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私のマルチリンガル子育て観について

こんにちは、スペイン在住、マルチ文化家族ママの、Suzukaです。

自己紹介の記事で「マルチ文化家族のためのコミュニティ」立ち上げを準備中と書きましたが、 昨今の国際化でマルチ文化家族の在り方も多様化してきているので、今現在私が考えているマルチリンガル“子育て観”について纏めてみました。あくまで我が家のケースなので、一つの考え方としてお読み下さい。

<前提>
息子(1歳半)の言語環境について:
 ●家庭言語:(母/私)日本語 (父/主人)オランダ語 (家族)英語
  *私のオランダ語レベルと、主人の日本語レベルは、日常会話レベルなので、共通言語は英語です。
 ●生活言語・社会言語:スペイン語とバスク語
   *今住んでいる地域では、基本2言語表記となっています。
 ●(学習言語:スペイン語)未就学児のため、学習言語ではありませんが、保育園ではスペイン語です。

また、私の住んでいるパンプローナ市(ナバラ州)は、日本人学校や補習校のあるマドリッドやバルセロナからは車で片道4時間くらいなので、将来的に日本政府から補助金が出ている学校に通うことが難しい距離にあります。さらに、今後どのくらいスペインで生活するかはまだわかりません。

このようなちょっと特殊な多言語環境なので、息子には将来的に自分のバックグラウンドを少しでもプラスに思ってもらえれば善しくらいの感覚でいるのが正直なところです。

もちろん、理想を言えば日本や日本語に興味を持ち続けてもらえればいいなとも思います。特に言語習得に苦労をしてきた私にとっては、羨ましい環境と思う反面、私自身がそのような多言語環境で育っていないことも事実なので、まずは彼の意思を第一に尊重してあげたいというのが一つ。後は彼がこのような環境でどう育っていくのかを、できる限り“楽しんで”見守っていきたいなと思っています。

だから私達夫婦は、極端に言えば、仲間の気持ちを分かち合ったり、周りが何と言おうと追いたい夢を探したりしたいのであれば、言語習得は優先順位を下げてもいいと思っています。

というわけで、多様なバックグラウンドに誇りをもってもらう種まきとして、こちらのコミュニティの目的を『言語習得を超えた文化活動を通して自分らしさを追求する環境づくり』としています。

かくいう私も、自分らしさについてそこまで深く考えていませんでした。アメリカへ留学中にできたアメリカ人の親友が私にあることを相談してくれていたとき、「どうしてわかったフリをするの?」と言われたことを今でも覚えています。適当に聞いていたわけではなく、単純に言語的に理解できなかったのですが、話の腰は折ってはいけないと「空気を読んだ」つもりだったのです。真剣に相談しているにも関わらず失礼な話ですよね。。でもそこから私の中で何かが変わって、自分の中で絶対に曲げられないものを感覚的に大切にするようになりました。

なので、マルチ文化家族が色んな文化にたくさん触れることで視野を広げ、その中で自分らしさみたいなものを見つける糧になれば、それはそれで貴重なものになると思っています。自分のルーツやパートナーのルーツ、また他の家族のルーツについて考えるような、楽しいプログラムをつくっていきたいと思っているので、もし面白そうと思ったらぜひ参加してもらえると嬉しいです。

最後までお読み下さりありがとうございました。


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