見出し画像

マルチ文化家族とキャンプ(2020年振り返り)

こんにちは、2021年もご縁を大切にマルチ文化家族を応援したい、Suzukaです。

■2020年を振り返って

2020年もあと僅か。今年はコロナで異色の年になりましたが、皆様にとってどんな年でしたでしょうか?
私の住んでいるスペインは、ご存知の通り欧州内でも影響が大きく、周りに陽性ケースになった知り合いや同僚もいますし、息子も合計3回PCR検査を受ける(幸い全て陰性でした)など、私自身も何度も身を引き締める思いをした大変な年でした。

さて、そんな今年はStay Homeで家族で過ごす時間が増えたというご家庭も多いのではないでしょうか?私達夫婦の両親はそれぞれの母国である日本、オランダに住んでいるのですが、今年はイースター休暇も夏休みもクリスマスも母国へは帰らず、家族3人でゆっくり過ごしました。

そんな2020年のハイライトは、ロックダウンが解除されていた夏に1歳3カ月の息子と一緒にキャンプ旅に出掛けた事です。
私達夫婦は、元々キャンプ好きなのですが、幼い息子とは初めてだったので、中長距離のドライブ、ストックできない離乳食づくり、テントでの寝かしつけ等、色々なことがチャレンジでした。加えて、今年はこういう状況下でしたので、人混みの少ない小規模のキャンプ場選びや、衛生対策・安全対策等にも気を遣いました。
それでも、一つ一つの試練を乗り越えたことが今は笑える思い出で、本当に心に残る、家族の絆の深まりを体感した経験でした。(赤ちゃんとのキャンプのすすめについては、また改めて書きたいと思います。)

■マルチ文化家族と野外教育

学生時代に子ども達や障がい者を対象としたキャンプを企画・運営してきた経験もあり、マルチ文化家族と野外教育に通ずるものを感じています。
好奇心旺盛な子ども達にとって、自然が学びの宝庫であるということはよく聞きますが、実は野外活動の良さはそれだけではありません。
例えば、野外で寝泊まりするとなると、普段の当たり前が通用しない、「非日常」な環境での適用が強いられます。
水は汲みにいかなければならない、火を起さなければならない、寝床を作らなければならない等、ホテルで泊まるのとはまた違う環境に置かれます。
そうすると、「じゃあどうすればいいか」と限られたリソースの中で、想像力を働かせながら解決策を見つける力が働きます。

その結果、①様々な状況への適応力、②困難に立ち向かうサバイバル力
を養うだけでなく、他の人との触れ合い、関わりあう中で、
③新しい視点を取り入れる順応力、④自分のアイデアを共有する自己表現力、が引き出され、相手や自分の新たな一面を発見することもできます。

様々なバックグラウンドを持つマルチ文化家族は、普段からこのような越境体験をする機会が多いのではないでしょうか?
このような力は、個を大切にする今の時代に必要とされるものばかりなので、次の世代を生きる子ども達はもちろん、彼らを見守る大人であり、また人生100年時代を生きる私達自身にも求められていると思います。私が主宰するマルチ文化家族のためのコミュニティの「オンライン習い事講座」でもアウトドア部というのを設けているのですが、その背景には上述した思いも込められています。

今年は、「非日常」な環境に直面し、その中で新たな出会いや発見があって、このコミュニティを形にすることができました。たくさんのご縁、そして家族のサポートに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
来年は、同コミュニティを通して、それぞれが視野を広げ、自己表現をしながら「アイデンティティ」を見つけていくための環境や、そのための”きっかけ”を創り出していきたいです。
来年もどうぞ、よろしくお願い致します。

最後までお読み下さりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?