承認欲求の化物かく語りき

承認欲求モンスターはふと気づいた。

他者の承認や称賛で得たエネルギーは結局他者の新たな承認や称賛を得るために消費されていることを。

承認欲求モンスターは気づいた。

自己の承認で得たエネルギーが自己の承認のために消費されていることを。

承認欲求モンスターは気づいた。

自己承認のエネルギーのコストパフォーマンスが他者の承認に比べて段違いに良いことを。

承認欲求モンスターは分類した。

他者の承認のためにしていた営みと自己の承認のためにしていた営みを。

承認欲求モンスターは整理した。

他者の承認のためだけにしていた営みを止め、自己承認の余地のあるものは視点を変えて自らの楽しみのためだけに営みを続けることにした。
そうして不必要なことを次々切っていって、最後に残ったのは足の裏を眺めて興奮することだった。

👣

結論:フェチが世界を救うかは不明だが、私を救う。

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