魅力とは
人間の魅力は「素・朴・愚・拙」の四つの言葉で表すことができる、という。
素とは、何も身につけない、飾らない魅力。
朴とは、情があり、泥臭い朴訥(ぼくとつ)とした魅力。
愚とは、目から鼻に抜けるような鋭(するど)さではなく、自分を飾らずバカになれる魅力。
拙とは、上手に生きるのではなく、不器用でヘタクソだが一途(いちず)な魅力。
自分の損得を先に考えず、人の利を先に考える生き方。
お先にどうぞと、自分を後回しにし、少し損をすることを厭(いと)わない生き方。
効率を求めるのではなく、ボーとして、鈍(にぶ)い生き方だ。
「潜行蜜用 如愚如魯(せんこうみつようは ぐのごとく ろのごとし)という禅の言葉がある。
目立たぬよう、際(きわ)立たぬよう、誰がしたかわからないように、ひそかに淡々と、日々自分のベストを尽くすこそが大事だ、ということ。
愚の如く、魯の如くとは、愚(おろ)かな人のように、魯鈍(ろどん・頭の動きの鈍い人)のようにということ。
〜行徳哲男〜
私たちは、愚直に真っ直ぐに飾らない生き様に
惹かれるのだろう。
その真の価値を知っているから
自分にゴテゴテと見栄や虚勢を張りつけて
生きる虚しさを知らされるから
真なる我に気づき
真なる我にかえりましょう。
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