とは、「しっかり水あげをすること」で、それが本当の意味だと思っています。

美しい花の命を輝かせるには、適した水あげ方法を知ることが必須なのです。

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私の教室では、男性も、女性も、お子様も、シニアの方も、世代を超えた方々がいらっしゃいます。

みなさんお花を生けることはもちろんの事、お花の個性を知る事、そしてその個性あったお水のケアをすることも、一緒に学んでいます。

お花がもつそれぞれの命を真っ当させてあげるためにも、是非「水あげ」について、深く知っていただければと思います。

【カルチャー日吉 渦原恵美先生の講座】

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