[メモリアルデイズ]今井加奈 所感

モバマスに[メモリアルデイズ]今井加奈が逆輸入されたので、考えたことをメモしておきたいと思います。

※モバマスのSR[メモリアルデイズ]今井加奈に関するネタバレがありますのでご注意ください

1.デレステSSRの印象

デレステのメモリアルデイズは、個人的に非常に衝撃を受けたカードでした。

理由としては、まず特訓後の仕事内容が「ショッピングセンターでミニライブ」。他のアイドルのSSRでライブのお仕事のカードを見ると、数万人収容くらいのライブ会場が多い中で、ショッピングセンター。しかも、SSRの直前に実装されたメモリアルコミュ4の仕事内容もショッピングセンターでミニライブだったので、そこから何も進歩していない。

次に、「今のわたしを…プロデューサーにだけは忘れてほしくないんです」というセリフ。観客はたぶん今日のことを忘れてしまうだろう、ひょっとするとプロデューサーも忘れてしまうかもしれない、という悲壮感が感じられました。

まあ、こんなカードが最初で最後のSSRになってもらっては困る!という気持ちから担当Pになったので、その意味ではすべての始まりでもあります。

2.モバマス逆輸入SRの印象

モバマスのメモリアルデイズは、どうやらデレステのメモリアルデイズと同じ日の様子を描写したカードではなく、デレステ版よりも後日(同じ会場で、複数回ライブをやった後)のようです。

以下、特に重要だと思ったセリフを挙げて考えていきたいと思います。

…それからあのねっ、前に事務所で…はい、みんなお友達ですっ (特訓前)

デレステ版のセリフ「学校ですか?楽しいですよ!友達もみんな仲良しなんです♪」と明確に対応するセリフです。デレステ版では、プロデューサーと雑談している内容は学校の話ですが、モバマス版では事務所の話となっており、アイドルとしての活動にも慣れてきていることが伝わってきます。

この土手から続く道が、好きなんです。笑ったり、歯を食いしばったりして、○○プロデューサーと何度も歩いた道だから! (特訓前)

どうやら、加奈ちゃんは同じ会場でのライブを何度もやっているようです。デレステ版からモバマス版までの間に嬉しいことも辛いこともいっぱいあったのでしょう。この会場でのライブにたいする強い思い入れが感じられます。

いつものお客さん見~つけたっ (特訓後)

デレステ版のセリフ「お買い物に来ているお客さんにも知ってほしいんです。わたしのこと!」とおそらく対応するセリフです。「いつものお客さん」を覚えるくらい何度もライブをやっているのだから、おそらくその「いつものお客さん」も「いつものアイドルの子」くらいには加奈ちゃんのことを覚えてくれているはずです。

ファンのみんながとっても仲良しなのが、わたしの自慢なんです (特訓後)

個人的に、モバマス版メモリアルデイズで最も重要なセリフだと考えています。正直なところ、加奈ちゃんが何を考えてアイドルをやっているのか自分にはよくわかりません。しかし、「ファンの仲がいいことを自慢できる」ということは加奈ちゃんの考えていることを知るためのヒントになるのではないでしょうか。

3.結局、今井加奈とは何者なのか

個人的に、加奈ちゃんのよく分からないポイントは
・迷子になっているところを助けてあげたくらいで、なぜお礼を言いに来たのか
・なぜメモを取るのか
・なぜそばつゆを持ち歩くのか

の3点です。

このうちお礼を言いに来た理由については、色々考えた結果ある程度納得できた解釈があります。それは、「田舎では当たり前だったから」です。

つまり、加奈ちゃんの地元が「町内の人は全員知り合いくらいの田舎」だと仮定して、知り合いの人に親切にしてもらったらお礼を言いに行くのは当然の習慣だったとすれば、東京に来て迷子になったところを助けてくれた人にお礼を言いに行くのは当然のことだったのではないでしょうか。

さらにここから連想して、メモを取る理由について、「田舎では当たり前だったことができなくなったから」と解釈することもできます。

加奈ちゃんのメモについては、どうやら東京に来てから始めたことらしいということ、忘れるのはもったいないと思っているということなどが分かっています。

そこで、「田舎では、加奈ちゃんは見聞きしたことは全部覚えていた」(覚えるほどの出来事があまり起こらないため)と仮定すると、田舎では当然覚えていたのに、東京ではそれができなくなったため、忘れないようにメモを取っていると考えられます。

以上のことを前提に[メモリアルデイズ]のセリフを確認してみると、デレステ版では「知ってほしい」「覚えていてほしい」「忘れてほしくない」といったセリフが繰り返し出てきますが、これも「田舎では、周囲の人々は加奈ちゃんのことを覚えてくれていたのに、東京の人は全く覚えてくれない」という不安の表れだと解釈することもできます。

これがモバマス版でどうなったかを考えると、[メモリアルデイズ]というカードは、
・自分のことを覚えてほしいと思って何回もライブをやった結果、ショッピングセンターの日常風景として人々に覚えてもらうことに成功した
・(ファンの人数では他のアイドルに勝てないかもしれないものの、)ファンの仲の良さではだれにも負けないという自信がついた

というカードなのかもしれません。

4.まとめ

まとめるとこうなります。

①田舎では、親切にしてもらったらお礼を言うのは当然だった
 →東京でも、親切にしてもらったらお礼を言いに行く
②田舎では、見聞きしたことは当然全部覚えていた
 →東京でも、(メモを活用して)見聞きしたことを全部忘れないようにする
③田舎では、周囲の人々は自分のことを覚えてくれていた
 →東京でも、周囲の人々に自分のことを覚えていてほしい

もしこれが正しいとすれば、この3つ目はアイドル今井加奈の根幹をなす考え方かもしれません。

で、結局そばつゆって何なんですかね?

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